酒と鉄道の日々

大好きな酒と趣味の鉄道の話題を絡め、時評・四方山話に酔うコーナー。

伝統行事の危うさ

2006-01-17 05:46:17 | Weblog
 昨夜、TVニュースでの伝統行事の紹介を見て愕然とした。

 秋田県は、松尾芭蕉が訪ねた町として知られる象潟(きさかた)でのこと。
男鹿半島でおなじみのナマハゲと酷似した伝統行事-アマノハゲ(アマノハギ)。
ナマハゲ同様に、オニのいでたちの男衆が各戸をまわり、子供たちに、「忠」や「孝」を説いていくのだが、中には、怖さで泣き叫ぶ女の子を抱えて連れ出したばかりでなく、こともあろうに、ズタ袋に押し込むシーンまであった。

 オイオイ、いくらなんでもやりすぎだろう。どっかの国の「拉致」の実演かい?
子供たちに変な被害者意識が残って萎縮してしまったら、伝統行事の意味がないじゃん。ヘタすりゃあ、「犯罪」だってば。

 「伝統」に名を借りて、「伝統」どおり、ナニをやっても良いのか。
 行事の本質を見極め、時代に即して内容を点検していかないと、「伝統」が泣くというものだ。長老の意固地に従がう必要はない。現に活動の主体となる若者たちの柔軟な対応力に期待しておく。