旧国鉄に限らず、鉄道の発展に寄与した施設・車両等々、鉄道記念物として指定されているものが全国に存在している。
ここJR羽越線・桂根駅構内には、この地域初の、鉄道飛砂防止林が指定されていて、ご覧頂いている石碑がその証である。
「秋田第一号鉄道記念物 飛砂防止林」と刻まれているのがわかる。
ここは秋田市南部にあり、ほぼ日本海の海岸線に沿って敷設された羽越線沿線は季節を問わず海からの風に晒され、列車の運行にも多大な支障があった。
秋田市に新屋栗田町という町名の起源ともなった栗田定乃丞なる人物は、その昔、海岸沿いに砂防林を造成し、周辺集落の発展の基礎を築いた人。
寛政8年から27年間かけて、グミと松300万本を造成したというから驚く。
無論、鉄道のそれは、ずーっと後世のことになるのだが、彼の功績があったればこその、後の「秋田第一号の飛砂防止林」であったろう。
根底には、鉄道による輸送を保守するのだ、という関係者の思いであったろうし、結果として鉄道の近代化に貢献したことになるわけだ。
写真を撮らせてもらう側からすれば、荒れる海と鉄道とのコラボは、とても絵になるのだが、日々、輸送業務に努める方々のご努力があればこその鉄道輸送なのだ。
羽越線特急「いなほ14号」が、酒田南方の橋梁で脱線転覆してから、まもなく二年になる。厳しい自然の只中を駆ける鉄道の、普段の運行を改めて祈りたいと思う。
ここJR羽越線・桂根駅構内には、この地域初の、鉄道飛砂防止林が指定されていて、ご覧頂いている石碑がその証である。
「秋田第一号鉄道記念物 飛砂防止林」と刻まれているのがわかる。
ここは秋田市南部にあり、ほぼ日本海の海岸線に沿って敷設された羽越線沿線は季節を問わず海からの風に晒され、列車の運行にも多大な支障があった。
秋田市に新屋栗田町という町名の起源ともなった栗田定乃丞なる人物は、その昔、海岸沿いに砂防林を造成し、周辺集落の発展の基礎を築いた人。
寛政8年から27年間かけて、グミと松300万本を造成したというから驚く。
無論、鉄道のそれは、ずーっと後世のことになるのだが、彼の功績があったればこその、後の「秋田第一号の飛砂防止林」であったろう。
根底には、鉄道による輸送を保守するのだ、という関係者の思いであったろうし、結果として鉄道の近代化に貢献したことになるわけだ。
写真を撮らせてもらう側からすれば、荒れる海と鉄道とのコラボは、とても絵になるのだが、日々、輸送業務に努める方々のご努力があればこその鉄道輸送なのだ。
羽越線特急「いなほ14号」が、酒田南方の橋梁で脱線転覆してから、まもなく二年になる。厳しい自然の只中を駆ける鉄道の、普段の運行を改めて祈りたいと思う。