とても分かりやすい論文に出会った。
高速道路は無料にできる (山崎養世の「東奔西走」):NBonline(日経ビジネス オンライン)
民主党はマニフェストで、高速道路無料化を掲げているが、
その後のアナウンスが不足しているようだ。
この論文を書いた山崎養世氏とタイアップして、世の中にもっとアピールすべきだろう。
せめて、バイクの通行料くらい直ぐにでも見直して欲しい。(ライダーの我侭。。。)
【ポイント】
☆無料化検討の前提条件や背景
・旧道路4公団の借金は40兆円余りで、これがあるから通行料金を取っている。
・民営化による借金返済計画は45年。その間、世界一高い通行料金を取ることになる。
・日本の自動車ユーザーは、消費税も含めて現在10種類、総額9兆円を上回る税金を払っている。
・このうち、揮発油税、軽油引取税、自動車重量税、自動車取得税、地方道路税については
法律で決めた本来の税率のほぼ倍の税金を取っている。
・その上乗せ分だけで2兆5000億円余りに達するが、なにもしなければ
2008年3月には期限到来になり、でその金額がなくなる。
・高速料金の毎年の収入は約2兆6000億円あり、一般財源化でなくなる規模とほぼ同じ。
☆高速道路無料化は2つのステップでできる。
・ステップ1:国が旧道路4公団の借金を肩代わりし、国が高速道路建設のコストを負担する。
・ステップ2:国債などを通じた独立行政法人よりも低い金利の借金で、国が肩代わり返済する。
・高速道路無料化を実現するための手法を財務用語で言えば、デットアサンプション(債務承継)。
(不良子会社の高金利の借金を親会社の低金利の借金に置き換える時などに一般的な手法)
・国の借金が増えても独立行政法人の借金は減るので、連結会計で見れば借金額は変わらない。
むしろ、国の方が金利が安くまた返済期間も短くできるので、全体コスト削減ができる。
・現在の試算では、期間が様々な長さの国債を市場実勢に応じて発行すれば、
30年間で年間2兆円の財源があれば、肩代わりした旧道路4公団の40兆円余りの借金は完済できる。
・混雑緩和のためには、欧米の一部で実施されているように大都市部だけは料金を取ったり、
時間や混雑に応じた料金の徴収をするロードプライシングを行ったりすれば良い。
・首都高速と阪神高速の料金収入は年間4300億円程度なので、
日本全国の高速道路における年間管理費5900億円の8割強をこれだけで賄える。
もちろん、今検討されている阪神高速での料金の大幅な値上げは必要ない。
・高速道路の借金返済に充てる分新しい道路建設に回す財源は減るが、小泉さんも安倍さんも
道路財源が余っていると言ったので、やりくりすれば大丈夫。
・それより、全国の高速道路がタダになれば大きな経済効果が生まれるので、
新しい一般道路を作るよりも地域経済にもプラスになる。
*料金徴収の料金所や人員などの無駄なコストも削減できるだろう(KOfy追記)
■参考
山崎養世の『日本列島快走論-高速道路を無料にして日本再生へ』
山崎養世の『田園からの産業革命』
■追加
高速道路の無料化で地方も大都市も豊かに (山崎養世の「東奔西走」):NBonline(日経ビジネス オンライン)
・なぜ日本は英国に比べ10倍ものコストがかかるのか??
高速道路は無料にできる (山崎養世の「東奔西走」):NBonline(日経ビジネス オンライン)
民主党はマニフェストで、高速道路無料化を掲げているが、
その後のアナウンスが不足しているようだ。
この論文を書いた山崎養世氏とタイアップして、世の中にもっとアピールすべきだろう。
せめて、バイクの通行料くらい直ぐにでも見直して欲しい。(ライダーの我侭。。。)
【ポイント】
☆無料化検討の前提条件や背景
・旧道路4公団の借金は40兆円余りで、これがあるから通行料金を取っている。
・民営化による借金返済計画は45年。その間、世界一高い通行料金を取ることになる。
・日本の自動車ユーザーは、消費税も含めて現在10種類、総額9兆円を上回る税金を払っている。
・このうち、揮発油税、軽油引取税、自動車重量税、自動車取得税、地方道路税については
法律で決めた本来の税率のほぼ倍の税金を取っている。
・その上乗せ分だけで2兆5000億円余りに達するが、なにもしなければ
2008年3月には期限到来になり、でその金額がなくなる。
・高速料金の毎年の収入は約2兆6000億円あり、一般財源化でなくなる規模とほぼ同じ。
☆高速道路無料化は2つのステップでできる。
・ステップ1:国が旧道路4公団の借金を肩代わりし、国が高速道路建設のコストを負担する。
・ステップ2:国債などを通じた独立行政法人よりも低い金利の借金で、国が肩代わり返済する。
・高速道路無料化を実現するための手法を財務用語で言えば、デットアサンプション(債務承継)。
(不良子会社の高金利の借金を親会社の低金利の借金に置き換える時などに一般的な手法)
・国の借金が増えても独立行政法人の借金は減るので、連結会計で見れば借金額は変わらない。
むしろ、国の方が金利が安くまた返済期間も短くできるので、全体コスト削減ができる。
・現在の試算では、期間が様々な長さの国債を市場実勢に応じて発行すれば、
30年間で年間2兆円の財源があれば、肩代わりした旧道路4公団の40兆円余りの借金は完済できる。
・混雑緩和のためには、欧米の一部で実施されているように大都市部だけは料金を取ったり、
時間や混雑に応じた料金の徴収をするロードプライシングを行ったりすれば良い。
・首都高速と阪神高速の料金収入は年間4300億円程度なので、
日本全国の高速道路における年間管理費5900億円の8割強をこれだけで賄える。
もちろん、今検討されている阪神高速での料金の大幅な値上げは必要ない。
・高速道路の借金返済に充てる分新しい道路建設に回す財源は減るが、小泉さんも安倍さんも
道路財源が余っていると言ったので、やりくりすれば大丈夫。
・それより、全国の高速道路がタダになれば大きな経済効果が生まれるので、
新しい一般道路を作るよりも地域経済にもプラスになる。
*料金徴収の料金所や人員などの無駄なコストも削減できるだろう(KOfy追記)
■参考
山崎養世の『日本列島快走論-高速道路を無料にして日本再生へ』
山崎養世の『田園からの産業革命』
■追加
高速道路の無料化で地方も大都市も豊かに (山崎養世の「東奔西走」):NBonline(日経ビジネス オンライン)
・なぜ日本は英国に比べ10倍ものコストがかかるのか??