コミュニケルーム通信 あののFU

講演・執筆活動中のカウンセラー&仏教者・米沢豊穂が送る四季報のIN版です。

雪の果ては涅槃

2019-02-16 | life
こんにちは。通称yoーサンこと 仏教者にしてカウンセリング・スーパーバイザーの米沢豊穂です。
涅槃雪 亡き母偲ぶ忌明けかな

亡き母の四十九日や雪の果(はて)

母の四十九日の忌明けも終えて、昨日はお涅槃でした。昔、母が「雪の果ては涅槃」と言っていたことを想い出しました。もの心ついて「雪の果」や「涅槃」の意味が分かるようになりました。
母の詠んだ句や歌も沢山あるのですが、「遺稿集など作らないで」と言っていた母に逆らわないようにと思うこの頃です。 
  (画像は奥琵琶湖慕情  筆者撮影)
閑話休題
1月に、真宗寺院さんから「仏教婦人部の新年の集いに」と、お招き頂いていたのですが、忌服中でもあり失礼をさせて頂いておりました。坊守様より「浄土真宗ではそのようなことには拘りませんので」とのことでしたが、私自身、あまりパワーもなかったのが本音でした。その後再び「皆さまがどうしてもお話をお聞きしたいので、2月に月遅れの小正月ということで是非に」とのお言葉を頂き、本日お伺いしてきました。
ちょうど「お涅槃」の頃でもありましたので、まずはそのお話を少しさせて頂きました。涅槃とは「火が吹き消された」状態のことです。火とは人間の心に燃え盛る煩悩の火です。実は、お釈迦様が亡くなられた日が2月15日であります。釈尊が涅槃に入られたとも申すわけです。つまりお釈迦様のお命日であります。

お釈迦様が亡くなられた様子を描いた涅槃図という絵があります。お釈迦様の周りには菩薩やお弟子や、沢山の動物たちまで嘆き悲しんでいます。天上にはお釈迦様のお母様であるマーヤ様の悲しみのお姿が描かれています。
マーヤ様(摩耶夫人)はお釈迦様をご出産七日後に亡くなられています。ご難産であったのではないかと思います。その面影さえお知りにならなかったお釈迦様ですが、心の中では終生お母様をお慕いではなかったでしょうか。
ふと、
十億の人に十億の母あらむも 我が母にまさる母ありなむや
を思い出しました。暁烏敏師の歌です。松任(白山市)は明達寺さんの境内にその碑があります。もう少し温かくなったら明達寺さんへもお参りしたいと思っている私でした。
記したいことは多々あるのですが、今一つパワー不足なので、つづきはまた。今宵はこれにて。
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4 コメント

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涅槃図 (ゆり)
2019-02-17 13:47:42
こんにちは。

49日が過ぎられたと言えど心はぽっかり穴が開いたままでしょうね・・・
埋まるには日がかかるかもしれません。

>お釈迦様が亡くなられた様子を描いた涅槃図という絵

幼稚園がお寺だったので、この絵の前での和尚さんのお話はよく聞いてます。
摩耶夫人がお釈迦様のお母様。イエスキリストのお母様はマリアさま。

yo-サンのお母様もご立派な方だったのですね。
残された句や歌は宝物ですね°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
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ゆり様 有難うございます。 (yo-サン)
2019-02-17 18:49:41
いつも拙文をお読み下さりどうも有難うございます。
ある時は釈尊を語り、ある時は父母恩重経を説いた私ですが、
父母の恩の万分の一も報いぬままに二親を喪ってしまいました。
当に罪業深重この上なき我が身と忸怩たる思いでおります。
 
仰せの通りマーヤ様はお釈迦様のお母さま、マリアさまはイエス様の
お母さまですね。世に聖人と言われる方の母は尊ばれ、信仰の対象
にもなります。カソリックでの聖母マリア崇敬も同様かと思います。
また、高僧、偉人の方々の多くがお母様からの大きな影響を受けて
おられます。そのような事もいずれ記してみたいと思っています。
どうも・どうも有難うございました。
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奥琵琶湖 (ひろ)
2019-02-18 21:02:14
こんばんは。
お母さまの四十九日を終えられて、改めて思い出されておられることと思います。
ご立派なお母さまでいらしたのですね。

奥琵琶湖の冬景色、少しだけ明るい対岸の空にお気持ちが
映されているような気がします。
雪が解けて芽吹きの頃が待たれますね。
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ひろ様 恐縮です。 (yo-サン)
2019-02-20 01:46:40
メッセージ痛み入ります。
お陰さまで、ささやかながら無事に法要を営ませて頂きました。今更ながら
時の過ぎゆく早さに驚くばかりのこの頃です。

琵琶湖はMother Lake 母なる湖 です。もう少し若い頃には四季折々に訪ねて
おりました。もう何周もしていますが、素朴な湖西や奥琵琶湖が特に好きです。
季節がよくなりますと絵筆をとる人の姿も見受けられます。ひろさんのスケッチに
なりますと、きっと素敵でしょうね。
いつも温かな交信を心より感謝申し上げます。どうも有難うございました。
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