子育て悩み相談「すこやかダイヤル」(福井県教育庁生涯学習課)のリーフレット(A4カラー)が出来、県内の保幼小中の保護者の皆様に配布されました。
裏面にメッセージをと仰せ付かり、
「もし、あなたが、あなたの子どもだったら」
-より良い親子・家族関係のために-
というタイトルで書かせて頂きました。
私は、よりよい親子関係づくりの方法の一つとして、長年「親業訓練」という講座を開いてきました。その内容は主として親子間のコミュニケーションの方法でした。しかし、本年から「親学」という新しい勉強会を始めることにしました。
それは、カウンセラー、或いは保護司として、いじめ、不登校、非行など、色々な問題を持った子どもたちに接してきて、痛切に感じることがあったからです。そのことを「親学」として是非、世の親の方々に伝えて行きたいからなのです。
親であることは、やはり主婦業のような「業」ではなく、子どもが学校で学ぶように、親もしっかり学んでほしいという私の願いが込められています。
下のような画像です。文も転載します。

お父さん、お母さん、もしあなたが、あなたの子どもだったら、いかがでしょうか。
子どもであるあなたは「この親の子どもでよかった」、「この家に生まれてきてよかった」と思っていますか。
子どもの幸せを願わない親はいないのに、悲しい結果を迎えているニュースが流れてきます。長年「よい親子・家族関係づくり」のお手伝いをしてきて「これだけは大切だよ」と思うことを10ポイントにまとめてみました。
よりよき親子・家族関係づくりの10ポイント
1.家族の一員としての自覚と役割の実行
2.規則正しい生活の実践
3.挨拶の習慣は日常の生活の中から
4.偏食を防ぎ、楽しく食事をしよう
5.しつけ・指導は具体的に、一貫性を持って
6.善悪のけじめはしっかりと
7.子どもをほめることが出来る親だけが、叱ることも出来る
8.安定した雰囲気の家庭で育てる
9.目標を持たせる
10.感謝の心と畏敬の念を持たせる
このように列記しますと「なーんだ、そんなこと」と思われるかも知れません。しかし、実践となるといかがでしょうか。次のようなことを手がかりにして、10ポイント実践のスタートをしてみて下さるとうれしいです。
家庭は家族一人ひとりが協力し合って成り立つものです。子どもに役割を与えて下さい。3歳児でも出来るお手伝いは沢山ありますよ。
朝のひと時が1日をつくります。まずご夫婦で「おはよう」と言えますか。早寝、早起きに加えて朝ごはんが大切です。そして、園や学校にさわやかに送り出してやりましょう。また、家族揃っての食事は週にどのくらいあるか振り返ってみましょう。
間違ったこと、いけないことは見逃してはいけません。幼い頃に善悪のけじめを教えられなかった子どもは不幸です。でも、親が口を開ければ小言では子どもはたまったものではありません。子どもの良いところを幾つくらい言えますか。
家庭は、ほっとする互いに癒し癒される安らぎの場であってほしいですね。また、勉強や物事の達成には目標を立てることを教えましょう。欲しい物を買うときも前もって「いつ、どのくらいの物を」と目標を決めるといいですよ。
そして日々の暮らしの中で、お父さんお母さん、或いはおじいちゃん・おばあちゃんの姿を通して、生命の尊さと感謝の心を育んでいきましょう。
(フリーカウンセラー 米沢豊穂)
以上です。如何でしょうか。今後主として、NPO法人カウンセリング研究会「あのの」を中心に展開して行く予定です。参加者の話し合い、講師の講義などにより楽しく学べるように工夫しています。
当面、私がトレーナー兼講師、会のメンバーが勉強会の進行などのアシスタントをします。また、講師の養成もして参ります。
会への入会をはじめ、ご助言などを頂けましたら幸いと存じます。
★次回「あのの」例会は10月20日(土)の予定です。
ご連絡は、いつものように事務局・野口さんまで。(℡ 0776-54-5346)