
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものです。
北陸路にもようやく春の訪れを感じさせる今日この頃です。
人々は雪との闘いを終えて皆「やっと雪が消えたねぇ」と挨拶を交わします。
厳しい冬を耐えてきたからこそ、春の訪れがとても嬉しく感じるのですね。
我がふるさとの山並、残雪に輝く「丈くらべ」を背景に北陸新幹線が坂井平野を
駆け抜けて行きます。金沢から敦賀まで延伸して1年、この風景も見慣れたもの
になりました。
さて、私も長い冬休みでしたが無事に過ごしております。先日は免許更新の高齢
者講習も難なくパス、体力には衰えもありますものの頭は冴え渡っております。
心は今も文学少年。道に迷うことなく第3の青春時代の真ん中です。(w)
そんな矢先、以前にもお招き頂いたある読書会さんから、
「今月は藤村、千曲川のスケッチです。ぜひゲスト参加を」とのことで、久々に
いそいそと出かけてきました。
当初は啄木がご縁だったのですが、その折に藤村についても少し話したからかと。

<チョイ文体を変えます>
若かりし頃、藤村もよく読んだ。千曲川旅情の歌が好きで小諸をはじめ信州は何度
か歩いてきた。
読書会ではつい興に乗って旅情の歌を暗唱したところ、拍手喝采であった。
我ながら、ちょっと長い文語定型詩だがスラスラと出てくるのは快いもの。

我がふるさとの山並に信州を重ね合わせている。
少し落ち着いたら信濃路を旅したいと思うこの頃。今宵これにて。