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とうとよ/清貧の独り言。

目的実現に必要なものを見極める。

2006年01月17日 17時57分25秒 | モンコレ
詰めすぎ?水錬金弾

<牙と鎖>さんがいらした時のフリー対戦など、数回フリーで使用したデックです。

デック名にもありますが、やはりどうにも詰め込みすぎのようで、まともに機能しません。
結局どれもこれも中途半端になってしまっています。


まずはやりたいことを整理しよう。

テーマカードは《アイランド・タートル》と《復讐弾「アザゼル」》。
デック自体は、錬金生物砲台デックとなっています。

このデックの最大の目的は、《突撃戦車ジャガーノート》を装備した《鉄巨兵ネプチューン》が、相手本陣に攻め込むこと。
《鉄巨兵ネプチューン》の深海移動と《突撃戦車ジャガーノート》の連続進軍能力の組み合わせにより、自軍本陣から敵軍本陣へ一気に進軍することも可能です。

そして、それをサポートするのが、砲台の弾儀式。
《鉄巨兵ネプチューン》の準備が整うまで時間を稼いだり、準備完了後、《鉄巨兵ネプチューン》の進路を確保するのが役目です。

《アイランド・タートル》は、その砲台を死守する役目を担い、《復讐弾アザゼル》は、自軍領土内への相手の進軍を許してしまった時の、敵軍排除の役目を担っています。

とりあえず、このデックのやりたいことは、そのようなもの。


このやりたいことを実現できるようなデックにする必要があります。
それにはどうしたらよいのか。

実際のデックの動きにあわせて、それを考えていくことにします。


まずは、《鉄巨兵ネプチューン》の準備が整うまで、砲台儀式で時間を稼ぐ必要があります。

が、このデック、その肝心の弾儀式がとても少ない。
このデックの弾儀式は、現在3種類投入されています。
ですが、その中の1種類、《復讐弾アザゼル》はその効果範囲が狭く、条件も厳しい。
いつでも撃てるという訳ではありません。
そうなると、主力として数えられる弾儀式は《死霊弾「ムールムール」》と《氷雪弾「プロケル」》のみということになります。
この2種類の弾、それぞれ3枚づつで6枚入っていますが、それでも1ターンに2発以上撃つことも多い弾儀式。
これぐらいでは、すぐに弾切れを起こしてしまいますし、そもそもそんなに引けません。

もう少し、弾儀式の数が無いと、とても戦線維持はできません。
《グシモン》や 《アムドゥシアス》が必要でしょう。


そして、そうやって時間を稼いだ後に、目的の《鉄巨兵ネプチューン》の本陣攻めを行うのですが…。

《突撃戦車ジャガーノート》装備の《鉄巨兵ネプチューン》、そして即時召喚の《アルケミー・コート》と《マーメイド庭園守護隊》。
場合によっては、これに《ジャイアント・アーマー》が加わることもあります。

これが、《鉄巨兵ネプチューン》本陣攻めの際のこちらの戦力です。

正直…。
これだけじゃ本陣を落とせるに十分な戦力とは言えない。

相手の本陣がしっかり守られている状況だと、とても攻め入ることができません。
本陣の守備が薄くなった瞬間を待って…。ということになりますが、さらに進軍が遅れることになっては、もともと弾儀式が少ないこのデックでは戦場を持たせることができなくなってしまいます。

もうちょっと、決定的と言えるような戦力を用意する必要がある。

折角、鉄巨兵を使って、パーツを装備するのですから、《錬金の秘術書》を使って、さらに強力な装備を揃えた方がいいのかもしれません。
パーツを3つ装備した鉄巨兵と、それと合体できる《アルケミー・コート》、さらに+αの即時ユニット。
それぐらい揃えれば、なんとか本陣を陥落させるに足る戦力になるはず…。


さて、そんな装備品を揃える間、砲台から弾を撃ちまくって戦場を維持するのですが、砲台から弾を撃つには、砲台を支配するユニットが必要です。

このデックでは、それを《アイランド・タートル》に任せています。

そして、その《アイランド・タートル》を有効活用するために《オリュンポス》なんてものまで組み込んでいるのですが…。

《アイランド・タートル》+《オリュンポス》なんてパーティは、砲台の上では組めません。
本陣など、リミット10の地形でならパーティを組めるのですが…。
目的が砲台守備なのなら、それは無理な話。

リミット8の砲台の上で、《アイランド・タートル》とパーティを組める1レベルの即時ユニットを組み込んだ方が良さそうです。

候補としては、《セルキー》や《ギルマン甲板兵》が挙げられるでしょうか。

《セルキー》は水スペルで《アイランド・タートル》をサポートすることができます。
ステータスアップ系効果の水スペルを使えば、《アイランド・タートル》のステータス入れ替え効果により、相手ユニットのリミットオーバーを狙ったりすることも可能になります。

《ギルマン甲板兵》は、装備品、つまり《鉄巨兵ネプチューン》用のパーツを借りて装備することができます。
《ギルマン甲板兵》は鉄巨兵ではありませんが、戦うのが砲台の上だというのなら、《灼熱砲カラドボルグ》の火炎放射を使うことができます。


そして、弾儀式で焼ききれず、《アイランド・タートル》で砲台を守りきることもできず、自軍領土内への敵軍の進軍を許してしまった場合に役立つのが、もう一つのテーマカード、《復讐弾アザゼル》です。

ですが、このカード、「自軍領土内の自軍配置の地形」でしか効果を発揮できません。
今のところ、このカードが効果を発揮するにはかなり限定された状況が必要になります。

こちらが自軍領土内に配置した地形、それは多くの場合砲台なのですが、その砲台を攻められ、相手の進軍が成功、そしてその後、相手がその砲台を他の地形に張り替えなかった時。

それが、今現在のこのデックの《復讐弾「アザゼル」》が効果発揮することのできる条件です。

そしてもちろん、その地形に向けて弾が撃てるよう、もう1つ砲台が用意されている必要があります。


こんな条件そうそうありません。
大体、普通は砲台を占領することに成功したら、速やかに代理地形等のほかの地形に張り替えてしまうことでしょう。

相手が油断しているか、他の目的があったりして、たまたま砲台を張り替えなかったときにしか、その効果を発揮できないのです。


それでも、今まで数回この《復讐弾「アザゼル」》を撃つことは成功しています。
そんなことに代理地形を使いたくないとか、なんとなく忘れていたとか、そんなケースが結構あるようです。

しかし、それでその後逆転できたのかというと、そうでもないのですが。

ですが、やはり、地形をさっさと張り替えられ、《復讐弾「アザゼル」》を撃てない状況になってしまうことも多い。

これを避けるには、《吹き抜ける風》など、強制的に自軍配置地形を相手支配地形に滑り込ませることができるカードが必要でしょう。
今までは、余計なものを詰め込みすぎて、《吹き抜ける風》を入れるスペースがなくなっていたのですが…。


と、これらの改造案は、このデックを最初に作ったときから出ていたものです。
最初は水統一だったので、実現できないことも多かったのですが、制限なしのノーマルデックにしてからはそれも関係なくなりました。
ですが、どうも実際にデックを作る段階になると、あれやこれやとそれ以外の要素が入っていき、いつの間にやらそれらの案を組み込むスペースが無くなってしまっていました。

実際に、これらの案を実現すると、他の要素を組み込むスペースはほぼなくなってしまうと思います。

あれも欲しいし、これも不安。
いろいろ要素は増やしたくなる。

ですが、それで本筋が甘くなってしまうのでは、本末転倒です。


デックを組むときは、目的を絞ってスマートに。

そんな、モンコレを嗜む人間にとっては基本的な考え方が、まだまだ私には身についていないらしい…。

近頃書いているほとんどのデックについて、同じように、スマートにスマートにって書いています。
ですが、それでもまた、余分な要素が沢山入ったデックを作ってしまうのでした。