「レゴ ムービー2」公開記念!レゴと映像の世界特集 セット編

2018-12-12 20:55:21 | 雑記


2019年2月にいよいよ「レゴ ムービー2」が公開されますね!(追記:日本では3月のようですね)


2014年に公開された前作「LEGO ムービー」は、全米で2.57億ドルの興収を叩き出すなど興行面で大成功を収め、さらには有名映画批評サイトRotten Tomatoesでも批評家支持率96%を獲得するなど、作品としての質の高さも保証されています。

平たく言えば、レゴのファンであるか否かに関わらず、大人が観てもめちゃくちゃ面白い映画です。いや、むしろ大人が観た方が楽しめるかもしれません。
「ただの子供騙しじゃないの…?」などと思っている方は、一度観れば「ナ、ナーメテーター…」と認識を新たにすることでしょう。



(画像は「LEGO ムービー」の登場キャラ、ロボネーター)

そんな続編の公開を盛り上げるべく、勝手に色々と書き連ねてしまおうというのがこの特集です。
全く体系的な内容ではないことにはご注意ください!

今回は映画に関連したレゴオフィシャルのセットをいくつか紹介します。(廃番品が主となります)

まずは、「レゴ スタジオシリーズ」(2000~2002)から。
デジタル玩具の登場に直面し、新たな商品展開を模索した2000年代初頭のレゴ社は、「レゴブロックを使って映画を作れるシリーズ」を展開します。それが「レゴ スタジオシリーズ」です。
まずは2000年に大箱「1349 スティーヴン・スピルバーグ ムービーメーカーセット」のみがリリースされ、このセットには背景用の街並みがプリントされた紙や、PCに接続可能なカメラ、編集用ソフトのCD-ROMが付属しました。




2001年に発売された「1352 炸裂スタジオセット」は、強盗の襲撃シーンの撮影に使えるようなセットで、スイッチを押すと銀行が吹っ飛ぶという仕掛けが付いています。





レゴブロックでできた建物が壊れるというこのセットのギミックは、2017年度の駒場祭で大型作品に取り入れたビルの崩壊演出の着想段階にも参照しました。
(下の動画はレゴ系のエッジさんにアップロードしていただいたものです。いつもありがとうございます!)



参照しただけで、参考にしたことはあまりないですが(笑)


レゴスタジオシリーズには、多くのセットにスピルバーグ氏を模した「監督」のミニフィギュアが付属しました。





このミニフィギュアのヘッドは、スタジオシリーズ終了後もCITYシリーズなどで2009年までリリースされます。この辺り、手塚漫画のスターシステムのような面白さを感じます。





さらに、「レゴ インディ・ジョーンズシリーズ」のプロモーション動画では、このミニフィギュアが再びスピルバーグとして活躍する姿をエンドクレジットで見ることができます。(肌はLight Freshに変更されているように見えます)





レゴスタジオシリーズは、最初の大箱セットこそアメリカでニッチなニーズを埋めるおもちゃとしてそこそこのヒットを記録したものの、シリーズ全体としては世界的に見て期待外れの売り上げに終わってしまいました。このあたりの経緯は、「レゴはなぜ世界で愛され続けているのか 最高のブランドを支えるイノベーション7つの真理」(2014年、日本経済出版社)に詳しく書かれていて、とても面白いです。

とはいえ、レゴファンの間で"Brickfilm"と呼ばれるレゴブロックを用いたストップモーション・アニメを制作しインターネット上で発表するという遊びが盛んとなったのは、このシリーズによるところも大きいのではないかと思われます。
Brickfilmのアイデアが「LEGO ムービー」にも影響を与えているという点も踏まえると、レゴ スタジオシリーズの功績は結構大きいかもしれませんね。




レゴ スタジオシリーズの終了から15年、レゴ社は2017年に久々にストップモーション・アニメを制作するためのセットを販売しました。「LEGO ムービー」の成功を受けて公開された映画「レゴバットマン ザ・ムービー」「レゴニンジャゴー ザ・ムービー」のライセンス商品である、853650と853702という2種のセットです。




これらのセットは、撮影用カメラとしては手持ちのスマートフォンを用いることが想定され、そのスタンドを作るためのパーツが入っています。加えてそれぞれの映画の主役(級)のミニフィギュアやちょっとした小物が入っていて、背景用紙が付属しました。レゴ スタジオの背景用紙は投影図法だったのに対し、これらの新しいセットでは一点透視図法となっていることが注目に値するかもしれません。




この2つのセットの生産は止まってしまったようですが、来年には「レゴ ムービー2」に併せたムービーメーカーセットが販売されることもアナウンスされていますよ。




ちなみにこのセットには、主人公エメットと共にクリス・プラットが一人二役で演じる「レックス・デンジャーベスト」のミニフィギュアも含まれているようです。
予告を観る限り、このキャラクターはクリス・プラットのキャリアをメタ的に捉えるような人物像となっているようですね。

演者ネタといえば、この作品を思い出してしまいましたが…





画像引用元
https://www.bricklink.com/v2/main.page
https://brickset.com

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