はじめまして、部員のHachiです.
雑記ー「好きなものを色々と書き連ねてしまおう」企画の一つとして、LEGO Technicをご紹介したいと思います.
みなさまはTechnicをご存知でしょうか?
自分はあんまりです...
というのも、今回の記事の内容を考えているうちに、「そもそも何を書いたらTechnicを紹介したことになるんだろう?」という哲学的な問題に直面してしまったのです.
Technicシリーズの商品は下のような感じです(42055、2016年発売).
直方体を中心とするいわゆる「普通の」レゴ(システム系、などと呼びます.CreatorやCityはシステム系パーツ中心)から見た目の印象が掛け離れていますね.
LEGOのシリーズとしてTechnic(TECHNIC)は40年以上前から(!)存在します.建設機械や車のギミックを再現するキットが多く、組み立てが複雑な傾向にあるせいか「上級者向け」のように紹介されがちです. さらに日本では販売されていないパーツがあるなど、ややとっつきにくいという印象もあるかもしれません.
こんな風潮はありますが、例えば部内で「Technicパーツ」と呼ばれるようなものはTechnicシリーズ以外のLEGO製品や、弊部のシステム系作品(大型作品の補強など)にも使用されています.
逆に、Technicシリーズの商品として始まったBionicleなどは「LEGOっぽくないLEGO」としての独自の進化を遂げ、結果的にTechnicからも独立したカテゴリとなりました(Bionicleは現在もビルダブル・フィギュアシリーズにその遺伝子を残しています).
Technicシリーズはシステム系とはどこか違う、でもシステム系のビルドでもTechnicパーツを使う.かと言ってTechnicシリーズの一部として始まったBionicleがTechnicから独立することもある...では、結局システム系と区別されるTechnicパーツの定義とは何なんでしょう?
…わからん!
というわけで、今回の記事ではとにかくTechnicのパーツや組み方をご紹介し、何となくの空気感を伝える、というこを目指そうと思います.そして、Technicに魅力を感じたなら、実際のパーツやセットを手にとっていただければと思います.
ごちゃごちゃした導入でしたが、まずは「部内で『Technicパーツ』と呼ばれるもの」の大まかな種類について説明します.以降の記事で機械工学などにおける呼称、用法と違う部分もあるかと思いますが、基本的にレゴのパーツとしての説明となります.ご了承ください.
ペグ(Pin):
普通のブロックでいうポッチと似た働きをします(ちなみにポッチと同じ太さ).リフトアーム(後述)などの穴(ペグ穴、などと呼びます)にはめて、パーツ同士を接続します.
黒と青のものを普段は使いますが、アームの回転軸など摩擦を減らしたい部分には緩い接続になるLight Bluish Gray(新灰)やTanのものを使います(ただし使いすぎると強度が落ちやすいので気をつけましょう).
一部のTechnicパーツは近年は形状によって色分けされているのですが、長さ3ポッチ(=7.5プレート)のピンはその煽りを色濃く受けました…(2007年ごろから黒→青に)
シャフト(Axle):
ギアなどの十字の穴にはまる棒です.十字穴のあるパーツ同士はシャフトで繋げば相対的な角度を固定することができます.丸い穴にはゆるくはまるのでギアの動力を伝える軸としても使えます.単なる棒状のものだけでなく、端部にストッパーがついているものなども新造されています.
こちらも色の変更が行われています(例:奇数ポッチの長さのものが薄灰色に).また、長さ2ポッチのものは1997年ごろから形状も変わり、扱いやすくなりました.
ペグとシャフトが前後でくっついたような形のものもあります.
ブッシュ(Bush):
シャフトにはめるスペーサのようなものです.厚さ1ポッチのものと0.5ポッチのもの(ハーフブッシュ)を組み合わせ、パーツ同士の間隔やギアの位置を調整・固定します.
1ポッチのものは前後で形状が違っているのですが、ボコボコしている方は画像のようにプレートなどのポッチの間にはめることができます.
テクニックブロック、ビーム(Technic Brick, Beam):
ペグがはまる穴のあいたブロックです.Technicが始まった当初よく使われていて、最近のTechnicシリーズでは見かけない…と思いきや、Technicパーツとシステムパーツを接続するのに便利なパーツです.
ペグの穴は基本的にポッチの間にありますが、1x1と1x2ブロックについてはポッチの直下に穴が空いたものもあります.
また、ビームのポッチには通常のブロックにある「LEGO」の刻印がなく、ライトセイバーなど(Bar、バー)が刺さる穴が開いています.そのため、刻印による干渉を気にせずに厳密な設計をすることができます(刻印があるとコンマmmの厚みが生じるので、なるべくポッチを他のブロックに密着させないように設計します).
リフトアーム(Liftarm):
(ついに!)Technic Brickより0.5プレート薄く(つまり断面が2.5×2.5プレートの正方形)、端部が半円状になっています.表面にポッチがなく、なめらかになっています.リフトアームにペグを差して色々なパーツを接続していく、というのが(近年の)Technicシリーズの基本です.
曲がっているリフトアームの角度は直角のものと、辺の比が3:4:5の直角三角形の鋭角の角度になっているものがあります.ピタゴラス数を利用した直角三角形を導入することで、強度向上を期待できます.
まっすぐなものの長さ(穴の数)は最大15までの奇数です(長さ2のものを除く).
ギア(Gear):
歯車です.動力を伝えたり、向きを変えたり、速度を変えたりします.
こちらも色々な種類があり、それぞれに使い所があるのですが、それについてはいずれ別の記事で…
長くなりましたが、今回は以上です!
本当は他にもたくさん紹介したい面白いパーツがあるのですが、キリがなくなってしまうので今回は「多くのTechnicセットに入っている」、「システム系セットにも使われることが多い」以上のパーツの紹介で一区切りとさせていただきます.
画像引用元
ブリックリンク:https://www.bricklink.com/v2/main.page
雑記ー「好きなものを色々と書き連ねてしまおう」企画の一つとして、LEGO Technicをご紹介したいと思います.
みなさまはTechnicをご存知でしょうか?
自分はあんまりです...
というのも、今回の記事の内容を考えているうちに、「そもそも何を書いたらTechnicを紹介したことになるんだろう?」という哲学的な問題に直面してしまったのです.
Technicシリーズの商品は下のような感じです(42055、2016年発売).
直方体を中心とするいわゆる「普通の」レゴ(システム系、などと呼びます.CreatorやCityはシステム系パーツ中心)から見た目の印象が掛け離れていますね.
LEGOのシリーズとしてTechnic(TECHNIC)は40年以上前から(!)存在します.建設機械や車のギミックを再現するキットが多く、組み立てが複雑な傾向にあるせいか「上級者向け」のように紹介されがちです. さらに日本では販売されていないパーツがあるなど、ややとっつきにくいという印象もあるかもしれません.
こんな風潮はありますが、例えば部内で「Technicパーツ」と呼ばれるようなものはTechnicシリーズ以外のLEGO製品や、弊部のシステム系作品(大型作品の補強など)にも使用されています.
逆に、Technicシリーズの商品として始まったBionicleなどは「LEGOっぽくないLEGO」としての独自の進化を遂げ、結果的にTechnicからも独立したカテゴリとなりました(Bionicleは現在もビルダブル・フィギュアシリーズにその遺伝子を残しています).
Technicシリーズはシステム系とはどこか違う、でもシステム系のビルドでもTechnicパーツを使う.かと言ってTechnicシリーズの一部として始まったBionicleがTechnicから独立することもある...では、結局システム系と区別されるTechnicパーツの定義とは何なんでしょう?
…わからん!
というわけで、今回の記事ではとにかくTechnicのパーツや組み方をご紹介し、何となくの空気感を伝える、というこを目指そうと思います.そして、Technicに魅力を感じたなら、実際のパーツやセットを手にとっていただければと思います.
ごちゃごちゃした導入でしたが、まずは「部内で『Technicパーツ』と呼ばれるもの」の大まかな種類について説明します.以降の記事で機械工学などにおける呼称、用法と違う部分もあるかと思いますが、基本的にレゴのパーツとしての説明となります.ご了承ください.
ペグ(Pin):
普通のブロックでいうポッチと似た働きをします(ちなみにポッチと同じ太さ).リフトアーム(後述)などの穴(ペグ穴、などと呼びます)にはめて、パーツ同士を接続します.
黒と青のものを普段は使いますが、アームの回転軸など摩擦を減らしたい部分には緩い接続になるLight Bluish Gray(新灰)やTanのものを使います(ただし使いすぎると強度が落ちやすいので気をつけましょう).
一部のTechnicパーツは近年は形状によって色分けされているのですが、長さ3ポッチ(=7.5プレート)のピンはその煽りを色濃く受けました…(2007年ごろから黒→青に)
シャフト(Axle):
ギアなどの十字の穴にはまる棒です.十字穴のあるパーツ同士はシャフトで繋げば相対的な角度を固定することができます.丸い穴にはゆるくはまるのでギアの動力を伝える軸としても使えます.単なる棒状のものだけでなく、端部にストッパーがついているものなども新造されています.
こちらも色の変更が行われています(例:奇数ポッチの長さのものが薄灰色に).また、長さ2ポッチのものは1997年ごろから形状も変わり、扱いやすくなりました.
ペグとシャフトが前後でくっついたような形のものもあります.
ブッシュ(Bush):
シャフトにはめるスペーサのようなものです.厚さ1ポッチのものと0.5ポッチのもの(ハーフブッシュ)を組み合わせ、パーツ同士の間隔やギアの位置を調整・固定します.
1ポッチのものは前後で形状が違っているのですが、ボコボコしている方は画像のようにプレートなどのポッチの間にはめることができます.
テクニックブロック、ビーム(Technic Brick, Beam):
ペグがはまる穴のあいたブロックです.Technicが始まった当初よく使われていて、最近のTechnicシリーズでは見かけない…と思いきや、Technicパーツとシステムパーツを接続するのに便利なパーツです.
ペグの穴は基本的にポッチの間にありますが、1x1と1x2ブロックについてはポッチの直下に穴が空いたものもあります.
また、ビームのポッチには通常のブロックにある「LEGO」の刻印がなく、ライトセイバーなど(Bar、バー)が刺さる穴が開いています.そのため、刻印による干渉を気にせずに厳密な設計をすることができます(刻印があるとコンマmmの厚みが生じるので、なるべくポッチを他のブロックに密着させないように設計します).
リフトアーム(Liftarm):
(ついに!)Technic Brickより0.5プレート薄く(つまり断面が2.5×2.5プレートの正方形)、端部が半円状になっています.表面にポッチがなく、なめらかになっています.リフトアームにペグを差して色々なパーツを接続していく、というのが(近年の)Technicシリーズの基本です.
曲がっているリフトアームの角度は直角のものと、辺の比が3:4:5の直角三角形の鋭角の角度になっているものがあります.ピタゴラス数を利用した直角三角形を導入することで、強度向上を期待できます.
まっすぐなものの長さ(穴の数)は最大15までの奇数です(長さ2のものを除く).
ギア(Gear):
歯車です.動力を伝えたり、向きを変えたり、速度を変えたりします.
こちらも色々な種類があり、それぞれに使い所があるのですが、それについてはいずれ別の記事で…
長くなりましたが、今回は以上です!
本当は他にもたくさん紹介したい面白いパーツがあるのですが、キリがなくなってしまうので今回は「多くのTechnicセットに入っている」、「システム系セットにも使われることが多い」以上のパーツの紹介で一区切りとさせていただきます.
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