
昨日の午後、猪苗代湖の崎川浜に水鳥を訪ねた。しばらくぶりだったが、大自然のすべてが昔のままだった。遙かに真白な磐梯はどこまでも麗しく、対岸の雪の山並みが紺碧の湖水に低く浮かんでいた。
神々しく聳える磐梯を背に、数羽の白鳥が湖水に舞い降りた。湖水、水辺、雪の原に数百羽のオナガガモが鳴き交い、つぶらな瞳で何かを訴えるように私を見つめた。寒気に包まれる冬の使者たちを見つめながら、愛しく切ない感動がこみ上げてきた。なぜにこんなにもこころ動かされるのだろうか。
どう生きたらよいか訪ねる私に、大自然は答え癒してくれるようだった。水鳥たちが何の邪心もない純粋な清らかなこころで、一人たたずむ私を励ましてくれるように思えた。
厳しい寒さももう少しだ。ほどなく北へ帰る白鳥たちの叫びがいっそういとおしく厳寒の静寂に響いた。いつまでもなごりが惜しく、再会を願い湖水をあとにした。
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