エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

雪のない十日市

2020-01-11 | 日々の生活

会津の風物詩、十日市をのぞいた。

気が進まなかったが、暗くなり始めてから1年の無事を願いに重い腰を上げた。

例年通り、大町道り入り口からの道筋を巡った。

いつも楽しみにしていた植木市はない。店も様変わりだ。

陶器のたたき売り、筋子など海産物を扱う店など皆無だ。

会津伝統の漆器の出店も、定刻5時の勤務時間には閉店だ。

椿餅の伊勢屋前の出張神社にも参拝客はいない。

神明通りに出ると、前に進めないほど混み合ってきた。相変わらずのすごい人出だ。

なかなか絵になる十日市らしい景色はないものだ。

やはり、起き上がり小坊師や風車などの縁起物を求める客を撮った。

          

チョコバナナ、焼きそばの陳列に感心しながら前へ進んだ。

 

今日の目的、神明神社へ参拝し、今年も風車を求めた。

いつも同じ道筋を歩いたが、何十軒もの食べ物出店が連なる市役所道りは敬遠、何の興味も持てない

お祭りの喧噪から逃れ、真っ暗な蒲生氏郷の歌碑に触れた。

 蒲生氏郷 辞世の句

限りあれば吹かねど花は散るものを心みじかき春の山里

 

歩きも限界、娘は帰宅しただろうか?迎えを頼む。

今のご時世、途中に公衆電話など一つも見つからず、結局、駅前まで歩き助けを求めた。

こうして世の中を垣間見ながら十日市見物を終えた。

いよいよ子年が始まる。


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