澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

「台湾万葉集」を再放送したNHKの意図

2009年07月20日 04時17分58秒 | マスメディア

7月18日(土)、NHK・BS2で「台湾万葉集」という番組が放送された。残念ながら、私は見逃してしまったのだが、聞くところによれば、この番組は1995年に制作された番組の再放送だったそうだ。 「台湾万葉集」といえば、台湾の日本語世代が詠む短歌集で、本として出版されている。


1995年といえば、台湾の日本語世代は、60歳代後半から70歳代だったはずで、台湾政治の民主化により、ようやく言論の自由を得たころだった。「日本的なもの」一切を抑圧した国民党独裁時代には、公に日本語で短歌を詠むことなど許されるはずもなかった。当時まだ若く、人数も多かった日本語世代が、「台湾万葉集」の中で何を語っているのか、ぜひ知りたいと思う。

だが、何故いまごろ、NHKは14年も前の番組を再放送したのか? 思い当たるのは、4月5日に放送されたNHKスペシャル「アジアの”一等国”」だ。周知のとおり、この番組は、台湾の日本語世代へのインタビューを採り上げたが、その内容が偏向しているとして裁判にもなっている。国会でも問題にされたことから、NHKは”火消し”に躍起のようだ。次のような弁明をしている。

http://www.nhk.or.jp/japan/asia/index.html

こう見てくると、「台湾万葉集」がNHKのアーカイブから引っ張り出されてきた意味がよく分かる。「アジアの”一等国”」への非難を少しでも和らげようとして、放送されたことは間違いない。多分、「台湾万葉集」では、”親日的”な日本語世代が多数紹介されているのだろう。私は未見だが、多分、それは間違いないと思われる。

NHKは、実にイヤらしい組織だと思う。「未来を読み解く鍵は歴史の中にある」と大見得を切って「アジアの”一等国”」を放送したのに、その偏向ぶりが批判されると、担当ディレクターは「自分の子供が学校でいじめられている」と関係者に”泣き”を入れ、その上司は番組の”正当性”を言い募る始末だ。誰も責任を取らず、”報道の自由”という”錦の御旗”にしがみつく。やましいところがないのなら、何故、こんな時期に「台湾万葉集」を再放送したのか説明して欲しいものだ。

こんな連中に受信料など払ってやる必要があるのか。「TVが壊れたので、NHKが見られない。受信料は払いません」…この一言が、腐りきったこの巨大組織へのカウンターパンチになるはずだ。

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得利

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