澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

中国に媚びる「早稲田大学」

2008年05月10日 07時43分35秒 | 社会
前回のブログ(「胡錦濤が早稲田大学で講演」)については、早稲田を卒業して、東大大学院に学んだという方から書き込みをいただいた。
それによると、中国では東大よりも早稲田大学の方が有名で、中国人と話す時は、早稲田の卒業生と言った方が通りがいいのだそうだ。

早稲田には伝統的に(戦前から)多くの中国人留学生が学んでいたため、中国では抜群の知名度を誇るらしい。
だが意外にも、早稲田大学にはまともな中国研究の実績など全くない。その昔、安藤彦太郎という政経学部教授は、早稲田に学んだ中国人のお話、中国語教育が欧米語に比べて軽んじられてきたというグチ、文革礼賛派としての中国賛美、この3点だけで、1年間の授業(「中国経済論」)を済ませていた。単位は簡単にくれるので、受講者は多かったようだが、実際の講義出席者はごくわずかだった。確かに、こんな教授の「大言壮語」や「自慢話」を聴いても、何の役にも立たないことを、賢明なる学生諸君はご存じだったわけだ。

何故こんなことになるのかというと、①純血主義(早大出身者の登用)、②学内の政治抗争に原因がある。能力の無い者がボスになれば、その”弟子”はさらに小物になる。そういう悪循環に陥っていたのだ。東大への過大なコンプレックスと「私学の雄」とかいう奢りが、そうさせたに違いない。
最近は、他大学出身者も登用するようになり、以前よりましになったようだが…。


30年前には、早稲田大学政経学部と慶応大学法学部とでは、偏差値に7~10もの差があった。もちろん、早大がずっと上だった。だが、この間の卒業生の状況を見ると、例えば大学教授となった卒業生の数は、慶応の方がずっと多い。中国研究に限ってみれば、差は歴然で、慶応の完封勝ちという感じだ。これは、慶応には石川忠雄(元塾長)という、誰もが認める学問的業績がある学者がいたためである。そのゼミからは多くの研究者が巣立っている。


胡錦濤を招いて悦に入っている早大当局は、自らの不明を恥じるべきだろう。チベット問題や人権問題のことを言っているのではない。まともに中国研究さえできない大学が、何故、中国では「一番」なのかということを。

早大は北京大学と共同で大学院をつくると報道されているが、今のままじゃ、とても無理ではないのか…。


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