澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

詐欺師・佐村河内守を「スター」にしたNHKの責任を問う

2014年02月06日 21時48分51秒 | 音楽・映画
 今日、佐村河内守の作品を書いたという新垣隆・桐朋学園大学講師が記者会見して、「事件」の真相を語った。その映像の一部を下記に貼付した。



 
 昨日までYouTube上に存在していた「交響曲第一番HIROSHIMA」の演奏風景の映像は、予想通り消去されていた。この曲を指揮した大友直人が「ベルリン・フィルにも演奏させたいほどの名曲だ」という噴飯モノのコメントをしていたから、これ以上、公開されるのは耐えられなかったのだろう。他にも、五木寛之が「天才と言っていい」と佐村河内守を絶賛したりしているのは、今になれば赤恥モノと言っていい。
 

 だが、マスメディアの反応を見ていると、枝葉末節に大騒ぎして、コトの本質をはぐらかしているとしか思えない。先ほど、俳優の今井雅之が「物語を作ってしまうマスメディアに問題がある」とズバリ指摘していた。NHKスペシャルが「感動物語」風のタッチで佐村河内守を採り上げなければ、これほどの大問題にはならなかったはずだ。番組を作る過程で、事実の確認よりも、受け狙いが優先した故に、こういう結末になったのではないのか?

 当該番組のプロデューサーが、かつて「筑紫哲也ニュース23」を制作していたと聴いて、ある種のイデオロギー性も気になった。筑紫哲也の過剰なまでの沖縄、ヒロシマへの”思い入れ”は有名だったが、その番組を制作した人物が、佐村河内守という人物を通じてヒバクシャ、ヒロシマを強調する。これに疑問を持つ人は、まるで「良心がない」人のように思わせる…。それがこの番組の本当の狙いではなかったのか。

 障害者を差別するのか、心ないことを言うな…こういう綺麗事の合唱の中で、この事件の本質が歪められていく。障害者にもワルはいるし、詐欺師もいる。その詐欺師に引っかかって、あるいは共謀して、「感動物語」をでっち上げたTV局員もいるということだ。CDを買って「佐村河内の心の叫びが分かる私はいい人」などと思いこむ必要は、さらさらなかったということだ。




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