澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

シルクロード上空を飛ぶ

2018年07月05日 10時34分54秒 | 散歩

 6月26日15時45分、仁川(インチョン)からタシケント行きの大韓航空機(KE941便)が飛び立つ。飛行時間は8時間。この航空機は、一昔前だったら考えられないような航路を飛行する。それは、ほぼ「シルクロード」の上空、タクラマカン砂漠天山山脈を沿って飛ぶ。


 フホホト(中国・内モンゴル自治区)近くでは、荒涼たる砂漠地帯の中に、灌漑の形跡が見られる。だが、さらに西に進むと、人跡など見られない砂漠が続く。タクラマカン砂漠(中国・新彊ウイグル自治区)だろう。


           フホホト南部の砂漠地帯



          天山山脈の威容

 こうしてシルクロード上空を飛んでみると、「中国」の広大さを改めて実感する。だがしかし、その「広大さ」の大部分は、モンゴル人、チベット人、ウイグル人などの少数民族が居住する領域だ。しかも、中共独裁政権は、その領域に漢族を移住させ、少数民族に「中華民族」の欺瞞を強要している。

 ウズベキスタン人のガイド氏によれば、かつてウズベキスタンは「西トルキスタン」であり、天山山脈の反対側にある「新彊」ウイグル自治区は「東トルキスタン」と呼ばれるくらいで、両者に言語的、宗教的、民族的にも大きな差異はないという。まあ、わたしでもおおよそそのことは知っていたのだが、実際に広大な「西域」を見て、ウズベキスタンに着くと、中共政権が宣伝する「偉大な中華民族」(漢族も少数民族もひとつの中華民族であるというデマゴーグ)が空虚に響いてくる。

 いずれ将来、中共政権は新疆ウイグルを手放さざるを得ない日が来るだろう。「それが「中華帝国」の崩壊の日ともなる、そんな実感が…。次の世代なら、それを見届けることができそうだが。

 



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3 コメント

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行かれましたか (馬とモンゴル)
2018-08-05 17:31:15
torumontyさん

こんにちは初めまして!

時々、遊びに来ていただき感謝しています

私もタクラマカン砂漠やスウェーデン人のヘディンがロプノール湖が移動する湖という事を発見した探検記を何度も読み直したことが蘇りました

湖の近くから女王のミイラが発見された文章・記事に美女の原型を妄想したりしたものです(いつか行きたいと)

タクラマカン砂漠までは行く事が出来ませんでしたがモンゴルまで来ています

モンゴルにもカザフ人がいまして若い女性は彫りが深く美人系です

首都で大学生のカザフ女性を眺めているとロプノールの女王を連想させる楽しみが有ります

私にとって理想の女性ですからうっとりです(絶対的美系・日本には少ない美形)

身長は160㎝前後で顔は西洋系の彫りの深い顔をして髪は栗毛色の柔らかい髪です

上空から見る天山(火炎)山脈地帯は死の大地そのものですね

昔は此処をラクダと徒歩で中東から日本まで流通道路・シルクロードが存在していたんですから想像するだけでワクワクします

三蔵法師達も歩いた道です

でも私は行く事はないと思います

ロシアはこの一帯にも日本軍捕虜強制労働をさせていたんですね

モンゴルにも日本軍が建設したビルが沢山、現存しています(現在も使用中)

国立大学・国際劇場・ドラマ劇場等数えるとキリがないくらいです

現在も近代建設に負けない頑丈な建物ばかりです

色々、噂を聞きますが酷い扱いだったようです

日本軍人抑留墓地を何度もお線香を上げに行きましたが自分たちが遣った負の遺産は消したいようで10年以上前に日本厚生省と協議し記念碑を建設した時に戦死者の名前・年齢も出身地も人数も失くしてしまいました

その後は戦没者墓地と言われてもモニュメント(記念碑)だけ見ていると墓地とは分からなくなりました

現在もノモンハン戦争時の激戦区には野ざらしの兵士の骨がそのままになっているとの事ですが中国国境と先ほどの負については語りたくない見せたくないという理由で藪の中です

そんな国に長居している私は何もできないでいます

上空からの素晴らしい写真ありがとうございます
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コメントありがとうございました。 (torumonty)
2018-08-11 11:33:15
コメントありがとうございます。貴ブログを時々拝見しております。
 7~8年前、西安・蘭州・敦煌に行き、ウルムチ行きの高速道路を見たときは、そのまま行きたいと思いました。そこで、今回のサマルカンド(ウズベキスタン)行きでしたが、思っていた以上に素晴らしかったです。旅行社が我々二人だけ(友人と私)で通訳と運転手さんとの参観でしたので、かなり自由が利きました。カザフ人の美人もぜひ見てみたいですね。ウズベキスタンの通訳・フェルツさんによると、「キルギスタンにはあなた方のような人がいっぱいいるよ」だったので、今度行くのなら、絶対カザフスタンにします。

 5年ほど前、東京外大の「モンゴル近現代史」(二木博史教授=当時)を通年で聴講しました。学生は15名程度、そのうち半分は中国・内モンゴルからの留学生だったようです。社会人は私一人。とても勉強になりました。「プライム・ニュース」(BSフジ)にモンゴル大統領(前大統領)が出演したとき、質問メールを送ったところ、私の質問に応えてくださった幸運にも巡り合いました。
 なので、本当はモンゴル国に行ってみたいのですが、行きたいと言う友人が誰もおらず、行くとしたら一人なので、躊躇しています。
 モンゴルが偉大な歴史を持つ国だということを知ったのは、故・岡田英弘氏(東京外大名誉教授)の著作からです。漢民族が「正史」として遺した「China史」が、いかに”中華思想”に毒されたものかを感じます。
 モンゴルも行ってみたいですね。
 これからもよろしくお願いします。
返信する
旅も楽しからずや (馬とモンゴル)
2018-08-11 17:55:09
torumontyさん


こんにちは!

読者登録、有難う御座います

色々な場所を旅行されているんですね

是非、機会が有ればモンゴルにも来てきてください

私の出来る範囲で歓迎します

その前に出来れば大阪・吹田市にある独立法人・国立民族学博物館の友の会に入会され関連雑誌を読まれて来蒙するのが賢明だと考えます

季刊・民俗学は研究者が研究論文を発表している雑誌ですから事前学習には役立ちます

今までモンゴルに関する特集でチンギスハーンの世界制覇の雑誌が三冊(20年前)発行されています

それを読まれるとモンゴル国の歴史が理解されます(価格は当時で1冊・2千円)

1990年代に三冊・モンゴル特集で発行されています

講読され目を通されているならモンゴル訪問は願望でしょう

要約すれば大陸民族と島に孤立した民族(日本)の違いが克明に記されていると私は見ています

モンゴル民族というのは存在しているのかという疑問も沸き起こります

百聞は一見に如かずですから自らの眼と肌で世界を体験するのもいい機会です

来蒙に当たり旅行会社で資料を見れば一週間で50万円の経費が必要と記されていますから一般の人は腰が引ける事でしょう

実際は飛行機代(往復代・現地滞在必要経費・お小遣い程度・50万円・驚異の国)だけでしょう

直通は昔のJAL並みですから高いです

時間と無駄を楽しむ余裕が有れば火傷韓国・ソウルで朝鮮民族の生活を観察観光しモンゴルに来る方法と中国・北京経由で漢民族の横暴生活環境を眺めてモンゴルへ来る旅も有ります(北京からイレン経由・バスの旅)(イレンは中国名(二連口。列車旅)でモンゴルではザミニューウドから列車旅。UBまで)

航空旅費に比べて半額以下(検討してみてください)

モンゴルに来ればホテルもレストランも私が世話をしますので現地人並みの料金で経費が済みます

ただし、外国人と分かれば外国人料金を請求するところが有りますから希望に沿わない料金になる場合も起きます

私は旅行案内に付き合う時間は有りませんが日本語堪能な現地人を紹介できます

プランを立案されればそれに沿って詳細な料金を提供できます

日本や現地旅行会社が提示する金額の半額以下で旅行が楽しめます

ただ文化や歴史に関係なくモンゴルという国の特徴ある場所を旅行し楽しまれるだけなのかモンゴル民族の歴史や生い立ちと現在の生活状況を学ばれるという違いが有りますからどちらで訪問されるかで実情は違ってきます

必要経費の航空券は経由で違いますが経費は決まっています

経費の違いは現地へ来てからかかる経費の違いです

私の経験では現地での実態費用と案内人の経費を分けて判断すれば比較検討できると思います

国の実態が分からないまま来蒙されると旅行会社の請求額が一週間で50万円請求されるという事です
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