注釈の注釈による超現実詩小説
棺詰工場のシーラカンス
目次
【棺詰工場のシーラカンス】
注釈小説です。はじまりは【○】卵から。最新更新は【355】虚無僧です。
【旅書簡集 ゆきあってしあさって】
倉田タカシ・高山羽根子・酉島伝法による幻想旅情リレー書簡集です。 (2013.12.18) 書籍版の刊行にあたり、現在は三通分のみ試し読みとして公開しています。 (2021.12.03)
【発売中の著作紹介】
単著・共著 アンソロジー 雑誌 エッセイ・解説等 ART・挿画等 【略歴】 【著作リスト】 【グッズ】
【お知らせ】 (2023.3.23)
NEW 「第3回みんなのつぶやき文学賞」の国内編で『旅書簡集 ゆきあってしあさって』が、 高原英理『詩歌探偵フラヌール』、西村賢太『雨滴は続く』と共に5位でした。ありがとうございます! 2023.3.23
NEW 別冊太陽『江戸川乱歩――日本探偵小説の父』戸川安宣監修(平凡社)に「パノラマ島奇譚」について寄稿しました。2023.2.25
NEW 『SFが読みたい!2023年版』にて『旅書簡集 ゆきあってしあさって』が8位にランクインしました。ありがとうございます。「2023年のわたし」コーナーにも書いています。2023.2.10
NEW ブックファースト新宿店で開かれている『名著百選』2022フェアに参加しています(12月31日まで)。今年は平鹿由希子さんの詩集『集真藍里』を紹介しました。2022.12.06
NEW 辻本力『失われた"雑談"を求めて』(タバブックス)、辻本力さんが約100人と交わした雑談が収録されています。わたしも少し話しています。2022.12.05
NEW 『NumeroTOKYO 2023年1・2月合併号』の「SFと宇宙の特集」で、柞刈湯葉さん、高山羽根子さん、倉田タカシさんと共にアンケートに答えています。2022.11.28
新作 漫画と文学のリトルプレス『ランバーロール05』(タバブックス)に、「蛹室」という短めの小説を寄稿しています。漫画から俳句やエッセイや小説まで収録されていて、たいそう楽しい。11月30日頃発売。2022.11.27
NEW ミック・ジャクソン著 田内志文訳『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』(東京創元社)の文庫版の解説を担当しました。帯文のとおり〝でっかくて かわいくて かしこくて もういない〟熊たちの素晴らしく奇妙な話が詰まっている最高の本です。2022.11.18
NEW 国書刊行会創業50周年記念冊子『私が選ぶ国書刊行会の3冊』に寄稿しました。影響を受けた三冊です。書店の《国書刊行会創業50周年記念フェア》で無料配布されるそうです。創業50周年記念ウェブサイトはこちら。2022.11.04
■ ほんタメ文学賞 2022年上半期「ほんタメ文学賞あかりん部門」受賞記念ということで、『旅書簡集ゆきあってしあさって』の三人でほんタメにお邪魔しました。2022.10.12
■ 『新潮』11月号に「円城塔『ゴジラS.P』」の書評を寄稿しています。2022.10.08
■ 第13回創元SF短編賞を「風になるにはまだ」で受賞した笹原千波さんをお迎えして、受賞記念トークが行われました。2022.10.01
■ 東京創元社編集部編で『創元SF文庫総解説』企画が始まりました。第1回ではカレル・チャペック『山椒魚戦争』を担当しています。Web東京創元社マガジンで読めます。2022.10.01
■ 大森望編『ベストSF2022』(竹書房)に、『文藝』初出の短編「もふとん」を採録いただきました。2022.8.31
■ 『ねむらない樹vol.9』(書肆侃侃房)、左川ちか小特集に声をかけていただき、エッセイを寄稿しました。2022.8.31
■ 『現代詩手帖9月号』(特集 那珂太郎生誕百年)に、読むなり圧倒された詩集、平鹿由希子『集真藍里』の書評を寄稿しました。2022.8.31
■ 「ほんタメ文学賞2022年上半期」のあかりん部門で、『旅書簡集ゆきあってしあさって』を大賞にお選びいただきました。ありがとうございます! 大賞発表動画はこちらです。2022.8.18
6dtsさんによる短編やエッセイなどの点字翻訳版。
単著・共著
新刊 高山羽根子さん、倉田タカシさんと酉島伝法の共著『旅書簡集 ゆきあってしあさって』が東京創元社から刊行されました。〝三人の作家が架空の土地を旅してまわり、その場所の不思議な風習、できごと、食べたもの、出会った人々について、文章やスケッチ、写真を送りあった幻想旅情リレー書簡集。〟です。WEB連載から大幅修正し、それぞれ絵や手紙も増えました。
■ 『皆勤の徒』のフランス語版"Sisyphéen "がAtelier Akatomboから刊行されました。翻訳はFrank Sylvainさん、Stéphane de Torquatさん、Dominique Sylvainさん。宣伝動画をお作りいただきました。
■ 集英社から『るん(笑)』が発売中です。スピリチュアルと科学が逆転した世界を舞台にした連作小説集です。目の眩むような装丁は松田行正さん。※『SFが読みたい!2022年版』の「ベストSF2021」国内2位になり、新帯にて増刷いただきました。
■ これまで発表したSF短編を八編収録した『オクトローグ: 酉島伝法作品集成』(早川書房)が発売中です。装丁は水戸部功さん。無数の線が銀箔で輝きます。
収録作は「環刑錮」「金星の蟲」「痕の祀り」「橡」「ブロッコリー神殿」「堕天の塔」「彗星狩り」、書き下ろしの「クリプトプラズム」。それぞれに扉絵(「痕の祀り」のみ加藤直之さんです)がつき、巻末には大森望さんの解説もあります。※『SFが読みたい! 2021年版』の「ベストSF2020」国内篇で1位を頂きました。
■ 初長編『宿借りの星』が、たくさんの挿絵つきで発売中です。装画も描きました。帯文は飛浩隆さん、解説は円城塔さん。512ページあり、けっこう分厚いです。電子版も同時発売ですが、紙版のように挿画と文章を組み合わせたレイアウトができないため、挿画はページごとの表示となります。ご了承ください(紙版では小さい絵が電子版では大きく表示されるという利点も)。※第40回日本SF大賞を受賞しました。『SFが読みたい! 2020年版』では「ベストSF2019」国内篇で2位となり、増刷いただきました。
※たくさんの感想をいただきありがとうございます。酉島伝法初長篇『宿借りの星』感想集
■ 『皆勤の徒』英訳版 "Sisyphean "(ダニエル・ハドルストン訳 Haikasoru)が発売中です。表紙は「泥海の浮き城」の挿画です。作家のマイケル・シスコさんが推薦文を寄せてくださいました。
■ 11月23日(勤労感謝の日)に、『隔世遺傳 『皆勤の徒』設定資料集』(立ち読みできます)という電子書籍が刊行されました。用語集は「棺詰工場のシーラカンス」と同じようなハイパーリンク構成になっており、本編に含まれない造語まで解説しています。他にも構想時のスケッチや未発表イラスト、「泥海の浮き城」の断面図(地図)、各章の扉となったカット等が収録されています。
■ 『皆勤の徒』文庫版が電子書籍版と共に刊行されました(文庫化記念twitter感想集2)。
カバーイラストは再び加藤直之さんが描いてくださり、帯は円城塔さんが書いてくださいました。大森望さんの名解説は加筆され、酉島の挿画は単行本電子版や"Phantasm Japan"収録のものに加え、新たに三点描いたので、合計五点増えています。 ※『本の雑誌』2015年11月号の「21世紀のSFベスト100」と、『SFが読みたい! 2020年版』の「2010年代ベストSF」で1位を頂戴しました。
・文庫化記念特別企画・その1 追加された挿画
・文庫化記念特別企画・その2 これまでのレビュー
・文庫化記念特別企画・その3 ビジュアル化・楽曲化
・文庫化記念特別企画・その4 20の質問
■ 『皆勤の徒』単行本の電子書籍版が各種サイトにて発売中です。『泥海の浮き城』の挿画が新たに一枚増え、電子書籍特典として、社屋の立版古のプリント用データをダウンロードできるID・パスワードがついてきます(組立所要時間は二時間ほど)。2013.12.20 ※文庫のKindle版が出ましたが、立版古のおまけはこちらのみ。2015.09.27
■ 〈創元日本SF叢書〉第3弾となる酉島伝法の初単行本『皆勤の徒』が発売中です(twitter感想集)。
カバーイラストは加藤直之さん、挿画は酉島、解説は大森望さんです。第34回日本SF大賞を受賞しました。
収録作品
・「皆勤の徒」(初出『年刊日本SF傑作選 結晶銀河』)
・「洞(うつお)の街」(初出『原色の想像力2』)
・「泥海(なずみ)の浮き城」書き下ろし
・「百々似隊商」(初出〈ミステリーズ!〉vol.57 twitter感想集)
※冒頭部を立ち読みしていただけます。
■第2回創元SF短編賞受賞作『皆勤の徒』(一篇のみ)kindle版が100円(税別)にて発売中です(表題作一篇と、選考経過・選評が収録されています。
電子書籍特典として、挿画集と、ペーパーパペット型紙二種をダウンロードできるID・パスワードが入っています。完成させるとこんな感じです→社長 外回り
(2012年12月9日~12日のキンドル本「文学・評論」で1位になりました。みなさまありがとうございました)
※すべての社畜にお送りする異世界の蟹工船です。
アンソロジー
NEW 大森望編『ベストSF2022』(竹書房)に、『文藝』初出の短編「もふとん」を採録いただきました。2022.8.31
NEW 日本文藝家協会 編『文学2022』(講談社)に、『文藝』初出の短編「もふとん」を採録いただきました。2022.6.27
■ 樋口恭介編『異常論文』 (ハヤカワ文庫JA)に、「四海文書注解抄」を書きました。
■ 大森望 責任編集『NOVA 2021年夏号』(河出文庫)に、ステイホームな「孤独のグルメ」みたいな短編「お務め」を寄稿しています。
■ 「宇宙」テーマの短編アンソロジー『短編宇宙』(集英社文庫)が発売になりました。加納朋子さん、川端裕人さん、寺地はるなさん、酉島、深緑野分さん、宮澤伊織さん、雪舟えまさんの作品に、北村浩子さんの丹精な解説つき。「惑い星」は、恋する惑星(字義通り)みたいな話です。
■ 2010年代の国内SF短篇が20篇詰まったアンソロジー、大森望・伴名練編『2010年代SF傑作選』(早川書房)。「2」の方に「環刑錮」を再録いただいています。
■ 創元SF短編賞の正賞・優秀賞受賞者による書き下ろし宇宙SFアンソロジー『宙(そら)を数える』時間SFアンソロジー『時を歩く』(創元SF文庫)が発売中です。私は宙の方に「黙唱」という短編を寄稿しています。彼方の惑星に住む響生体――音間(いんげん)の物語。 音間の発する呼詠(こえ)は、吉田隆一さん(演奏)と酉島(画、言葉)のデュオ【響生体】のアルバム(SONOCA DLカード)で聴くことができます。このアルバムが元になって生まれた小説なのです。
■ 大森望/日下三蔵編『プロジェクト:シャーロック 年刊日本SF傑作選』(東京創元社)に、「小説すばる」初出の短編「彗星狩り」をご掲載頂いています。
■『多々良島ふたたび ウルトラ怪獣アンソロジー』(早川書房)が、文庫化されました。装画は開田裕治さんです。私は倒された怪獣を処理する特殊清掃会社の話「痕の祀り」で参加しています(加藤直之さんの挿画入り)参加作家は、山本弘、北野勇作、小林泰三、三津田信三、藤崎慎吾、田中啓文、酉島伝法。
■ 現代詩手帖8~10月号に連載された誌上アンソロジー企画〈川口晴美と、詩と遊ぶ〉をまとめた冊子、「Solid Situation Poems」が、Webでもお求めいただけるようになりました。ゾンビ詩で参加しています。2017.12.11
■ 年刊日本SF傑作選『行き先は特異点』 (大森望/日下三蔵 編 東京創元社)に、『別冊文藝春秋』初出の短編「ブロッコリー神殿」をお選びいただきました。2017.7.22
■ 弐瓶勉さんの『BLAME!』を題材とした小説アンソロジイ、『BLAME! THE ANTHOLOGY』(早川書房 5月9日刊行)に「堕天の塔」という中編を書きました。参加作家は小川一水、九岡望、飛浩隆、酉島伝法、野﨑まど。2017.4.11
■ スミダカズキさんの写真集『Out to Launch!』に掌編を寄稿しました。色んな方がスミダさんの写真に大喜利的にテキストや絵を寄せています。限定200部。スミダさんは『酉ビュート』や『ここがソノラマなら、きみはコバルト』のデザインも手がけられています。2016.11.11
■ 「本迷宮 本を巡る不思議な物語」展(共催:日本図書設計家協会 株式会社竹尾)で販売されている限定本「本を巡る不思議な物語」に、「ひとり気味」という掌編をお使いいただいています。カバーは24種類が作られ、表紙はパール箔押し、掌編ごとに紙質が違う凄い作りです。参加作家は――眉村卓、間宮緑、皆川博子、北村薫、倉阪鬼一郎、松野志保、篠田真由美、酉島伝法、多和田葉子、諏訪哲史(敬称略)。 2016.11.09
■ 『年刊日本SF傑作選 アステロイド・ツリーの彼方へ』 (大森望/日下三蔵 編 東京創元社)に、『現代詩手帖』初出の短編「橡」をお選びいただきました。 2016.7.1
■ 『多々良島ふたたび──ウルトラ怪獣アンソロジー』(早川書房)に、『SFマガジン』初出の短篇「痕の祀り」が、加藤直之さんの挿画と共に収録されています。 2015.07.15
■ 『折り紙衛星の伝説 年刊日本SF傑作選』(大森望/日下三蔵 編 東京創元社)に、『SFマガジン』初出の短篇「環刑錮」が収録されています(挿画入りで、蛻窟語がバージョンアップ)。 2015.06.19
■ 『短篇ベストコレクション 現代の小説2015』(日本文藝家協会 徳間書店)に、『SFマガジン』初出の短篇『環刑錮』が掲載されています。 2015.06.05
■ 大森望さん責任編集の書き下ろし日本SFコレクション『NOVA+ バベル』( 河出書房新社)に、「奏で手のヌフレツン」という短編を寄稿しました。太陽と月と音楽の物語です。挿絵も描きました。※作中に多出する「阜」という漢字は、こざと偏のことでもあります。2014.10.03
■ ハイカソルから刊行されたアンソロジー"PHANTASM JAPAN"に、『皆勤の徒』表題作の英訳版“Sisyphean”(翻訳 Daniel Huddleston)が、挿画入り(一枚追加)で収録されています。他にも、伊藤計劃さんの"From the Nothing, With Love."、宮部みゆきさんの「チヨ子」、上田早夕里さんの「くさびらの道」、北野勇作さんの“Scissors or Claws, and Holes”、田辺青蛙さんの“The Parrot Stone”など(北野さんと田辺さんは書き下ろしです)。2014.09.17
■ 第53回日本SF大会 なつこん の公式アンソロジー、『夏色の想像力』に「金星の蟲」という短篇を寄稿しました。17名の作家による22篇が収められています。表紙は加藤直之さん。2014.07.11 公式通販がはじまりました。Amazonのマーケットプレイスや、漫画専門店「COMIC ZIN」の店頭・通販でもお求めになれます。2014.08.10
■ 年刊日本SF傑作選『さよならの儀式』 (大森 望, 日下 三蔵編 創元SF文庫) に、掌編「電話中につき、ベス」が収録されました。創元SF短編賞関係では、オキシタケヒコさんの「エコーの中でもう一度」、宮内悠介さんの「ムイシュキンの脳髄」、門田充宏さんの第5回創元SF短編賞受賞作「風牙」(高島雄哉さんと同時受賞)、第4回の選考委員をされた円城塔さんの「イグノラムス・イグノラビムス」が掲載されています。 2014.06.27
■ 第2回創元SF短編賞アンソロジー『原色の想像力2』に、受賞後第一作の『洞の街(うつおのまち)』という短編を寄稿しています(第44回星雲賞・日本短編部門の参考候補作に選ばれました)。漏斗状の街に住む異様な方々(ゆる画。ややリアル画)の日常(青春)を描いた物語です。こんな生き物も出てきます。※わかつきひかるさんの収録作「ニートな彼とキュートな彼女」は、フジテレビ『世にも奇妙な物語』でドラマ化されました。
・選考委員の大森望さん、日下三蔵さん、堀晃さんによる序文。
・Webミステリーズの内容紹介「いまSFは短編が熱い!」。
・人気投票の結果です。
・啓文堂書店様が、大漁POPや、空木春宵さんと共作した手書きPOPを使ってくださいました(渋谷店の写真)。ありがとうございます (2012.03.30)。
■ 年間日本SF傑作選『結晶銀河』(大森望/日下三蔵 編 東京創元社)に、第2回創元SF短編賞を頂戴した拙作『皆勤の徒』が収録されています。
・選考委員の日下三蔵さんによる序文をお読みいただけます。
・収録されなかった挿画のうち三点を公開しました。社長の肖像 蒸留里 社長の死
・倉田タカシさんが社長を描いてくださいました。
雑誌
連載 『S-Fマガジン』2016 4月号より、「幻視百景」を連載中です。幻視してしまった世界を、絵と言葉でお送りしています。
NEW 漫画と文学のリトルプレス『ランバーロール05』(タバブックス)に、「蛹室」という短めの小説を寄稿しています。
NEW 『紙魚の手帖』vol.2(東京創元社)に、「無常商店街」という短編を寄稿しました扉絵はカシワイさんが描いてくれました)。また、『旅書簡集 ゆきあってしあさって』の予告編として、高山羽根子さん、倉田タカシさん、酉島の三人で絵手紙を書いてます。
■ 『文藝』夏季号の特集1「もふもふもふもふ」に、「もふとん」という短編を書きました。ひたすらおふとんで眠りたいという話です。4月7日発売。
■ 『小説すばる1月号』最新SF特集にフラッシュフィクション「ひとりとも」を寄稿しています。『るん(笑)』のスピンオフです。また、石井千湖さんが『るん(笑)』の書評を書いてくださっています(書評はwebでもお読みいただけます)。
■ 『小説すばる』1月号に、「三十八度通り」「千羽びらき」に続く短編「猫の舌と宇宙耳」をご掲載いただきました。挿画は「千羽びらき」に続いて、夜久かおりさんです。担当氏曰く、酉島版スタンド・バイ・ミー。2019.12.18
■ 『たべるのがおそいvol.6』特集 ミステリ狩り(書肆侃侃房)に「彼」という短編を寄稿しています。人間(たべるのがおそいひとを含む)のでてくる、造語がひとつもない小説です。10月11日発売。
■『ユリイカ 2月号』(特集 クトゥルー神話の世界)に、あのお方の肖像と詩のようなものをご掲載頂いています。2017.1.28
■『現代詩手帖』9月号の、川口晴美さん企画の誌上アンソロジー「川口晴美と、詩を遊ぶ」第2弾に、「存に靡く」というゾンビ詩をご掲載いただきました。イラストもお使いいただいています。2017.8.26
■ 『小説すばる』9月号に、「千羽びらき」という中編をご掲載いただきました。「三十八度通り」と対になる、人間(等身大)の小説です。イラストは夜久かおりさんが描いてくださいました。8月17日発売。。2017.8.15
■ 『小説すばる』6月号の「宇宙と星空と小説と」特集に、「彗星狩り」という短篇を挿画と共にご掲載いただきました。小惑星帯に住む生命体の日常の一コマです。同じ創元SF短編賞出身の松崎有理さんや宮澤伊織さんも寄稿されています。2017.5.16
■ 『別冊文藝春秋 5月号(電子版7号)』に「ブロッコリー神殿」という、森というか、花粉が主役の短編が掲載されます。イラストも一枚カラーで描きました。4月20日より配信です。 2016.4.07
■ 『ユリイカ』8月号の江戸川乱歩特集に、「摩天の軽業師」というオマージュ短篇を寄稿しました。 2015.07.29
■ 日本図書設計家協会の会報『図書設計89号』の「本迷宮」に、「ひとり気味」という掌編を寄稿しました。図書館で読める他、協会の展示で配布されるそうです。デザインと編集は柳川貴代さん、挿画は野々村ゆみ子さんです。「わたしの東京創元社SFベスト5」でも話しましたが、「驚異の発明家の形見函」や「山尾悠子作品集成」など、以前から柳川さんの装幀のファンだったので、嬉しい依頼でした。2015.05.04
■ 『現代詩手帖5月号』特集「SF×詩――未知なる詩の世界へようこそ!」に、「橡(つるばみ)」という小品を書きました。クレイアニメっぽい人たちが出てくるSFです。飛浩隆さんや円城塔さんの作品も掲載されています。2015.04.26
■ 『SFマガジン』6月号に、ウルトラマン短篇『痕の祀り』が掲載されます。パワードスーツ的なものが登場するお仕事小説で、挿画は加藤直之さん! ■総解説の方では、『九百人のお祖母さん』と『スプロール三部作』を担当しました。よろしくお願いいたします。2015.04.24
■ 3月7日発売の『群像』4月号に中篇「三十八度通り」が掲載さています。人間の小説です。2015.03.6
■ 『S-Fマガジン4月号』に「環刑錮(かんけいこ)」という短編が掲載されています。近未来の日本を舞台にした、息苦しく土くさい獄中小説です。挿画も描きました。2014.02.14 ※『S-Fマガジン』2015年4月号にて、第26回SFマガジン読者賞の国内部門を頂戴しました。2015.02.26
■ 「なつこん」プログレスレポート2号(なつこん参加登録した方への期間限定公開)に「電話中につき、ベス」という掌編が掲載されています。挿絵は高山羽根子さんです。ダウンロードは2014年3月10日(月)まで。 2014.01.19
■酉島の新作中編『百々似隊商(ももんじたいしょう)』収録の『ミステリーズ! vol.57』、発売中です。twitterの感想集はこちらです。
舞台は『皆勤の徒』の社長たちがやってくる前の世界で、『洞の街』にもつながる、モフモフした生き物がたくさんでてくる隊商ものです。
・レビュアーの深山めいさんが、百々似隊商を作ってくださいました。写真 1 2
・『BOOK5』第6号のPIPPOさんの連載『詩はSFに乗って』で『百々似隊商』を取り上げてくださいました。
エッセイ・解説・その他
NEW 別冊太陽『江戸川乱歩――日本探偵小説の父』戸川安宣監修(平凡社)に「パノラマ島奇譚」について寄稿しました。2023.2.25
NEW 『SFが読みたい!2023年版』にて『旅書簡集 ゆきあってしあさって』が8位にランクインしました。ありがとうございます。「2023年のわたし」コーナーにも書いています。2023.2.10
■ ブックファースト新宿店で開かれている『名著百選』2022フェアに参加しています(12月31日まで)。今年は平鹿由希子さんの詩集『集真藍里』を紹介しました。2022.12.06
■ 辻本力『失われた"雑談"を求めて』(タバブックス)、辻本力さんが約100人と交わした雑談が収録されています。わたしも少し話しています。2022.12.05
■ 『NumeroTOKYO 2023年1・2月合併号』の「SFと宇宙の特集」で、柞刈湯葉さん、高山羽根子さん、倉田タカシさんと共にアンケートに答えています。2022.11.28
■ ミック・ジャクソン著 田内志文訳『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』(東京創元社)文庫版の解説を担当しました。帯文のとおり〝でっかくて かわいくて かしこくて もういない〟熊たちの素晴らしく奇妙な話が詰まっている最高の本です。2022.11.18
■ 国書刊行会創業50周年記念冊子『私が選ぶ国書刊行会の3冊』に寄稿しました。影響を受けた三冊です。書店の《国書刊行会創業50周年記念フェア》で無料配布されるそうです。創業50周年記念ウェブサイトはこちら。2022.11.04
■ 『新潮』11月号に「円城塔『ゴジラS.P』」の書評を寄稿しています。2022.10.08
■ 東京創元社編集部編で『創元SF文庫総解説』企画が始まりました。第1回ではカレル・チャペック『山椒魚戦争』を担当しています。Web東京創元社マガジンで読めます。2022.10.01
■ 『ねむらない樹vol.9』(書肆侃侃房)、左川ちか小特集に声をかけていただき、エッセイを寄稿しました。2022.8.31
■ 『現代詩手帖9月号』(特集 那珂太郎生誕百年)に、読むなり圧倒された詩集、平鹿由希子『集真藍里』の書評を寄稿しました。2022.8.31
■ 金原瑞人さん、三辺律子さん、オザワミカさんによるフリーペーパー『BOOKMARK』の緊急特集号「Books and Wars 戦争を考える」に寄稿しました。29人による、戦争とそれに関する本についてのエッセイで、すごい読み応えです。あちこちの書店などで手に入るようです。2022.6.27
■『ハヤカワ文庫JA総解説1500』(早川書房)で、神林長平さんの『プリズム』『言壺』、牧野修さんの『MOUSE』の解説を担当しています。また、1500冊の中では『BLAME! THE ANTHOLOGY』『多々良島ふたたび』『異常論文』に短編を寄稿しています。2022.2.12
■ 辻本力編『生活考察 Vol.08(タバブックス)』に、生活エッセイを寄稿しています。2021.12.19
■ 『カモガワGブックスvol.3〈未来の文学〉完結記念号』にエッセイを寄稿しています。2021.12.19
■『SFマガジン12月号』の「ハヤカワ文庫JA総解説PART3」で、神林長平『言壺』を担当しました。2021.10.25
■ 『SFマガジン』10月号「ハヤカワ文庫JA総解説PART2」で、牧野修さんの『MOUSE』を担当しています。2021.8.27
■ マリコ・タマキ作 ジリアン・タマキ画 三辺律子訳『THIS ONE SUMMER』(岩波書店)の帯に感想の言葉をお使いいただいています。すばらしいグラフィック・ノベルです。 2021.8.01
■ 『SFマガジン8月号』の「ハヤカワ文庫JA総解説PART1」では、JA0227 神林長平『プリズム』を担当しました。2021.6.26
■ 宮内悠介さんのバカ〈SF|ミステリ〉短編集『超動く家にて』が文庫化されます。単行本に寄せた解説を再録頂いています。4月9日発売予定。2021.4.6
■ 『SFが読みたい! 2021年版』で、「ベストSF2020」国内篇1位となった『オクトローグ』の自作改題を書きました。
■『SFマガジン』4月号の小林泰三特集の「マイ・フェイバリット小林泰三」に寄稿しました。2021.2.28
■ 町田康さんの『湖畔の愛』(新潮文庫)に解説を書かせていただきました。湖畔のホテルが愛と笑いと狂気の涅槃と化す抱腹絶倒小説。2020.12.16
■ 集英社の読書情報誌『青春と読書』12月号に、『るん(笑)』についてのエッセイを掲載いただいています。WEBでも公開されました。2020.11.24
■ 『SFマガジン』10月号「ハヤカワ文庫SF創刊50周年記念特集」の「わたしのいちばん好きなハヤカワ文庫SF」にエッセイを書きました。2020.8.29
■ 『Hanako』No. 1183号(100人の大銀座)の、クロスレビュー「同じ釜の本を食らう」にて、新装版が刊行された岡上淑子『はるかな旅 岡上淑子作品集』のレビューを書きました。2020.4.1
■ ブックファースト新宿店11周年記念『名著百選 2019』に参加しています。12月31日まで。 2019.11.28
■ 『すばる10月号』にて、高山羽根子『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』の書評を担当しました。webでも読めるようです。2019.9.06
■ 澤西祐典さんの新刊『雨とカラス』の帯の推薦文を担当しました。夢野久作や中島敦好きにお勧めしたい、すばらしい作品集です。9月半ば発売のようです。 2019.8.31
■ 『SFマガジン10月号』の「神林長平特集」にイラストエッセイ、「伴名練総解説」に「ゼロ年代の臨界点」の解説を寄稿しています。 2019.8.31
■ ギョルゲ・ササルマン著 住谷春也訳『方形の円──偽説・都市生成論』(東京創元社、挿画 野又穫、装丁 山田英春)の解説を担当しました。2019.6.21
■ 『BRUTUS』No. 884 特集【危険な読書】で、「奇妙な生き物が出てくる本」を14冊ほど紹介しています。12月15日発売です。 2018.12.14
■ ブックファースト新宿店の新宿店10周年記念「名著百選」フェア(12月9日まで)で配布されている「名著百選」2018に寄稿しています。240名が紹介する240冊。2018.12.8
■ 『ユリイカ―図鑑の世界―』(2018年10月号)の「わたしと図鑑」というアンケートに答えました。9月27日発売。2018.10.5
■ 『SFマガジン2018年10月号』(特集・配信コンテンツの現在)にて、円城塔『文字渦』の書評も担当しました。 2018 8.28
■ Hanako(No. 1163)の「同じ釜の本を食らう」という書評コーナーで『奪われた家/天国の扉 動物寓話集』(コルタサル/寺尾隆吉訳)について書きました。町田康さん、寺岡圭介さんとのクロスレビューです。似顔絵を描いてもらえました。 2018 8.23
■ 『ミステリーズ!vol.90』の「私の一冊」に寄稿しています。『20億の針』について書きました。渡邊利道さんの第3回創元SF短編賞飛浩隆賞受賞作「エヌ氏」も掲載されています。 2018 8.23
■ 文学ムック『たべるのがおそい』vol.5(書肆侃侃房)の「文と場所」に「おさまりのよい場所」というエッセイを寄稿しています。 2017.3.13
■『文藝2018年夏季号』(河出書房新社)に、町田康さんの新作『湖畔の愛』(新潮社)の書評を寄稿しています。 2017.3.13
■『SFマガジン4月号』にて石川宗生『半分世界』の書評を担当しました。 2017.2.25
■ 宮内悠介さんの自選短編集『超動く家にて』の解説を担当しました。宮内さん初のあとがきも収録。「深刻に、ぼくはくだらない話を書く必要に迫られていた」(2月23日発売) 2017.2.25
■ ブックファーストの「名著百選2017~私が今年 出会った1冊~」フェアに参加しています。新宿店で10/23(月)~12/3(日)。2017.10.27
■『SFマガジン』10月号の特集「SF映画総解説 PART 1」(添野知生さん監修)で、「吸血鬼ゴケミドロ」「フェイズⅣ」「ガンダーラ」の三作を担当しました。2017.8.25
■ 『現代詩手帖7月号』(6月28日発売)特集「鮎川信夫賞を読む」では、『未知の逸脱のために』で受賞された伊藤浩子さんの受賞の言葉、伊藤さんと鹿島徹さんとの対談、講評などが掲載されています。私は同書の書評を寄稿しました。 2017.6.27
■『小説すばる4月号』の「Oh! my IDOL」というコラムに寄稿しました。アイドルテーマとのことなので草野原々「最後にして最初のアイドル」で書き出してみたら、クローネンバーグについて語っていました。2017.3.16
■ ブックファーストの「名著百選2016~私が今年 出会った1冊~」フェアにて、1冊選んでコメントしています。選者リストのpdf 開催期間は2016年10月14日~11月13日(新宿店のみ11月27日まで)。開催店舗は(関東)新宿店・青葉台店・銀座コア店・ルミネ川越店・アトレ大森店・渋谷文化村通り店・レミィ五反田店・ルミネ北千住店・ルミネ町田店・ボーノ相模大野店(関西)京都店・阪急西宮ガーデンズ店 2016.11.01
■ 星新一の関連書籍『きまぐれ星からの伝言』(牧眞司編集 徳間書店)の作家・評論家による星新一作品の解説で「おーい でてこーい」を担当しました。 ※すみません。わたしの原稿、ゲラで消すようアカを入れた部分が、「おーい でてこーい」を体現するように戻ってました。やはり恐ろしい作品… 2016.9.02
■ 『月刊MdN 2016年8月号』の特集「表現者100人の「この作品を語らせろ! 」」に、『皆勤の徒』っぽいドキュメンタリー映画を選んでコメントを寄稿しました。 2016.7.02
■ 5月31日に刊行されるイアン・マクドナルド『旋舞の千年都市』下楠昌哉 訳の文庫版(上下巻)の解説を担当しています(単行本版を改稿しました)。Webミステリーズ!で全文をお読みいただけます。(写真入りの補足ページもご参照ください)。 2016.5.10
■ 『ハヤカワ文庫SF総解説2000』(早川書房)にて、『タイタンの妖女』『恋人たち』『九百人のお祖母さん』『スプロール三部作』『火星夜想曲』『ディアスポラ』を担当しています(『SFマガジン』の同特集の再録)。2015.11.07
■ ブックファースト新宿店の「名著百選2015~私が今年 出会った1冊~」フェアに参加しています(11/3~12/6)。 2015.11.04
■ 10月7日発売の『群像』11月号に、星野智幸さんの『呪文』の書評を寄稿しました。 2015.10.06
■ 9月4日に河出書房より刊行される田中啓文さんの短篇集『イルカは笑う』の解説を担当しました。SFやホラーや奇想寄りの12篇を収録した、最新の田中啓文見本帖といえる短篇集です。一押しは「歌姫のくちびる」。すごいです。
■『SFマガジン』8月号の「ハヤカワ文庫SF総解説PART3」では、『火星夜想曲』と『ディアスポラ』を担当しました。2015.06.25
■『SFマガジン』6月号の「ハヤカワ文庫SF総解説 PART2」で、『九百人のお祖母さん』と『スプロール三部作』を担当しました。■ウルトラマン短篇「痕の祀り」に関連して、自作解題的なエッセイ「史上最大の侵略」を寄稿しています(※異次元人ヤプールは、「ウルトラマンレオ」ではなく「ウルトラマンA」の敵でした。申し訳ありません)。2015.04.26
■『SFマガジン』2015年4月号の「ハヤカワ文庫SF総解説 PART1」で、カート・ヴォネガットの『タイタンの妖女』とフィリップ・ホセ・ファーマーの『恋人たち』の解説を担当しています。2015.2.24
■ 2015年版『SFが読みたい!』のベスト作品アンケートに参加しています。2015.2.19
■ ブックファースト新宿店にて、『名著百選2014 私が今年、出会った1冊』フェアが開かれています(11月3日ー12月7日まで)。わたしも1冊選んで、短文を寄稿しました(『名著百選』冊子にも掲載されています)。2014.11.29
■ 11月24に地文フリにて頒布される、blacksheep 2D(吉田隆一、大谷能生、∞羊子ちゃん)の盛り沢山なカセットブック、『ここがソノラマなら、きみはコバルト』にエッセイと音楽で参加しました。2014.11.07 ■通販がはじまりました。2014.12.25
■ 本の雑誌社から9月18日に刊行された『サンリオSF文庫総解説』で、レビューを二編担当しました。どちらも大きく影響を受けた小説です。2014.09.17
■ 『ミステリーズ!vol.66』に、5月末にブックファースト新宿店にて行われた東京創元社創立60周年記念イベント 大森望×宮内悠介×酉島伝法トークショー「わたしの東京創元社SFベスト5」の模様が掲載されています。2014.08.05 その増補版が、Webミステリーズ!に掲載されています。2014.08.26 「東京創元社創立六十周年記念トークイベント集」に収録されました。無料です。2015.05.04
■ 『ミステリーズ! 65』に、「わたしと東京創元社」テーマの短いエッセイを寄稿しました。松崎有理さん、宮内悠介さんとご一緒しています。2014.06.11 ■東京創元社創立60周年記念サイトにも掲載されました。2014.12.03
■ 『ユリイカ』4月号の「われ発見せり」に「錬金術少年」という短いコラムを寄稿しました。2014.03.26
■ 《創元海外SF叢書》第1弾となる、イアン・マクドナルド『旋舞の千年都市』下楠昌哉 訳 上下巻が発売になりました。都市SF群像劇の傑作です。解説を担当いたしました(写真入りの補足ページもご参照ください)。Kindle版では上下巻の他に上下合本版もあります(どちらも紙版と同じ内容で、解説・訳者あとがき・地図が収録されています)2014.03.26
■ 3月7日発売の『群像』4月号の「私のベスト3」に、「件の教授は笛を手に」という短いエッセイを寄稿しました。実話です。2014.03.07
■ 『小説現代 12月号』の「TOP SECRET」というコーナーに、「当日消卵有効」というコラムが掲載されています。私をあやつる◯について書きました。 2013.11.22
ART・挿画等
NEW SUZURIにて、絵のTシャツなどを販売しています。2022.12.6
NEW 『旅書簡集 ゆきあってしあさって』には、架空の旅先のイラストや造形物などが掲載されています。2022.1.27
■ 『紙魚の手帖』vol.2(東京創元社)に、『旅書簡集 ゆきあってしあさって』の予告編として、高山羽根子さん、倉田タカシさん、酉島の三人で絵手紙を書いてます。
■ 横浜で開かれるグループ展、『レディ メイド メタル』展に出品します。10月末刊行のアンソロジー『宙を数える』に収録の「黙唱」のイメージイラスト、「奏で手のヌフレツン」の太陽、Sisypheanの装画にもなっている「泥海の浮き城」の三点。
MERRY ART GALLERY本館にて、2019年11月2日~11月24日12時~20時(会期中月曜休館)
企画(MERRY ART GALLERY、山下昇平)、参加作家(空山基/山下昇平/寺田克也/横山宏/MAX渡辺/ツバキアンナ/須川まきこ/村田修/中川学/酉島伝法/町田七音/天野行雄/天野こうゆう/YOUCHAN/カシワイ) 2019.10.22
■ ラヴクラフトの生地プロヴィデンスで8月22〜25日に開催されたNecronomiConで、ARS NECRONOMICAというラヴクラフト系展覧会に絵を三点出品しました。https://twitter.com/dempow/status/1164692436532244480/photo/2 https://twitter.com/Haikasoru/status/1165034562608672770 2019.8.31
■ 『SFマガジン10月号』の、「神林長平特集」にイラストエッセイを寄稿しています。 2019.8.31
■ 初長編『宿借りの星』の装画と、50点ほどの挿画を描きました。2019年 3月21日発売。
■ 幻視百景第13回に使ったカラーの原画を1点、ギャラリーベルンアートで開かれる企画展「小さな1点の表現展」(3月9日-3月17日)に出品します。25人の作家のSMサイズの新作が揃います。 2018.2.25
■『ユリイカ 2月号』(特集 クトゥルー神話の世界)に、あのお方の肖像と詩のようなものをご掲載頂いています。2018.1.28
■ SUNABAギャラリーにて開催の、田辺青蛙プロデュース「大阪てのひら怪談 参」展(2月10日〜21日 木金休廊)にて、山下昇平、酉島伝法、吉村萬壱の作品が展示されます。「幻視百景」からいくつか選ぶ予定です。また、今回は山下さんが「百々似隊商」で宇毬の義足が形作られる場面の立体化に挑んでおられます。2017.12.11
■ ジャズバンド、blacksheepのキー・ヴィジュアルを担当しました。狂った羊王です。
■『現代詩手帖』9月号の、川口晴美さん企画の誌上アンソロジー「川口晴美と、詩を遊ぶ」第2弾に、「存に靡く」というゾンビ詩の他、イラストをお使いいただいています。2017.8.26
■ 吉田隆一さんのバリトンサックス無伴奏ソロ/酉島のイラスト等によるデュオ【響生体】のアルバム(音楽カード「SONOCA」)が、ベルベットサン ストアにて発売中です。この生物たちの日常の様々な声(倍音を用いた響きや咆哮がすごい)が、記録されています。2017.5.31
■『S-Fマガジン』2016 4月号からイラストと言葉による「幻視百景」を連載中です。
■ 『小説すばる』6月号の「宇宙と星空と小説と」特集に掲載される短篇「彗星狩り」に、挿画を2枚描きました。2017.5.16
■ 大阪のギャラリーベルンアートの27人の作家による「小さな1点の表現展(3月17日〜3月25日)」に『SFマガジン』連載の「幻視百景」第七回の原画から二枚を出品します。2017.2.17
■ 山下昇平個展「掌中世界 大阪てのひら怪談」(大阪のSUNABAギャラリーで2月4日〜15日)にて、SFマガジンで連載中の「幻視百景」第一回の五枚を、山下昇平さんによる吏化の立体化作品と共に展示販売(プリントのみと額入り)しております。2017.2.09
■ 『皆勤の徒』LINEスタンプを作りました。よろしくお願いいたします。 2016.7.01
■『別冊文藝春秋 5月号(電子版7号)』に掲載される「ブロッコリー神殿」の扉絵を描きました。カラーです(画像は部分)。 2016.4.09
■ 大阪中崎町「珈琲舎・書肆アラビク」さんの企画展『われらゆうれい』(9月10日(木)~28日(月))に新作2点(ひだりは亡者)と、他2点を出品しました。2015.08.19 ※お越しくださった皆様ありがとうございました。企画展は終了しましたが、出品した四点のうち、三点が引き続きアラビクさんで常設されることになりました(ご購入いただけます)。2015.10.01
■ 7月21日に刊行の『皆勤の徒』文庫版に追加される挿画が、先行公開されました。文庫化記念特別企画・その1 2015.07.01
■ 日本SFコレクション『NOVA+ バベル』掲載の「奏で手のヌフレツン」に挿絵を2枚描きました(上の画像は部分)。2014.10.03
■ ハイカソルのアンソロジー"PHANTASM JAPAN"掲載の『皆勤の徒』英訳版“Sisyphean”に、外回りの挿画を追加しています。2014.09.16
■ 第53回日本SF大会 なつこん の参加者に配布される冊子「なつこんプログレスリポート4号」に、理山貞二さんの掌編「折り紙衛星の伝説」が掲載されました。挿画を担当しました。2014.07.16
■ 「幻想芸術展 -東京- 2014」FANTASTIC ART SHOW -TOKYO- 」に小品を三点出品。
■ 『S-Fマガジン4月号』掲載「環刑錮」の挿画。
■ 詩冊子+朗読CD『近代詩音源詞華集 てふてふ四匹目』の表紙、裏表紙。※在庫僅少だそうです。
■IFAA(国際幻想芸術協会)主催による『幻想芸術展 -東京— 2013 / FANTASTIC ART SHOW -TOKYO-』に出品。
■東京創元社『皆勤の徒』単行本の挿画。
【354】次の工程
構造フレームの後部で、推進力として水晶される(おそらく占術)巨大な尾ひれ【80】を歯ひれで螺掘り刃掘り結合させる作業が行われる。この尾ひれは、十二紙面【32】の各所から隔靴掻痒に集められた無数の尾ひれを扇いで解剖し組織別に分類したものを、正積円錐図法で描かれた第三世界【268】の地図が示すとおりに職人たちがひれ伏しつつ、口をめくれあがる程に広げて突き出した歯ひれで活き造りに組み上げたものである。巨大尾ひれをすべて装着し終えると、構造フレームの両側に、正距円錐図法で半円形に切断した子実体【128】の傘の襞をフィルターとしてはめ込み、たくさんのモデル【114】たちの顔面からカパッと取り外してきた化粧板の数々で鱗状に覆っていく。
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【353】お伝えしに参ったのです
—— しばし耳袋が傷みますが我慢していただきたい。さて、先程の真似菌【312】の存在を思い出してください、目覚めている状態であれ夢見ている状態であれ、我々が知覚しているのは眼球【66】内のミニチュアです。ミニチュアという言い方は不適切ですな。眼球が擬態しているのは等身大の世界とは限りませんし、眼球の方が擬態されているとも考えられるわけです。むろん擬態連鎖の基点を我々は特定できませんし、そんな基点など存在しないのかもしれません。だから我々は眼球を基準とし、限定的かつ相対的に世界を知覚するしかないのです。夢もまた、睡眠中の脳波の変化によって知覚できるようになった、現実世界と捉えることもできるわけです。
デューイ所長【90】は舌打ちした。まさか、こいつは第三世界【268】のことを言っているのか?
—— 通勤電車の混雑、起点の分からない道路の渋滞、どこにも見あたらない駐車スペース、不足し続ける看護師や保育士、同時期に壊れていく家電製品、始まらない記者会見、終わらない道路工事、上がらない給料、下がらない血透値、決してこちらに目を向けてはくれない意中の人、おさまらない性衝動、広がる一方の他人との距離、忘れてしまう過去、変質してしまう過去、霧がかった未来、それでいて変えようのない未来—— これらは第三世界との密接な相関関係によって引き起こされているのです。唐突ですが、歴史をなんと心得ますか。
「歴史【302】が、どうしたというんだ」なぜこいつは第三世界を知っているのだ。「我々の世界が誤謬混じりに記録された、ただのでくの坊にすぎん」
—— 率直に申しましょう。あれは我々の世界の記録ではありません。歴史の内部で展開されているのは、現実に存在する、第三世界そのものなのです。
デューイ所長は思わず笑い声をあげていた。少しでも心配した自分に馬鹿らしくなったのだ。
—— これには確かな証拠もございます。歴史に危うく溺れかけたワン女史【303】による報告書を提出しておきました。探偵モト【238】の手帳【237】と読み比べてみてください。第三世界は我々の世界が夢の論理によって再構築した現実であり、我々の世界は第三世界が夢の論理によって再構築した現実といえるのです。我々には知覚すらできない、第四、第五の世界とも複雑に絡みあっているのかもしれません—— すぐに理解しろとは言いません。わたしはこれから二つの世界に共通する音と、その意味の違いを明らかにした論文の執筆に取りかかるつもりです。
「ええい、耳を離すんだ! いいかげんに—— 」
—— むやみに一切を切り離してはなりませんぞ。隠された第三世界との複雑な連携関係を断ってしまえば、我々を破滅に導くことになるのですから。
「なんのことだか分からん、分かりませんな、分かるわけもない、お引き取りください、お引き取りください、お引き取りください、お引き取りください」
そう言って十字【214】を切る以外に、耳を腫らしたデューイ所長には何ができただろうか。ノキタハ博士【147】の脳は硝子の注入によって人知れず梗塞された。その翌日に博士が行った学会報告は【63】に記したとおりである。
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【352】すべてを把握したのだった
「すべてを把握した」というよりは「すべてを把握するきっかけになった」と言うべきであろう(校正省より)。
デューイ所長【90】の耳打ちが終わると、ファーネス課長【347】の耳は真っ赤に腫れあがっていたが、それ以上に心臓が腫れあがっていた。
「いったい在存するはだれどけ世界というのだうろ、捜さノキタハ博士【147】をくなては」と混乱したファーネス課長は、ぐらつく足で区役所【106】から飛び出し、あぁ、ぬあああぁ、と唸りながら見慣れた街を何ブロックも走り続けていると、「落としましたよ」と背後から呼び止められて振り返った。
恰幅のいい男が、手の平に小指をのせて差し出している。
自分の手を見る。確かに小指が根元からない。しまったこんなことろで落とし前をつけてしまったのか、と慌てて受け取った。
男がもう一つ小指を差し出してくる。一度ならず二度までも落とし前をつけていたのだ。
「これじゃぁ、指切りげんまんひとつできやしねえ。二度とこんなことをしてはいけねえよ」男は優しく諭して立ち去った。
小指の切断面は赤い色をしていたが、ドーナツ【43】はこぼれ落ちてこなかった。夕べ凝血剤【61】でも飲んだのだろうかと訝しみながらも小指をくっつけてみる。間もなく元通りに動くようになった。小指だけの動作は禁じられているため、軽くこぶしを握ってみる。まてよ、いったい、これはなんの落とし前だったのだろう、とファーネス課長は思い出そうとしてみたが、何も浮かんではこない。
辺りを見回す。
いつもと変わらない風景。
そのことがファーネス課長を再び混乱の中へ引き戻した。
「捜さ士博をてくなは」と切迫して駆け出してはみたが、馴染んだ風景が不可視の厚みをどんどん増していき、歩幅の間にも深淵が口を開いているように感じられた。
その恐怖に鼓動が止まりそうになって、ちょうど近くを歩いていたベグライテン拍爵に助けを請うたのだった。
「ベライデイゲン公爵【339】、胸をお貸しください【357】」
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