デンマークは幸福度の高い国

2018年07月17日 14時45分06秒 | 社会・文化・政治・経済
プロセインとデンマークの戦争

デンマークの国民高等学校
国民大学と訳されることもある。
デンマークの農村を中心に発達し,勤労青年を主たる対象にした社会教育施設。
N.グルントウィーの主張により各地に設立され,あらゆる階層の青年のための寄宿制,短期定時制の講習会がその中心。特に K.コルが設立した学校が模範とされた。
デンマークが 1864年のドイツ=オーストリア戦争と 70年代の農業危機を克服し,祖国復興を成就したのはもっぱらこの国民高等学校で教育を受けた卒業生の努力と活躍によるものと高く評価された。
そのため諸外国にも多大の影響を与え,加藤完治の日本国民高等学校もこのデンマークの実践を見本にしたものであった。
------------------------------
戦争に敗れたことで、国土を奪われ、人口が減ったデンマークは、<外で失ったものを内で取り戻そう>の合言葉に、福祉大国としての歩みは、教育で人的資源を育んできた歴史と重なる。
今から200年以上前に、世界で初の義務教育に関する法律が成立したことは特質すべき歴史だ。
教育政策は今日の社会に資すると同時に、未来のためにも重要な投資である。
デンマークは幸福度の高い国となった。
幸福を内面的に測ろうとする傾向は、近年、強まっている。
お金が幸福の全てではないのは明らかだ。
人は誰でも満足のいく生き方をしたいと願っている。
そこで重要なのは、個人を守るだけでなく、社会全体の底上げを目指すことだ。
デンマークが力を入れている分野の一つが、高齢者をはじめとする人々が出会う「場」の提供だ。
人は孤独に陥る危険性から逃れることはできない。
他者とつながることで情報を得ることができる。
それによって自分の周囲には、人生を開くチャンスが多くあることに気付くことになる。
人が他者と触れ合い、心を開く機会が広範に与えられことになる。
信頼関係は、地域やコミュニティーといった身近な空間でも、構築することが可能である。
小さな交流が、積み重ねれば深い信頼となる。
内面的な安心を感じることが不可欠だ。
また、宗教が人々の幸福に寄与する重要な要因がある。
信じる何かを持つこと自体が幸福度を高めていると考えている。
居場所を育み、分かち合おうと努力する人々が、ますます重要になるだろう。
デンマーク ロスキレ大学・ベント・グレーブ教授

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 細胞は鍛えられる | トップ | がん検診で3度見落とし、4... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

社会・文化・政治・経済」カテゴリの最新記事