大好きなこと(天職）を追求する生き方

半農半Ｘを提唱

「なるほど、色々な生き方」があるものだと、感嘆した。
その表現力にも刺激を受けた。
半農半Ｘ研究所代表・塩見直紀さんは、「農」ある暮らしをベースに「Ｘ］（＝大好きなこと、天職）を追求する生き方を提唱し、実践している。
33歳で会社を辞めて、故郷である京都府綾部市に戻り、半農半Ｘ研究所を設立した。
農業では食べる分だけの食を得て、小さな暮らしをベースに自分の才能を生かしていく生き方を実践し、人にも勧めている。

「大切なことは、自然に学び、謙虚になりながら才能を私物化せず、世の中にいかしていく「方向性」にあります。
仏教の考えにも通じるのではないかと思いますが、半農が「自己探求」だとしたら、半Ｘは「他者救済」の面を持っています」
農ある暮らしは“ひらめき”が多いと塩見さんは言う。
「1人1人が研究テーマを持って生きていかたらすてきな国になると思っています」
「1人1人研究の国です」
「Ｘ探しには他者が必要です。“Ｘ”は線がクロスしていますよね。新しいことって、今まで関係のなかった人と人、ものとものがクロスして、接点をもつところから生まれると思うんです。Ｘにはそんな思いを込めています」