兵庫・斎藤知事 手前に公用車停車で職員叱責の指摘に釈明「判断としてはやむを得なかった」

2024年09月01日 07時04分44秒 | 社会・文化・政治・経済

[ 2024年8月30日 17:12 ] スポニチ

兵庫県の斎藤元彦知事(46)が30日午後、職員らへのパワハラの疑いなどをを告発する文書をめぐり、同県議会の調査特別委員会(百条委員会)に初めて出席し、証人尋問を受けた。

 証人尋問では、告発文書や職員らへのアンケートで数多く指摘されているパワハラ疑惑について回答した。

告発文書では昨年11月、訪れた県立考古学博物館で公用車を降りた後、約20メートル歩かされたことで職員を叱責したという疑いがつづられており、この件について問われた。

 駐車スペースには車止めが置いてあったため、車はその先へは進めず、斎藤知事は手前で降車した。知事は「車止めをなぜのけなかったのか。職員が失念してたのか」と判断し、「それなりに強く指摘させていただいたと思う」と証言した。

 しかし、実際には車止めの先は侵入禁止エリアで、職員らの判断は正しかった。

それでも斎藤知事は「認識としては、車止めを取り忘れたんじゃないかと強く思いました」と自身の認識を口に。

「私としては、車止めを外しておいて、待っておいて、職員が待っているところまで行くのがベストだったと思う。または車止めのところで(職員に)待っていただくのも一つの選択肢だった」と、主張は曲げなかった。

職員に指摘した理由について「歩かされたことに怒ったのではない」と釈明した。

 事前に職員は秘書課を通じ、車止めのことを報告済みだったという。

質問者から「叱責したことで申し訳ないという気持ちは持っているか?」とあらためて問われると、斎藤知事は「あの時の認識に基づいて、ちゃんと導線を確保しておいた方がいいよという注意を(することは)、その時の判断としてはやむを得なかったと思う」と、当時の自身の正当性をあらためて主張。

その上で「大きい声で厳しく注意させていただいて、そこが職員の皆さんが不快だったり、そう思われたということですので、反省して、機会があれば直接お詫びしたい」と、ようやく謝罪の意思を示した。

 斎藤知事をめぐっては、元県西播磨県民局長の男性がパワハラや出張先などでの贈答品おねだりなど、7項目にわたり告発。

知事は当初「うそ八百」などと完全否定したが、県は告発を誹謗中傷と認定し、男性に懲戒処分を課した。

その後、調査の中立性に疑問が生じ、県議会が百条委員会の設置を決定したが、男性は7月に死亡した。自殺とみられる。

4月には、別の元課長の男性も死亡。こちらも自殺とみられるが、県は個人情報保護を理由に7月まで公表していなかった。

 斎藤知事は文書や職員アンケートで指摘された「叱責」の数々について、これまで「業務上必要な範囲内」と主張。「日々の仕事を全力でするのが、私の進むべき道だ」などと辞職を否定してきた。

 百条委は午前から開かれ、23日に続き職員2人を非公開で尋問。部長級2人、斎藤氏の順で公開尋問した。正当な理由なく拒んだり、虚偽証言をしたりすると禁錮や罰金が科される。

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「当時の判断としては、適切だったが。今考えると申し訳なかった」

告発文書を作成した元局長を懲戒処分にしたことは適切だったとの考えを示している。

 

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