「急性大動脈解離」の前兆を医師が解説 初期症状なしで突然発症することも?

2024年03月09日 21時52分52秒 | 医科・歯科・介護

原因と治療法も紹介

 更新日:2023/10/19
 

突然死のリスクが高く、危険な疾患として知られている「急性大動脈解離」。

何の前触れもなく、突然発症するという特徴があり、特に高齢者に多くみられるとされています。

急性大動脈剥離から命を守るためにはどうすべきか、原因や治療法などについて、「のがたクリニック」の和久井先生に詳しく解説していただきました。

 

和久井 真司

監修医師
和久井 真司(のがたクリニック)

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急性大動脈解離の前兆を医師が解説 吐き気や胸・背中に痛みがあれば初期症状・発症のサインかも?

 

編集部編集部

急性大動脈解離について教えてください。

和久井 真司先生和久井先生

まず、大動脈は心臓から全身へ血液を送り出す、人体の中で最も太い血管です。急性大動脈解離とは、この大動脈が何らかの原因により、裂けてしまった状態のことを言います。

編集部編集部

「血管が裂ける」とはどういうことですか?

和久井 真司先生和久井先生

大動脈は外側から外膜、中膜、内膜の3層構造になっています。

簡単に言うと、壁の中にもう1本、血液の通り道ができてしまった状態です。

大動脈は通常、非常に弾力に富み、しなやかです。

しかし、何らかの理由でこの内膜に裂け目ができて、その外側を走っている中膜の中に血液が入り込み、大動脈の中に血液の通り道が2つできてしまうことがあります。

この状態を大動脈解離と言います。

編集部編集部

急性大動脈解離が起きると、どのような症状がみられるのですか?

和久井 真司先生和久井先生

ほとんどの場合、なんの前触れもなく突然発症します。発症すると、次のような症状が表れます。

 

  • 胸あるいは背中に激痛が走る
  • 病状の進展につれて痛みが胸から腹、さらに脚へと下向きに移っていく
  • いきなり意識を消失したり、ショック状態になったりする

上記のうち、典型的な症状は突然の背部痛です。尋常ではないくらいの痛みが急に生じます。また、吐き気や嘔吐が起きる場合もあります。

編集部編集部

突然死することもあると聞きました。

和久井 真司先生和久井先生

主要な臓器に続く血管まで裂け目が伸びると、血流が阻害され、臓器が虚血状態となって死亡することもあります。

また、心臓から出て上に向かう上行大動脈に解離が起きると、1時間に1%ずつ死亡率が上昇すると言われています。

編集部編集部

突然死のリスクも高いのですね。

和久井 真司先生和久井先生

大動脈のどこで解離が起きるかによって異なります。

上行大動脈に解離が起きるものをスタンフォードA型、背中側を胸から横隔膜に向かって走行する下行大動脈に乖離が起きるものをスタンフォードB型と言います。

A型の方が危険度は高く、一般にB型はA型より予後が良いとされています。

高血圧や糖尿病の人は前兆・自覚症状がなくても注意! 急性大動脈解離になりやすい人の特徴と原因

 

編集部編集部

急性大動脈解離を引き起こす原因はどのようなことが多いのですか?

和久井 真司先生和久井先生

急性大動脈解離を引き起こす原因としては、以下が考えられます。

 

  • 動脈硬化
  • 高血圧
  • 喫煙
  • ストレス
  • 脂質異常症
  • 糖尿病
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 遺伝

編集部編集部

さまざまな原因があるのですね。

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88歳 現役医師 帯津良一さんが実感する「持たない暮らしは案外と気楽」

2024年03月09日 21時11分25秒 | 社会・文化・政治・経済
 

八十歳からの最高に幸せな生き方 

 
人生を豊かなものにするために、欠かせないと思うものはなんでしょう。お金、もの、おしゃれ……、3つあげるとしたら? 話題の新刊『にこにこマンガ 88歳現役医師のときめいて生きる力』から、「持たない暮らしは案外と気楽」という帯津良一さんの暮らしををご紹介します。
 
 
著者は既に100冊の著書があるそうです
ホメオパシーの第一人者ギリシャのJ.ヴィソルカス教授は健康について:
1) 身体の健康とは苦痛からの開放(Freedom from Pain)
2) 心の健康とは情念からの開放(Freedom from Passion )
3) 生命の健康とは利己主義からの開放(Freedom from Egotism)
と定義しており、日本でホメオパシーの第一人者である著者はこの定義に大いに納得したそうです。
しかし、この定義を聞いた英文学者の加島祥造氏は:
「私なら from  ではなくて 、in  だ」と述べて、これにも著者は同意します。
評者には本書の中で上記のやりとりが一番興味を持った部分でした。
本書には読んで見たい書籍が多数紹介されておりますが、これらの書籍は巻末に揃えて列記して頂ければ読者には親切でありましょう。それと医学論文についてはこれも巻末に明記すべきと思います。これは著者の責任ではなく、多分編集者および出版社の仕事ですけれども。
 

人生100年時代を楽しく生きる  

案外と気楽な持たない暮らし

私はお金やものに対する執着がないほうです。持ち家もなく、衣服にもそれほどこだわりはありません。移動はもっぱらタクシーを利用しているので、車も持っていません。強いて言えば「酒と本と女」でしょうか。これはわが人生を豊かなものにするために欠かせません。

とはいえ、食の好みは至って庶民派ですし、女といっても気の合う女性とのハグくらいです。これらはものではないので、増える心配はありません。ただ、本は増えていく一方です。

自宅は眠りに帰るだけなので、私が多くの時間を過ごすのは病院の自室です。窓からは広々とした田園風景が望め、四季折々の風景が私の目を楽しませてくれます。なかでも、田植え前の水が張られている水田と刈り入れ後の白鷺の訪れは私の好きな歳時記となっています。

室内に目を転じると、部屋の中央には本や書類の山に占領された大きな机があり、三方の壁は本棚とその前には入りきらない本が積み上げられていますし、床にはウイスキーや焼酎の酒瓶が所狭しと並んでいます。

忙しさゆえと言い訳しつつ、なんとかしなければという気持ちもないわけではありません。少しずつでも身辺整理をしなければと思ってはいます。まだ着手はできていませんが......。

88歳 現役医師 帯津良一さんが実感する「持たない暮らしは案外と気楽」© マチュアリスト

90歳を超えたらおまけの人生

70代、80代と年を重ねるごとに気力、体力、色気などの衰えを感じることもあるでしょう。昨日できていたことが今日はできない、ということも出てきます。「年老いてしまった」「生きていてもしょうがない」「生きるのがめんどうだ」などと無力感におそわれることがあるかもしれません。

この根底には、老いに伴う自分自身の体の変化、社会から取り残される孤独感や焦り、死への不安などが関わり合っているのだと思います。また、高齢者のこうした加齢に伴う心理状態が世間的に誇張されているようにも感じます。

例えば、高齢者はがんこで怒りっぽく、猜疑心が強いなどと言われがちですが年をとったら誰もがそうなるということでもありません。ネガティブな心理状態のひとかけらもない人だっています。

私の敬愛する太極拳の師、楊名時(ようめいじ)先生はその達人でした。いつもニコニコとして、「生きるも死ぬもあるがまま」と思い出したようにおっしゃり、見事な往生を遂げられました。楊名時先生と過ごした時間は、私にとって掌中の珠であり、最大のよろこびです。

ここまで達観するのは難しいかもしれません。90歳を超えたらおまけの人生、思う存分に老いを満喫しよう、そんな余裕を持ってみてはいかがでしょう。

※この記事は『にこにこマンガ 88歳現役医師のときめいて生きる力』帯津良一著(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

 
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トラウマ身体はトラウマを記録する

2024年03月09日 19時30分15秒 | 社会・文化・政治・経済

――脳・心・体のつながりと回復のための手法


べッセル・ヴァン・デア・コーク (著), 柴田 裕之 (翻訳)


私たちは何よりもまず、患者が現在をしっかりと思う存分生きるのを助けなくてはならない――世界的第一人者が、トラウマによる脳の改変のメカニズムを解き明かし、薬物療法や従来の心理療法の限界と、EMDR、ニューロフィードバック、内的家族システム療法、PBSP療法、ヨーガ、演劇など、身体志向のさまざまな治療法の効果を紹介する、全米ベストセラー。
トラウマの臨床と研究を牽引してきたヴァン・デア・コーク博士の集大成。

■本書を通して私は、被虐待児とその親の臨床の中で疑問を感じつつそのままになっていた問題や、断片的な理解のままになっていた問題のほぼすべてに、明確な回答を与えられ、視野が何倍にも広がったような体験をした。
本書は日本でも、トラウマに向き合わざるを得ない人々にとって信頼できるテキストとなるだろう。――杉山登志郎(「解説の試み」より)

■科学者の果てしない好奇心と、研究者の該博な知識と、真実を語る者の情熱が見事に融合したのが、ヴァン・デア・コーク博士によるこの名著だ。――ジュディス・ハーマン(『心的外傷と回復』著者)

■ヴァン・デア・コークは、見事なまでに明快で魅力に満ちたこの力作で、私たち読者(専門家も一般大衆も)を彼自身の旅に伴い、自分の研究、同僚や学生、そして何をおいても患者から学んだ事柄の数々を示してくれる。
端的に言えば、本書は傑作だ。――オノ・ヴァン・デア・ハート(国際トラウマティック・ストレス学会元会長)

■この傑出した作品は、セラピストばかりでなく、トラウマが引き起こす途方もない苦しみを理解したい、防ぎたい、あるいは治療したいと望む人なら誰もが、絶対に読むべき一冊だ。――パット・オグデン(センサリーモーター・サイコセラピー・インスティチュート創設者)

■本書は、一般読者がトラウマの複雑な作用を理解するための最先端の作品であり、苦しみを軽減するばかりでなく、生き延びるのが精一杯の状態を抜け出して人生で成功を収めるための、科学的知見に基づいた多種多様な取り組みの案内書だ。――ダニエル・J・シーゲル(UCLA医科大学臨床教授)

■本書は、明快で、人の心を捉えて離さず、途中でページを繰るのをやめるのが難しい作品であり、胸を打つ症例記録に満ちている。
トラウマ治療の大家ヴァン・デア・コークは、過去三〇年間にメンタルヘルスの分野で起こったうちでも最重要と言ってよい一連の大躍進を取り上げる。
トラウマが脳内のつながりばかりか、心と体のつながりをも断ち切ることが本書で明らかになり、このうえなく深刻なトラウマを抱えた人でさえ、あらゆる部分を再びまとめ上げるのを可能にする、胸躍るような新しい取り組みの数々について、私たちは学ぶことができる。――ノーマン・ドイジ(『脳はいかに治癒をもたらすか』著者)
 
著者について
【著者】ベッセル・ヴァン・デア・コーク (Bessel van der Kolk,M.D.)
米国マサチューセッツ州ブルックラインのトラウマセンターの創立者・メディカルディレクター。ボストン大学医学部精神科教授。国立複雑性トラウマトリートメントネットワークのディレクター。ボストン在住。世界各地で教鞭を執っている。邦訳された著書に、『サイコロジカル・トラウマ』(金剛出版)、『トラウマティック・ストレス』(共著、誠信書房)がある。
 
 
 実に面白い

情報が濃縮されすぎている
参考になりすぎて頭が痛い

心理家は読むべき

トラウマ治療の歴史と著者の熱意が伝わる

ずっとトラウマ治療の最前線にいらっしゃる先生のご著書。分厚くページ数が多いので、読むまでに時間がかかると思っていたら、面白くてあっという間に読み終わりました。
著書の臨床に関する熱意と、良い意味での業界に対する怒り、既存の良しとされている療法への批判。

どれも感銘をうけました。
支援職を志す人には必ず読んでほしい1冊です。

自分で自分をどうにかカウンセリングするきっかけに、内容は素晴らしい、翻訳はやや不安

原著は読んでいないため的外れかもしれないのですが、たとえば「中国製の花瓶」となっている部分は「陶器(or陶磁器)の花瓶」の方が良いのではないかなどと思ったりしてしまいました。

chinaは陶器や陶磁器を意味するので。トラウマになった出来事として、家の中の両親の喧嘩があり、掴みかかる父から母が逃れる最中に「とても高価な」「花瓶」が割れ、テレビが壊れる、そんなショッキングなシーンを想起させる重要な場面で、「中国製の」という情報は日本人読者にとって重要ではないために違和感がありました。日本語では産地ではなく素材の情報としてのchina、つまり「とても高価な陶器(or陶磁器)の花瓶」の方がまだ情景や音などを連想しやすいのではと思ったりしました。
このように、たまになぜこう訳したんだろう?などど考えると変に頭にひっかかってしまったり本題から逸れてしまったりするので注意が必要です。

本の内容は、トラウマ研究の専門家による研究の歴史を辿っていくような本です。SSRIについても効かないケースにも触れつつ比較的肯定的に言及されています。

また、PTSDの専門家の本なので従軍経験や性的暴行や死別などを想定しがちかもしれませんが、この本ではそれ以外のケースもよく出てきます。そのため、フラッシュバックがあるとかではなくとも、何がトラウマかは分からないけれど日常で自分がトラウマ反応をしているかもしれない、くらいの人でも読んで損は無いです。「深い人間関係を信じられない」「動きや表情が不自然」「辛いはずの場所に戻ってしまう」「過去の失敗に囚われる」などでかまいません。

というか私は恥ずかしながら、苦手で逃げたくなるようなことを克服したいという自己啓発レベルの動機でこの本を買いました。当然専門家などではなく、心理学も脳神経の知識もないド素人です。

しかし、読むにつれ、他の方のレビューでもありましたが自分のことが語られているように感じ、泣きながら自分で自分の深層のトラウマを掘り起こして扱い方を学ぶ体験をしました。

今まで思い出さなかったような、あるいは常に思い出しては囚われていたような、ある日の幼少期や思春期の自分ではどうにもできず逃げられもしなかった出来事がきっかけとなって、自分をいわゆる異常な言動(摂食障害などの依存症や対人関係の問題など)へ向かわせていたことを、脳の働きと共に理解し説明することができました。

脳の原始的な情動系に振り回されて人生を棒に振らないように、今ではなく過去の経験のせいで今の自分が不必要にトラウマ反応を起こしていると知ることだけでも、まずは大きな一歩になりました。

そして、この本の登場人物たちが試した方法を自分の脳内でやってみただけでも、今まで自分を苦しめていたものに対処できたような感覚や、過去のものとして今と切り離せるようになったような違いを感じました。
そのため、自分で自分を深掘りしながら自分の経験や反応をこの本の内容と結びつけて客観視していくような方法で読むのも、一種のカウンセリングとして機能するのではないかと愚考します。
ただ、トラウマの脳の働きに関してはむしろ「勉強が嫌い」レベルのことも説明できる(学習性無力感など)普遍的な脳の機能としての説明でもあるため、カウンセラー必携の書どころか全人類が知るべきと思うほどですが、反対に、本当に酷いトラウマ反応を持つ人に対応できるまでの内容かは分かりません。

学がない自分でも読みやすい

少々高くても紙媒体で購入してよかったと思いました。
まだ途中ですが
この本を買おうか迷ってる方には本書から引用さてもらう以下の質問に1つでも答えるのにつまったら読んで見る価値はあると思っています
>(子どもの頃)誰が特別な人間として扱ってくれましたか。
>子どものころ、一緒にいて安全だと思える人はいましたか。

私自身一緒にいて安全…?ん…?とつまってしまい
購入目的は複雑性PTSDやフラッシュバックメインだったのですが色々と考えさせられています。
自分がフラッシュバックおこしたときにはなぜうまく原因を話せないのか等納得がいく状態で画像や文章で表現されているのがとてもよかったです。

あの行動や言動はこうだからそうなってるのか…を誰にも理解されなくても自分自身が理解できるようになるのは大きな一歩だと感じました。

全部読み終わったらまた再度書きたいと思います。

 

PTSD症状を理解することには役立つが治療法に対する洞察が浅い

この本は全体を通して多くの患者の例をバックグラウンドも含めて一つ一つのテーマについてゆっくりと展開していく
患者一人一人の短い物語からの自然な導入により一般人向けに書かれた読みやすい本である
前半は患者の症状と実験や観察を照らし合わせることで患者の身体や脳に何が起きているかを
具体的な脳の部位について説明を交えて説明している
脳で起きている現象が突きつける事実は強烈でPTSD症状への理解は大幅に向上する
後半は様々な治療とその成功例を書いている
EMDR、ヨガ、IFS、ストラクチャー、ニューロフィードバック、演劇などの治療が症状をどのように改善したかを
成功例を観察しつつ説明している
しかしながらそれぞれの治療法の比較はしておらずただ色々な選択肢を与えているだけなのが不満である
患者にどの治療法が有効であったかを症状と照らし合わせて詳細に記述していれば治療法の理解はより深まるはずである
また治療法は奇天烈で実践が難しいものが多い印象である、それだけPTSDは奇天烈なことをしなければ改善が難しいのも頷けるが
問題なのは奇天烈な治療法が読者を置いてきぼりにするほど成功した場面ばかりで茶番のようにも思えてしまうのと
精神世界のポエムのような筆致になっており脳で実際に起きたことを示すデータが前半とは違いほとんど出てこない
脳科学的な証拠が不足している分治療法の有効性についての説明の説得力が欠けている
残念ながらこの本だけでは説明が簡略化されすぎて実際に治療をすぐ実践できず、筆者のような有能なセラピストの協力が必要であるのだがそのセラピストに出会うのが困難である
奇天烈な治療法は特に熱心なセラピストでないと見向きもされない
とはいえ長年悩まされたPTSDが様々な治療法で劇的に改善する例を見れば
薬ではなく根本的な治療の重要さを知るきっかけや改善の糸口を掴むことはできる
実践するには残念ながらまた別の本を読む必要があるだろう
もっと少なく読む
 日本の精神科医もこの本を読んで勉強するべき。

日本の精神科医はチェックリストだけを見て、患者を見ない。投薬で麻痺させてるだけで治せもしない。
薬も効かなくなってくるので強い薬強い薬と…
名倉潤や深キョンを見ればわかるように治ったと言いながら目が以前と違うのがわかる。
全然治ってない。
日本の精神科医なんてそんなもんなんです。
欧米の精神医学から50年以上遅れて使い物になりません。
こういう本がもっと世に出るべきです。
何でもかんでもADHDにしてしまうヤブ医者たちよ、恥を知れ。
と、言いたくなる内容です。
そこいら辺の精神科医や公認心理士よりもはるかに役に立つ本です。

 

トラウマ・PTSDについて現在わかっていることが纏まっている良書

トラウマ・PTSDについて、脳科学、ポリヴェーガル理論、薬物療法、各種の精神療法、これまでの歴史上の専門家などに関する様々な知見が、筆者の経験した幅広い症例を交えて網羅的に書かれている。
トラウマについて現時点の医学でどこまでわかっているのか、どういった回復例があるのか、情報を多く得られる一冊。
これだけトラウマを理解して熱心に治療に取り組んでいる筆者らのような専門家が居るということを知れるだけでも、世界が開けたように感じられる本だと思う。


 素晴らしい分析力の本です。

医師のレベルが高い‼️

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記憶は遠のいていく

2024年03月09日 19時19分55秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

記憶は海馬で作られ、大脳皮質に貯蔵されます

 記憶において海馬という脳の部位が非常に重要な役割を果たしています。

海馬は大脳辺縁系の一部分であり、大まかに言うと記憶を分類して必要なものと不必要なものに分ける役割があります。

海馬で作られた短期記憶のうち、必要と判断された物が大脳皮質に貯蔵され長期記憶となります。

海馬自身が記憶しているわけではありませんが、記憶の過程においてその働きは重要であり、海馬が働かなくなると新しいことが覚えられなくなってしまいます。

記憶の過程には記銘、保持、想起、忘却があります

 記憶の過程は、まず覚えることから始まります。情報を憶えることを記銘と呼びます。また、人間の記憶に取りこめる形式に情報を変換するので符号化とも呼ばれます。

次の情報を保存しておく過程は保持、または貯蔵と呼ばれています。次の情報を思い出す過程を想起と呼びます。想起の仕方には再生、再認、再構成などいくつかの形式があります。

そして最後に忘却の過程があります。一般的には記銘を記憶と呼びますが、心理学で言う記憶とはこれら4つの過程を合わせたものです。

記憶の忘却は非常に重要な働きです

 人間の記憶容量には限界があります。記憶が決して忘れられないものなら、いつか人間は新しいことを記憶できなくなってしまします。しかし、現実には記憶を忘却し、半永久的に新しい記憶を手に入れることができます。そのメカニズムには諸説あり、時間の経過とともに記憶が失われていく減衰説や、他の記憶の影響によって失われる干渉説などが考えられています。また記憶が失われるのではなく、記憶にアクセスできなくなるだけという検索失敗説も想定されています。

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相撲宮城の部屋

2024年03月09日 18時52分43秒 | その気になる言葉
  • 宮城野部屋は、日本相撲協会所属で伊勢ヶ濱一門相撲部屋

    歴史

    高嶋部屋の横綱・吉葉山が、1958年(昭和33年)1月場所限りで引退して一代年寄・吉葉山を襲名すると同時に吉葉山道場を創設(同時に福ノ里も吉葉山道場へ移籍)。

  • 1960年(昭和35年)に名跡変更を行い8代宮城野を襲名、部屋名が宮城野部屋に改称された。

  • 8代は関脇明武谷陸奥嵐、小結・廣川など数多くの関取を育て上げた

    1977年(昭和52年)11月に8代が逝去したため、同年12月に部屋付きの10代東関(元小結・廣川)が9代宮城野を襲名、部屋を継承した。

  • 1980年(昭和55年)9月には東京都墨田区横網から同区へ移転した。

  • 9代は先代の弟子から引き継いだ幕内・竹葉山港龍などの関取を育て上げた

    1989年(平成元年)6月に9代が急逝し、部屋付き親方である10代中川(元幕内・竹葉山)が10代宮城野を襲名、部屋を継承した。10代は先代の弟子から引き継いだ幕内・光法十両若隼人を、自身の直弟子からはモンゴル出身の白鵬を関取として育て上げた。

    2004年(平成16年)8月26日に北の湖部屋出羽海一門)の金親が、9代宮城野未亡人と養子縁組を行った後にその次女と結婚し、同時に現役を引退して、11代宮城野を襲名して部屋を継承、それまで師匠を務めていた10代は15代熊ヶ谷を襲名して再び部屋付き親方となった。

  • 11代が師匠に就任していた時期に、白鵬が横綱へと昇進した他、先代の弟子から引き継いだモンゴル出身の龍皇が関取へ昇進した。

    2007年(平成19年)5月に「11代宮城野が知人の女性に対して『(白鵬が初の綱獲りに挑戦した)2006年7月場所で横綱・朝青龍ら4人に計900万円を支払って白鵬に勝たせるよう依頼した』と語った」という内容の記事が講談社週刊現代』に掲載され、ウェブサイトでは11代宮城野のものと思われる音声の録音が公開された。日本相撲協会は名誉棄損として『週刊現代』を訴え、その裁判自体は協会側が勝訴したものの、11代宮城野の言動が協会の品位を傷つけたものであるとして、2010年(平成22年)12月24日の理事会において、11代宮城野に対して師匠の交代(15代熊ヶ谷と年寄名跡交換)を勧告した。

  • 11代宮城野は勧告を受け入れ、12月27日に15代熊ヶ谷が12代宮城野として再び師匠に就任し、11代宮城野は入れ違いに16代熊ヶ谷を襲名して部屋付き親方となった。

  • 2012年(平成24年)9月場所には大喜鵬(のち山口)が新十両へ昇進し、12代が師匠に再就任して以降では初となる関取が誕生した

    2015年(平成27年)9月10日、部屋の耐震構造上の問題を理由として墨田区緑から同区八広へと新たに移転した

    2015年(平成27年)9月2日、16代熊ヶ谷が自身の付き人を務める男性を金属バットで殴打して全治約2週間の怪我を負わせたとする傷害容疑で警視庁に逮捕され、同年10月1日には協会からの解雇処分を受けた

    2016年(平成28年)12月13日には、12代と初土俵が同期だった13代高島(元関脇・髙望山)が追手風部屋より[7]転属して部屋付き親方になり、2020年(令和2年)7月13日には、15代中川の懲戒処分により閉鎖された中川部屋から力士1人と世話人白法山が転籍した。

    2022年(令和4年)7月28日付で、12代宮城野が同年8月20日限りで定年になるのに伴い、21代間垣(元横綱・白鵬)が12代宮城野と名跡を交換する形で13代宮城野を襲名し、部屋を継承した

  • また13代高島が伊勢ノ海部屋へ、行司の12代式守勘太夫朝日山部屋へ転籍した。

    2022年(令和4年)8月、所属力士数増加により部屋施設が手狭になったため、墨田区八広から同区東駒形の旧東関部屋に仮住まいという形で移転した

  • こうした経緯から、同施設には元関脇・高見山大五郎(渡辺大五郎。12代東関親方)の自宅もある。

    2024年(令和6年)1月、幕内北青鵬の後輩力士に対する暴力行為について日本相撲協会に通報があり、協会のコンプライアンス委員会による当事者への聴取など調査が行われた。

  • 2月中旬にメディアでの記事となって事実が明るみとなり、2月23日に協会は臨時理事会を開き、関係者の懲戒処分を審議した結果、北青鵬については「引退勧告相当」としたうえで理事会前に提出されていた引退届を受理した。

  • また、師匠の13代宮城野は北青鵬に対する監督責任に加え「暴行を把握しながら協会のコンプライアンスの担当理事への報告を怠った」上、「協会の調査に部外者を関与させるなどして妨害した」事が加味され、「2階級降格(委員→平年寄)」と「報酬減額20%3か月」の懲戒処分とすることを決定した

  • さらに協会は「宮城野については、師匠としての素養、自覚が大きく欠如していることが理事会で確認された」として、2024年3月場所中は伊勢ヶ濱一門内で師匠代行を任命することを決定

  • 同年4月以降も「師匠・親方としての指導・教育を行う」ため、宮城野部屋を期限を定めずに伊勢ヶ濱一門預かりにする方向で検討が進められることになり、事実上13代宮城野の部屋における運営・指導権が剥奪されることとなった

  • なお、3月場所中の師匠代行には伊勢ヶ濱一門から大島部屋付きの18代玉垣(元小結・智ノ花)が派遣されることとなった

    新型コロナウイルス感染による休場

    2021年1月場所

    2021年(令和3年)1月5日、日本相撲協会は宮城野部屋所属の横綱白鵬新型コロナウイルスに感染したことを発表した。

  • 4日に嗅覚異常があったことから医療機関にて受診PCR検査で5日朝に陽性が判明し、保健所の指示に従って入院[15]。協会への申告では「家族とトレーナー・付け人にしか会っていない」と話したという

  • 相撲協会は5日に師匠の宮城野・宮城野部屋所属力士・部屋関係者らのPCR検査を行ったが、検査結果は白鵬以外の全員が陰性であった[18]。しかし感染者の濃厚接触者に該当する可能性があることから、宮城野部屋の力士全員と12代宮城野・行司1人・床山1人は同年1月場所を休場することになった

    5日に入院した白鵬は嗅覚異常等の症状消失に伴い13日に退院した。

    2021年9月場所

    2021年(令和3年)9月1日、所属の十両北青鵬が風邪の症状を訴え、PCR検査で新型コロナウイルスに感染したことが判明した。

  • 部屋所属力士全員の検査を行い、北青鵬以外全員陰性であったが、複数人の力士が体調不良を訴えた。

  • 同月5日、協会員全員に対するPCR検査により幕下以下の力士1人の感染が判明し、宮城野部屋は9月場所は全休措置となることが発表された。

  • なお、13代高島・行司1人・呼び出し1人は部屋に出入りしていなかったため、出場した

    所在地

    師匠

  • 吉葉山北海道
  • 9代:宮城野泰孝(みやぎの やすたか、小結・廣川神奈川
  • 10代:宮城野泰孝(みやぎの やすたか、前13・竹葉山福岡
  • 11代:宮城野正浩(みやぎの ただひろ、十2・金親、神奈川)
  • 12代:宮城野誠志(みやぎの せいじ、前13・竹葉山、福岡)
  • 13代:宮城野翔(みやぎの しょう、69代横綱・白鵬モンゴル

部屋付き親方

  • 間垣喜翔(まがき よしと、前5・石浦、鳥取)

力士

  • 8代継承以降(※は高島部屋に入門)

現役の関取経験力士

幕内

横綱

関脇

小結

前頭

十両

旧・宮城野部屋

もともとは明治時代に創設された部屋で、大正時代には横綱・を育てた。

1916年(大正5年)5月、鳳が二枚鑑札で7代宮城野を襲名。

1920年(大正9年)5月場所限りで現役を引退、年寄専任となって宮城野部屋を継承し幕内・古賀ノ浦などを育てたものの、1956年(昭和31年)11月に逝去したために部屋は閉鎖された。

この時在籍していた7代の娘婿である幕内・福ノ里高嶋部屋へ移籍した

 

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皇族: 天皇家の近現代史

2024年03月09日 12時49分30秒 | 社会・文化・政治・経済

 

小田部 雄次 (著)

小田部 雄次(おたべ ゆうじ、1952年6月25日[1]- )は、日本歴史学者静岡福祉大学名誉教授[2][3]。専門は日本近現代史[4]皇室制度[5]華族制度)。

略歴

東京に生まれ、茨城県水戸市に育つ。

茨城県立水戸第一高等学校を経て、茨城大学人文学部卒業。1985年立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学静岡精華短期大学国際文化学科助教授、2002年ビジネス情報学科教授、2004年静岡福祉大学 社会福祉学部教授 、2018年静岡福祉大学 名誉教授。

専攻は日本近現代史で、立教大学では粟屋憲太郎に師事し日本ファシズムを研究、その過程で内務官僚松本学の日記や安岡正篤書簡を通じて学習院赤化事件革新華族の存在に注目する

その後、『徳川義親日記』を通じて華族制度史への研究へ移り、華族財産や家宝の売却過程に関する研究も行う

さらに共同通信社会部長・宮内庁記者の高橋紘の紹介で旧皇族妃梨本伊都子日記を読み、宮中と女性などをテーマに皇族研究を行う

エピソード

"竹田恒泰"に対して、恒泰の父である恆和は、父の恒徳王が皇籍離脱した後に生まれているため、生涯で一度も皇族であったことはない。

また、1920年5月19日に内規として裁定された「皇族の降下に関する施行準則」では「長子孫の系統四世を除く全ての王が華族に降下する」ことに定められている。竹田宮の場合、北白川宮能久親王が1世、竹田宮恒久王が2世、離脱した竹田宮恒徳王が3世、同じく離脱した竹田宮恒正王が4世であり、この世代以降は全て皇族ではなく華族となると主張している。

悠仁親王の盗撮被害に関するコメントのなかで、「一概に責めることはできない」と盗撮犯を擁護した

著作

単著

  • 徳川義親の十五年戦争』(青木書店、1988年)[20]
  • 梨本宮伊都子妃の日記 皇族妃の見た明治・大正・昭和』(小学館、1991年/小学館文庫、2008年)、改訂版
  • 『むかし戦争があった』(小学館、1995年)
  • 『ミカドと女官 菊のカーテンの向う側』(恒文社、2001年/扶桑社文庫、2005年)
  • 雅子妃とミカドの世界 伝統と新風 皇室のいま』(小学館文庫、2002年)
  • 『四代の天皇と女性たち』(文藝春秋文春新書〉、2002年)
  • 『家宝の行方 美術品が語る名家の明治・大正・昭和』(小学館、2004年)
  • 華族 近代日本貴族の虚像と実像』(中央公論新社中公新書〉、2006年)
  • 『華族家の女性たち』(小学館、2007年)
  • 李方子 一韓国人として悔いなく』(ミネルヴァ書房日本評伝選〉、2007年)
  • 『天皇・皇室を知る事典』(東京堂出版、2007年)
  • 『皇族に嫁いだ女性たち』(角川学芸出版角川選書〉、2009年)
  • 皇族 天皇家の近現代史』(中公新書、2009年)
  • 『皇室と静岡』(静岡新聞社〈静新新書〉、2010年)
  • 昭憲皇太后貞明皇后 一筋に誠をもちて仕へなば』(ミネルヴァ書房〈日本評伝選〉、2010年)
  • 『天皇と宮家 消えた十一宮家と孤立する天皇家』(新人物往来社、2010年/新人物文庫、2014年)
  • 『昭和天皇と弟宮』(角川選書、2011年)
  • 『近現代の皇室と皇族』(敬文舎(日本歴史 私の最新講義04)、2013年)
  • 『昭和天皇実録評解 裕仁はいかにして昭和天皇になったか』(敬文舎、2015年)
  • 『昭和天皇実録評解2 大元帥・昭和天皇はいかに戦ったか』(敬文舎、2017年)
  • 大元帥と皇族軍人 明治編』(吉川弘文館歴史文化ライブラリー〉、2016年)
  • 『大元帥と皇族軍人 大正・昭和編』 (吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、2016年)[21]
  • 『49人の皇族軍人-戦場に立った近代日本の影の主役たち』(洋泉社〈歴史新書〉、2016年)
  • 『肖像で見る 歴代天皇125代』(KADOKAWA角川新書〉、2017年)
  • 『百年前のパンデミックと皇室 梨本宮伊都子妃の見たスペイン風邪』(敬文舎、2020年)
  • 『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』(星海社新書、2022年2月)
  • 『天皇家の帝王学』(星海社新書、2023年6月)

戦前皇室研究の決定版

戦前の皇族の動静を、新書に入る限り詳細に追った興味深い一冊。戦前の皇族は室町時代からの分流である伏見宮系が数十人いて、直宮家と拮抗する勢力だった。
直宮家が天皇と極めて近いために天皇の信頼を強く受ける反面、政軍関係で影響力を行使することができなかった。これに比べ、伏見宮系は昭和期に陸海軍総長を出し、多くの部隊指揮官も出している。
天皇が、暴走する軍部の統制を期待した皇族総長は、むしろ軍部側の人物として、皇族であることを利用して、軍経験のない年少の昭和天皇を優越感をもって見ることで、軍部の政治的勢力拡張に荷担してしまったようにも、見受けられる。

また、伏見宮系は直宮家と縁遠いこともあり、パリで事故死した永久王、度重なる帰国養成を無視しパリに逗留した稔彦王、宮中に金を無心した邦彦王など素行に欠けるメンバーが少なからずいた。皇室維持に男系男子の増員のため、旧皇族の復帰提案もあるが、増員してもメンバーの生活指導の管理も大変ではないかなという感じがした。

同じ中公新書「華族」の姉妹編と著者自身が述べるが、皇族の顔写真がたくさん入っているほか、外遊歴、学習歴なども一覧表になっていて、前作同様のデータ重視なのがいい。手間がかかっていて労作だと思う。新書という判型では、決定版になると思う。

 


 これからの天皇・皇族のあり方を考えるベースとなるのではないか。


「明治維新前後の近代皇族の成立から現代までの歴史を概観し、皇族たちがどのような法的規制を受け、どのような社会的政治的言動を重ね、敗戦後、どのように変わってきたのかについて述べる」。著者は「古代から現代までの皇族を網羅的かつ実証的にまとめた」こと、「天皇と皇族との確執を描いたこと」、「皇族が負った戦後和解の問題」(を叙述したこと)の3点を本書の特色としてあげる。
 なにしろ皇族については“天皇の家族や親戚”という程度の漠然としたイメージしかなかったのが、本書を読んでとてもクリアに見えるようになった(気がする)。一時期、天皇の継承者に関わって“旧宮家の皇族復活”というような話題が出ていたので、「十一宮家五一名が皇族としての地位や身分を失った」「いわゆる皇籍離脱」についての経緯はとても参考になったし、それ以外でも、上に書いた特色の2点目と3点目には考えさせられることが多かった(大日本帝国憲法・旧皇室典範下では、男性皇族は原則として軍人になるということすら知らなかったので)。
 最初は「○○宮は~で、××宮は~で」というような叙述が連続して平板な印象があったのだが、中盤からグイグイ引き込まれていった。
 
 
5つ星のうち5.0 あらたな「皇族」観を示す意欲作―
2009年7月9日に日本でレビュー済み


本書は、静岡福祉大教授であり

近現代史を専門とする著者が

明治から現在までの皇族を概観する著作です。

明治維新による皇族の誕生から

終戦直後の皇籍離脱、そして皇族の今日を、

宮中某重大事件、2・26事件、終戦に向けた発言

そして民間人になった後の活動など

具体的なエピソードをふんだんに取り入れ、人物中心に描きます。

明治天皇の直系を重視する風潮の中で

複雑な立場に立たされた各皇族が、

主体的な意思を持ち、時には天皇との緊張関係を持ちながら

発言・行動してきた―という本書の中心的な指摘は

今まで漠然と抱いてきた「形式職に過ぎなかった」という皇族観を覆し、

近現代史をより立体的に眺める視座を与えるもので、とても興味深く思いました。

史料、図表等をふんだんに用い、

皇族の「実情」を冷静に、かつ網羅的に伝える本書。

近現代史に関心がある方に限らず、

多くの方に読んでいただきたい著作です

皇族(英: Imperial Family)は、皇帝の一族、あるいは日本の天皇の親族のうち、既婚の女子を除く男系の嫡出の血族およびその配偶者の総称。

すなわち皇室典範の規定するところの三后(皇后、太皇太后、皇太后)、親王、親王妃、内親王、王、王妃、女王、天皇の退位等に関する皇室典範特例法の規定するところの上皇后の総称である。

天皇、および皇室典範特例法の規定するところの上皇は、皇族には含まれない[2]。天皇および上皇を含む場合は「皇室」という。本項目では特筆のない限り、皇室典範および皇室典範特例法の規定するところの皇族について記載する。天皇の子を「皇子」(みこ)と呼ぶ。

概要
「身位」も参照

かつては、竹の園、竹の園生(たけのそのう)梁園・梁苑(りょうえん)、金枝玉葉(きんしぎょくよう)とも呼ばれていた。

現在の定義[編集]
日本国憲法第二条
皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。
皇室典範第五条
皇后・太皇太后・皇太后・親王・親王妃・内親王・王・王妃及び女王を皇族とする。
同第六条
嫡出の皇子及び嫡男系嫡出の皇孫は、男を親王、女を内親王とし、三世以下の嫡男系嫡出の子孫は、男を王、女を女王とする。
天皇の退位等に関する皇室典範特例法第四条
上皇の后は、上皇后とする(第一項)。上皇后に関しては、皇室典範に定める事項については、皇太后の例による(第二項)。

現在は、国会が議決した皇室典範によってその範囲は皇統に属する天皇の一族(親族)を皇族と定めている。

このうち、皇后、皇太后、皇太子または皇太孫、皇太子妃(または皇太孫妃)などとその独立していない子女の内廷に属する皇族は「内廷皇族(ないていこうぞく)」と呼ばれ、内廷から独立した宮家に属する皇族は「宮家皇族(みやけこうぞく)」または「内廷外皇族(ないていがいこうぞく)」と呼ばれる。

旧皇室典範と異なり、非嫡出子は皇族とされない。天皇の母方の血族や姻族に関しては特別の規定がなく、民法の規定により、天皇の外戚の内、皇后から3親等内の者が天皇の姻族となる。天皇の姻族は皇族ではないが、民法上は天皇の親族である。このように「皇族=天皇の親族・血族である者全員」というわけではない。皇族以外の親族には下記「#特有事項(一般国民と皇族の差異)」は該当しないが、近親婚の禁止等の規制等は適用される。

天皇または親王・王の嫡出の子女として生まれた者以外が皇族となることができるのは、女子が天皇・親王・王のいずれかと結婚する場合(すなわち皇后・親王妃・王妃になる場合)のみに限られる(皇室典範15条)。

また、各皇族個人に対して用いられる敬称として、「陛下(へいか)」と「殿下(でんか)」の2つがある。

身位と構成員

以下、身位別該当者人数は2021年(令和3年)10月26日現在のものである(詳細後述)。

皇后(こうごう)
性別:女
天皇の后。
皇室典範に定められた敬称は「陛下」(皇室典範第23条)。
成人であれば摂政に就任しうる(第17条)。
崩御後は陵に葬られる(27条)。
立后には皇室会議の議を経ることが必要である(10条)。
すでに皇位継承者の妃である場合、夫の即位に伴って皇后となる。
崩御した際には、「○○皇后」と追号されるのが慣例となっている。これは、存命中の最高班位に基づくものであった[注釈 2]。
該当者:1名 – 雅子
太皇太后(たいこうたいごう)
性別:女
先々代の天皇の皇后。
成人であれば摂政に就任しうる(皇室典範第17条)。
敬称は「陛下」を用いる(第23条)。
太皇太后を葬るところは陵と称する(第27条)。
該当者:不在
皇太后(こうたいごう)
性別:女
先代の天皇の皇后。
敬称は「陛下」を用いる(皇室典範第23条)。
皇太后を葬るところは陵と称する(第27条)。
成人であれば摂政に就任しうる(第17条)。
該当者:不在
上皇后(じょうこうごう)
性別:女
上皇の后(天皇の退位等に関する皇室典範特例法第4条第1項)。
皇太后の例に倣うため、敬称は「陛下」を用いる。
成人であれば摂政に就任しうるものとされる。
該当者:1名 – 美智子
親王(しんのう)
性別:男
皇位継承資格を有する(日本国憲法第2条・皇室典範第1条)。
皇位継承順位は皇室典範第2条に定められる。
天皇の嫡出の皇子(正妻の皇子:皇男子)および天皇の嫡男系嫡出の皇孫男子(6条)、または天皇の皇兄弟(7条)。皇太子、皇太孫も含まれる。
敬称は「殿下」。
成人であれば摂政に就任しうる(第17条)。
天皇・皇太子の息子である場合、さらに「○宮」の御称号が与えられる。
王が皇位を継承したときは、その兄弟たる王を親王とする(7条)。
該当者:3名 – 秋篠宮文仁親王、悠仁親王、常陸宮正仁親王
親王妃(しんのうひ)
性別:女
親王の妃。皇太子妃・皇太孫妃も含まれる。
敬称は「殿下」。
親王妃は夫である親王が皇位を継承した場合、これに伴って皇后になる。
親王妃が成婚前より内親王または女王であった場合は、成婚後も皇后となるまでは、引き続き元来の身位(内親王または女王)を併存(保持)する。
該当者:5名 – 文仁親王妃紀子、正仁親王妃華子、崇仁親王妃百合子、寬仁親王妃信子、憲仁親王妃久子
内親王(ないしんのう)
性別:女
天皇の嫡出の皇女および天皇の嫡男系嫡出の皇孫女子(第6条)、または天皇の皇姉妹(第7条)。
敬称は「殿下」。
成人であれば摂政に就任しうる(第17条)。
天皇・皇太子の娘である場合、さらに「○宮」の御称号が与えられる。
親王または王と結婚した場合は、成婚後も皇后となるまでは、引き続き元来の身位を併存(保持)する。
王が皇位を継承したときは、その姉妹である女王を内親王とする。
該当者:2名 – 敬宮愛子内親王、佳子内親王
王(おう)
性別:男
皇位継承資格を有する(日本国憲法第2条・皇室典範第1条)。
皇位継承順位は皇室典範第2条に定められる。
天皇の嫡男系嫡出で三親等以上(曽孫以下)離れた皇族男子(傍系でなく直系尊属の天皇から数える)。
敬称は「殿下」。
成人であれば摂政に就任しうる(第17条)。
王は、皇位の継承によって嫡出の皇子または嫡男系嫡出の皇孫となった場合、あるいは王の兄弟である王が皇位を継承した場合、親王に身位が変更される(皇室典範第6条・皇室典範第7条)。
該当者:不在
王妃(おうひ)
性別:女
王の妃。
敬称は「殿下」。
王妃は夫である王が親王に身位が変更された場合は親王妃に、皇位を継承した場合は皇后になる。
王妃が結婚前より内親王または女王であった場合は、結婚後も皇后となるまでは、引き続き元来の身位(内親王または女王)を併存(保持)する。
該当者:不在
女王(じょおう)
性別:女
天皇の嫡男系嫡出で三親等以上(曽孫以下)離れた皇族女子。
敬称は「殿下」。
成人であれば摂政に就任しうる。
親王または王と結婚した場合は、結婚後も皇后となるまでは、引き続き元来の身位を併存(保持)する。
女王は、皇位の継承によって嫡出の皇子または嫡男系嫡出の皇孫となった場合、あるいは女王の兄弟たる王が皇位を継承した場合、内親王に身位が変更される。
該当者:3名 – 彬子女王、瑶子女王、承子女王
皇族の身分の離脱[編集]
詳細は「臣籍降下」および「永世皇族制」を参照
満15歳以上の内親王・王・女王は、本人の意志に基づき、皇室会議の承認を得ることにより、皇族の身分を離脱できる(皇室典範11条1項)。
皇太子・皇太孫を除く親王・内親王・王・女王は、やむを得ない特別の事由があるときは、本人の意思にかかわらず、皇室会議の判断で、皇族の身分を離れる(皇室典範11条2項)。
皇族女子は、天皇・皇族以外の者と結婚したときは、皇族の身分を離れる(皇室典範12条)。
(1)皇族の身分を離れる親王・王の妃 (2)皇族の身分を離れる親王・王の子孫 (3)皇族の身分を離れる親王・王の子孫の妃は、その親王・王と同時に皇族の身分を離れる(他の皇族と婚姻した女子とその子孫を除く)。ただし、(2)と(3)の皇族の身分を離れる親王・王の子孫とその妃については、皇室会議の判断で、皇族の身分を離れないものとすることができる(皇室典範13条)。
皇族以外の女子で親王妃または王妃となった者が、その夫を失って未亡人(寡妃)となったときは、本人の意思により、皇族の身分を離脱できる。また、この場合、やむを得ない特別の事由があるときは、本人の意思にかかわらず、皇室会議の判断で、皇族の身分を離れる(皇室典範14条1, 2項)。なお、皇太后や太皇太后は皇籍離脱をすることができない。
皇族以外の女子で親王妃または王妃となった者が、離婚したときは、皇族の身分を離れる(皇室典範14条3項)。なお、皇后や上皇后は離婚をすることができない。
皇族の身分を離れた親王・王の子孫で他の皇族と結婚した女子が、その夫を失って未亡人となったときは、本人の意思により、皇族の身分を離脱できる。この場合、やむを得ない特別の事由があるときは、本人の意思にかかわらず、皇室会議の判断で、皇族の身分を離れる。また、この者が離婚したときは、皇族の身分を離れる(皇室典範14条4項)。
現在の皇族一覧
「皇室#構成」も参照

2023年(令和5年)1月1日現在の皇族は、以下の15名である。

なお、徳仁(第126代天皇)および明仁(上皇)を含む皇室構成員は、17名。

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射精責任

2024年03月09日 12時14分28秒 | その気になる言葉

ガブリエル・ブレア (原著), 村井 理子 (翻訳), 齋藤 圭介 (解説)

全米騒然
ニューヨークタイムズ・ベストセラー
世界9カ国で翻訳
刊行前からSNSで話題沸騰!

望まない妊娠は、セックスをするから起きるのではない。
女性が世界一ふしだらなビッチだったとしても、何の問題もない。

女性の50倍の生殖能力を持ち、
コンドームを着用したセックスは気持ち良くないという偏見に囚われ、
あらゆる避妊の責任を女性に押し付ける男性が、
無責任な射精をしたときのみ起きる。

望まない妊娠による中絶と避妊を根本から問い直す28個の提言。

「セックスをする人、セックスをしたい人、あるいは将来セックスをするかもしれない人を育てている人にとって、必読の書」(ワシントン・ポスト紙)

 

【目次】

はじめに すべて男性にかかっているのです /

1 男性の生殖能力は、女性の50倍/

2 精子は最長5日間生き続ける/

3 女性の排卵時期は、予測できない/

排卵はコントロールできないが、射精は違う/

5 女性用避妊具は、手に入れにくくて、使いにくい/

6 男性用避妊具は、驚くほど簡単に手に入る/

7 男性はコンドームが嫌いだというのは、思い込みにすぎない/

8 精管結紮術は、卵管結紮術に比べて、リスクが低い/

9 女性に避妊を期待しすぎている/

10男性が楽をできるなら、女性が苦しむのはしかたない?/

11 セックスの最優先事項と目的は男性の喜びだ、と社会が教えている/

12 女性は快楽なしで妊娠できる/

13 望まない妊娠は、すべて男性に責任がある/

14 自分の体にも、男性の体にも、責任を持つのは女性である/

15 ターゲットを男性に絞る必要がある/

16 男性の行動に責任を持たせることは、女性を被害者にしない/

17 男女間の力の差は、簡単に暴力に繫がる/

18 女性は妊娠から途中退場できない/

19 妊娠と出産は正しく語られていない/

20 子育ての現実と負担は計り知れない/

21 妊娠が罰になるべきではない/

22 養子縁組は中絶の代わりにはならない/

23 無責任な射精をする男性のリスクはゼロ/

24 精子は危険である/

25 認めたくないみたいだけれど、男性は自分の肉体や性欲を管理できる/

26 男性は自分が中絶を簡単に回避できると知っているが、そうしようとはしない/

27 私たちは答えを知っている/28 行動に移そう /解説 齋藤圭介 /訳者あとがき 村井理子

 

著者について

原著者
ガブリエル・ブレア

起業家・ブロガー。2006年に解説されたWebサイト・DesignMom.comの創設者。当サイトは、タイム誌の「ウェブサイト・オブ・ザ・イヤー」に選出され、ウォールストリートジャーナル誌、ペアレンツ誌、ベターホームズ&ガーデンズ誌からトップ子育てブログとして賞賛され、アイリス賞の「ブログ・オブ・ザ・イヤー」を受賞。オンラインコンテンツ・クリエイターやクリエイティブな起業家のための超大型年次会議「Alt Summit」の創設者でもあり、現在14年目を迎える。最初の著作『Design Mom: How to Live with Kids』(2015年)と本作『射精責任(Ejaculate Responsibly: A Whole New Way To Think About Abortion』(2022年)はいずれもニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーになった。夫のベン・ブレアとのあいだには、ラルフ、モード、オリーブ、オスカー、ベティ、フローラ・ジューンの6人の子がいる。


訳者
村井理子(むらい・りこ)

翻訳家・エッセイスト。静岡県生まれ。滋賀県在住。
訳書に『ヘンテコピープルUSA』(中央公論新社)、『ゼロからトースターを作ってみた結果』『人間をお休みしてヤギになってみた結果』(ともに新潮文庫)、『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』(きこ書房)、『黄金州の殺人鬼』(亜紀書房)、『エデュケーション』(早川書房)、『メイドの手帖』(双葉社)など。
著書に『ブッシュ妄言録』(二見文庫)、『家族』、『犬(きみ)がいるから』『犬ニモマケズ』『ハリー、大きな幸せ』(以上、亜紀書房)、『全員悪人』、『兄の終い』『いらねえけどありがとう』(以上CCCメディアハウス)、『村井さんちの生活』(新潮社)、『更年期障害だと思ってたら重病だった話』(中央公論新社)、『本を読んだら散歩に行こう』(集英社)など多数。

解説者
齋藤圭介(さいとう・けいすけ)

社会学者。神奈川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(社会学)。現在、岡山大学大学院学術研究院社会文化科学学域(文) 准教授。専門はジェンダー研究。
 
 

がつーんと頭を殴られるような本

特に男性の異性愛者だと、仮に性行為を全くしたことがなく、する気がなくてもかなり揺さぶられるかなと思う。
アメリカの中絶思想史についても理解できるようになるし、見過ごせない本だなーと。
惜しむらくは、トランプ政権下でのプロライフへの傾きがこの本の出版に向かったのだろうけど、もっと早くに出ていてほしかったな。

 

中学高校のときに読みたかった。
5つ星のうち5.0 思春期以降の全ての人に読んで欲しい本


私もずーっと中絶に関するニュースを読むたびに何か腑に落ちない思いを抱いてきた。

それは命は女性だけでは発生しないのに、望まない妊娠について語られるのは女の責任だけ、という事。

これについてもっと深掘りして書かれているのがこの本。 

命の発生の半分、否半分以上の責任が男にあると指摘する。この本を読む事で、如何に今の世界が男社会かと言うことに目を開かされた。 10代の思春期の若者達には性教育の一環として最高の一冊だし、思春期の子供を持つ親にとっては、子供と性、生の話をするためにも、良い手引きとなりうる。

そして働き盛りを過ぎた昔の方々にとっても、男女の性差についての今までの自分の認識を省みるための良い一冊。射精をする男性への批判ではなく、男女の体の仕組みに則って構成されている点では、命の発生に関わるまたは関わってきた年代の男女共に知っていて然るべき内容と思う。

 パラダイムシフトをもたらす一冊

子どもをもったことで、性教育についてあらためて考えるようになり、自分でもいろいろ本を読んできたつもりでした。
が!
この本を読んで、無意識に「妊娠は女性の責任」としてしまっていた自分自身に気づき、ガーンと殴られるような衝撃を受けました(良い意味です)。

これから、性や妊娠、望まない妊娠や生殖、人生の選択について考えるときに、欠かせない一冊になりつつあります。

読みやすい短い章が連なるように書かれており、詳細なデータや専門書としての知見がほしい人というよりも、議論の土台になるやさしい一冊、という印象をもちました。

まずは読んでから、話はそれからだ!


ハッとさせられました!家族友人にもすすめてみます。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています

すべての小中高の図書館に置いて欲しい


子どもでもわかるくらい わかりやすい

教育現場での 性教育指導に!

学べずに大人になってしまった人のために!

性別年齢問わずに
とてもおすすめです!!!


世界と交流する若い層に特に読んでほしい

若い層の人、そして若い層に関わる全ての人に読んでほしい。
海外留学している若い子3名に買ってプレゼントした。
これから未来を作っていく層は必読だと思う・
そしてこれだけ当たり前のことが書いてあるのにそれに向き合っていなかった層もぜひ読むべき。
私も読んで、とても再発見と再認識が多かったです。

女性が妊娠できるのは一年で一度?


女性が妊娠できるのは一年で一度と書いてあった。それなら、ほとんどの女性か妊娠しないはず…無茶苦茶だけど金払って新品買ったんで、読破はする。

いろんなスタンスの人がいるし、いていいと思うから予約注文で購入、拝読しました。

当たり前のことしか書いてないし、やや男性蔑視なところあるかなと感じました。
それぐらいが今の日本にはちょうどいいのかな。
でも元々日本の作家さんではないから、海外も日本程度のレベル

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ロマンス詐欺

2024年03月09日 11時44分03秒 | その気になる言葉

送金には、無休で国際送金できるウエスタンユニオンが使われることが多い

事例によると、男性なら英国人米国人など、女性ならロシア人などになりすますことが多い。

SNSなどのプロフィールとして使われる写真は、ルックスのいいモデルから、人柄の良さそうな一般人まで、インターネット上からランダムに採取し盗用したものがほとんどである。

相手を警戒させないために、子供の写真を合成して子持ちの独身者を装ったり、被害者しか頼れないという状況を作るため、家族を亡くして孤独であるなどの悲話を作ったりもする。

信用させるため、他人のウェブサイトや偽造したビジネスサイトを見せたりもする。

人工知能・AIの発展によりディープフェイクであたかも当人が存在するかのような動画・音声を作り出したと思われるケースもある。

送金までの流れ

SNSなどで知り合ったあと、メールスカイプ電話などを使って交流を深め、ロマンティックな甘い言葉を連発して、あたかも恋愛しているかのような気分にさせる。結婚を約束する場合もある。

数日から数か月後(なかには一年以上ののち)、大きな仕事が入った、病気になったなど、身辺状況が変わる何かが発生したことを切り出し、さまざまな理由をつけて、金銭を一時的に立て替えてほしいという状況を作る。

信用させるために、偽造の契約書やパスポートなどを見せることも多い

加害者は、被害者に近々会いに行くことを匂わせ、会ったときに返金すると約束するが、当日に事故や事件が起こったなどと理由をつけ、会いに来ることはない。そのまま連絡がなくなる場合もあれば、仲間の詐欺師が友人や弁護士を装って登場し、「恋人を救うため」と騙し、さらに金銭を送金させることもある。ガーナでは、現地に被害者を呼び出して身代金を請求した事例もある

マレーシアではフィリピン女性に招き寄せられた日本人男性がナイジェリア人の詐欺団に監禁された事件も起こった

手口の例

  • 結婚資金として小包で送った現金や親族への高価な贈り物が、積み替え港のマレーシア税関で差し押さえられ、その関税や解除金として送金してほしい
  • 新たなビジネスのための機械を海外出張中に購入したが、持ってきたカードが使用できないため、代金を一時立て替えてほしい
  • 自分の家族が難病なので、治療費として送金してほしい
  • 被害者の婚約者が空港で警察に拘束され、弁護を頼まれたので、弁護費用を用立ててほしい(被害者を現地に呼び出し、直接現金をだまし取った例も)
  • 軍を抜けるには金が必要で、日本へ行くためのプライベートジェット機代や滞在費を立て替えてほしい
  • 家族が新型コロナウイルスの自宅謹慎政策を守らなかったとして拘束され、罰金を要求されているので立て替えてほしい
  • イエメンで勤めている国際連合の組織を)退職して日本で一緒に暮らしたい。

各国での被害状況

日本

2019年3月には、国際ロマンス詐欺に遭ったとみられる66歳の医療法人に勤務する女性が、加害者に貢ぐため、勤務先の医療法人から、経理担当者として在職していた2018年11月から2回にわたり1千万円を着服し、数か月間に1億円以上が使途不明金となっている事件が判明し、女性は逮捕されている

2023年12月には、ロマンス詐欺の被害金の回収を謳い、弁護士の名義を使わせ被害金の回収業務を行わせたなどとして、法律事務所が摘発され、所長を務める弁護士らが弁護士法違反容疑で逮捕されている。回収見込みがないにもかかわらず、弁護士が高額の着手金を受け取るケースが全国的に多発しており、被害者が二次被害を受けている実態が浮き彫りとなっている。今回の摘発は全国初のこととなる[13]

アメリカ

アメリカではロマンス詐欺(Romance scam)が社会問題化し、テレビなどを通じて注意が喚起されている。

2012年のIC3(FBIが管轄するインターネット犯罪申し立てセンター)の報告によると、全オンライン詐欺の約1割がロマンス詐欺によるものであり、被害者の3割近くが50歳以上の女性だった

2012年の被害総額は、報告されているものだけで5600万ドルにのぼる

犯人はナイジェリアなどのアフリカ人、マレーシア人、カナダ人が多く、アメリカ人になりすまし、金銭を送金させる

報告のある被害者の多くは中年女性だが、男性被害者も、恥ずかしさから他言しないだけで、その実数はかなりあると見られている

手口はほぼ日本の例と同じで、盗んだ写真や嘘のプロフィールをオンライン・デート・サイトなどに載せ、被害者と交流の末、会いに行く旅費などの口実で金銭を送金させ、姿を消す。詐欺と気付くまでの期間に、セクシーな画像や動画を相手に送付している被害者もあり、送金詐欺ののちに、それをネタに脅迫を受けるケースもある[16]

被害に遭った場合は、以下へ通報するよう推奨されている

  1. ウエスタンユニオンで送金した場合、同社へ。金銭は取り戻せないが、使用されたアカウントが監視される。
  2. インターネット犯罪申し立てセンター(IC3)
  3. 連邦警察
  4. ロマンス詐欺の専門サイト

2019年2月、2018年中のロマンス詐欺の被害数が2万1000件に達したと連邦取引委員会が発表した。これは2015年の8500件の2倍以上であり、被害額も1億4300万ドルと2015年の3300万ドルから1億ドル以上も増加した。被害額の中央値は2600ドルで、40歳から69歳では20代の倍、70歳以上では1万ドルに達していた

カナダ[編集]

連邦詐欺防止センター(CAFC)によると、2012年中に報告のあった被害は1,460件。被害総額は他のどの詐欺よりも多額で、約1500万ドル。全被害者のうちほぼ70%が40〜50歳代。独身または最近関係が破綻した女性の被害者が多い。地区の警察ないしはクライムストッパーズへの報告が推奨されている。

コロンビア

2023年コロンビアメデジン一帯では男性観光客がデートアプリを利用して女性に会いに行き、金品を奪われたり殺害される事件が多数発生。アプリを通じて女性と知り合いメデジンを訪れたアメリカ人男性は、2か月間で8人が殺害された。在コロンビアアメリカ米国大使館は、デートアプリを利用した異性との出会いに注意するように旅行警報を発令した[19]

インターネット以外の事例

  • イスタンブールでは、日本人女性に男性が気やすく声を掛け、交際や結婚を申し込み、相手をその気にさせてから借金の肩代わりや商売への出資をもちかけたり、じゅうたんを高く買わせるなど、言葉巧みに金品をだまし取るケースが報告されている

 

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トレスに負けない耐性あり自分をつくる

2024年03月09日 11時04分11秒 | その気になる言葉

▼芸術は「生命を百倍にし、強化し、より大きく、よりよくする」―ロマン・ロラン

ロマン・ロランは、フランスの小説家、評論家。理想主義的ヒューマニズム、平和主義、反ファシズムを掲げて戦争反対を世界に叫び続け、フランスでは評価されなかったが国際的に多くの知友を持った。
ベートーベンをモデルにした大河小説『ジャン・クリストフ』をはじめ、ヒューマニズムの立場にたった作品を発表した。
著作に『魅せられたる魂』、戯曲『愛と死との戯れ』、評論『戦いを超えて』などがある。
 
▼小心は、青年の最大の欠点である。
青年は、いかなる人生劇場においても、出演者なのだ。
 
▼不透明な時代にあって、人々の心を豊かにする芸術・文化の使命は、ますます大きい。
 
▼芸術家は文化の「先駆者」であり、「旗手」である。
 
▼優れた教えと、温かく人間味溢れる人々への接し方は、あらゆる個人の本質的な価値を引き出すものだ。
それはまさに仏教と慈悲の体現者である。
 
▼ストレスは万病の元でもある。
心の不調を未然に防ぐためのは、各人がストレスの状態を知ることだ。
ストレスを過剰にため続ければ、心身に深刻な影響を及ぼすだろう。
ストレスのコントロールが求められる時代である。
ストレスの緩和には、何かあった時に「大丈夫だよ」と言ってくれり、愚痴をこぼし合えたりする人間関係を持つことだ。
 
▼家族や友人。身近な人とのつながりがある人はレジリエンス(困難を乗り越える力)が強く。精神的な回復が早いだろう。
ちょっとしたことを話し合える友人がいることは心身の健康を守る意味で、とてもありがたいことだ。
誰でもストレスとは無縁でいられないのが現実である。
生きること自体が常に何かのストレスを抱えるこことも言える。
ストレスを避け、行動することをおっくうに思っていれば、かえって不健康にもなる。
ストレスに強い自分をつくることも大切だ。
 
▼嫌だ嫌だとストレスから逃げると余計にダメージが大きくなるももだ。
むしろストレス感じることに立ち向かうことで、ストレスがストレスでなくなるものだ。
ストレスに負けない耐性あり自分をつくることにつながる。
多忙な社会だからこそ、上手にストレスと付き合いたいものだ。

 

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桜梅桃李の多彩な輝き

2024年03月09日 10時51分46秒 | その気になる言葉

桜梅桃李(おうばいとうり)とは、(すもも)のこと。

転じて、それぞれが独自の花を咲かせること。

梅の花
桃の花
李の花

起源・由来

  • 古今著聞集の「草木」の項には「春は櫻梅桃李の花あり、秋は紅蘭紫菊の花あり、皆これ錦繍の色、酷烈の匂なり」とある
  • 鎌倉時代宗教家である日蓮は「桜梅桃李の己が位、己が体を改めずして無作の三身と開覚す」と述べた
  • 成仏というと人間離れした存在になると想像しがちだが、その身そのままの境遇の中から得脱していくのであるという無作の意を説いたものである。
  • 「桜梅桃李」の語が使われ始めた13世紀前半には「楊梅桃李(ようばいとうり)」という言葉も使われている。
  • 平家物語等に出てくる。
  • 日本国語大辞典には「楊(やなぎ)と梅と桃と李。転じて、さまざまな花の木の形容」とある。
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