待つ自殺対策の盲点

2017年12月21日 10時48分46秒 | 沼田利根の言いたい放題
座間殺人事件「わたしは思う」

事件は現代版「赤ずきんちゃん」だ。
民話は森に出かけた少女が、おばあさんに化けたオオカミに襲われるストーリー。
今回はインターネットの森に入った若い女性たっちが、真身な言葉をささやく人を信用し、実はその人物が悪質極まりなかったという話だ。
被害者が悪いわけでも特殊なわけでもない。
若い世代は悩みを抱えるものだし、「死にたい」という思いは「生きたい」と背中合わせだ。
相談に乗るふりをする人がいれば、すがりつきたくなるのは人の心理だ。
周りに助けてくれる人がいなければ、ネットの森の中でさまようことは誰にでもありうる。
現状の自殺対策は、SOSが相談窓口に届くのは「待つ」スタイルだ。
今回の事件は、悩みを抱える人を悪意を持って積極的にネットで探し、甘言を使えれば、大人を救うより先に、短期間に多くの人をわなにはめらることを明らかにした。
赤ずきんちゃんの民話は中世の西欧で、森は「危険な場所」と子どもたちに教えるために生まれたとされる。
ネットの先にも危ない世界がると共通認識を高める教育が、まず必要ではないか。
自殺総合対策推進センター長の本橋豊さん
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厳しいく言及すれば、親の問題である。
そして、教育の問題だ。
小学生たちが、集団登校している姿を見て思うが、それは道路(通学路)は危ないことを前提としている。
集団登校に付き添う保護者やボランティアの人たちの誘導と身守り。
その習慣が活かされていない。
ネットの世界も同様に一人歩きでは危ないことへの認識が不可欠。
危険が潜むネットへの想像力の問題。
「死にたい」「消えたい」とネットで意思表示をすることはSOSであるが、悪意で罠にかける大人が待っているのが現実。
未知の道には、危ない大人が常に存在するのだ。
悪い大人に出会ってしまうことは悲劇だ。
命にも及ぶことや性犯罪にまで巻き込まれることを親は教えるべきだろう。
ビデオでリアルな再現ドラマを作成して、ネットの負の部分を啓発すべきだと思うのだ。
それは、振り込み詐欺にも通じる問題。
被害者にさせない総合的対策が期待される。
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12月20日(水)のつぶやき

2017年12月21日 03時32分10秒 | 医科・歯科・介護
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