とねり日記

とりことや舎人(とねり)の
どげんかせんとの日々

半夏生♪空に響く伊勢音頭

2017年07月02日 | 田んぼ・野良仕事
チェーン除草で取り切れなかった草が伸びてきた。
水面に漂う笹の葉のようなのがコナギ。うす紫の花を咲かせる。これが最も優先化して繁茂する。
線香のようにまっすぐ伸びているのがホタルイ(イ草の仲間)。


キツネの顔のようなとんがった草はオモダカ。美しい白い花を咲かせる。


どの草も今が取りごろ。ここでしっかり取っておかないと、後で泣く。
さあ、いよいよ田んぼ仕事中最大の難関、田草取りシーズンに突入だっ!
「頑張るぞっ!」と自らを鼓舞するが、意思に反して身体の動きは鈍いんだよなあ。
朝起きるときにため息が出ちゃったりね。

そんなときに、田草取りハルサーが来てくれると本当に励まされる。
トップバッターはかのちゃんとお母さん。このブログにも何度か登場している動物が大好きな女の子。小学2年生になった。
6月17日。大好きな納豆と、玉子かけご飯の賄いメシを食べてさあ出陣。


午後から駆けつけてくれた従兄姉(いとこ)たちとともに裸足で田んぼに。お母さんたちはヤギのエサの草刈り。
最初は田に足を入れるのをためらっていたが、いったん入ってしまうと気持ちがいいみたいで、キャーキャー言いながら作業開始。小さな手で1時間半、田の草を取ってくれました。ありがとう!


用水路で足を洗ってピース。
7月下旬ころにもまた来てくれるそう。
期待してま~す。


第2陣は、自然のなかで身体を動かすことが大好きなしいちゃん。
1月に友人ら5人で泊まりに来てくれたときは、雨のなか炭山で炭材運びの重労働をしてくれた(こちら)。
今回、6月25日は2人で半日、しっかり田草取りをしてくれました。ありがとう!


梅雨寒のひんやりする日だったので賄いは温かいうどん。



わが舎にはよいお客さんが大勢いるなあ…しみじみ嬉しい。
お客さんたちに励まされながら、私たちも二人で頑張って田草取りを続けてますよーっ。

そして今日、7月2日は半夏生。
農作業はお休み。
昨日からお泊まりのお客さんが畦の横で三味線を弾き謡う。
ソーラン節、佐渡おけさ、花笠音頭、ドンパン節、伊勢音頭…
梅雨の晴れ間の半日、雲が切れ強い陽ざしが降りそそぐ。1オクターブ高い声が夏空に吸い込まれてゆく。
観客は人間6人ヤギ4頭、そして隣のセーやんの田んぼで田草取りに励む3人他。


さあ、明日からまた頑張るぞ~っ!
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4 コメント

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Unknown (S)
2017-07-02 21:54:49
卵かけごはんおいしかったです!
初体験の草取りでしたが稲を踏んでしまっていないかヒヤヒヤしながら見ておりました…。
次回のお手伝いも はだしではいる! と意気込んでおります。
またよろしくお願いします!
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Unknown (とねり)
2017-07-04 12:40:15
「はだしではいる!」
頼もしいなあ。
こちらこそよろしくお願いします。
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Unknown (みこ)
2017-07-18 10:56:28
 三味(しゃみ)の音(ね)や田草取り終へ野に響く

 豆飯を朴葉に包み娘(こ)の土産

 夕闇にくちなしの花匂ひけり

 風鈴の音(ね)を聞きたくて風を待つ

 母山羊の双子を生みし五月晴れ

 手づくりのテラスに集ひ花見酒
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Unknown (とねり)
2017-07-22 08:42:22
夏盛り 稲葉頬(ほ)をさす 田草取り

槿花(ムグンファ)の 揺れる気配か 庭の闇
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