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参照。

骨格筋の構造

2008-12-25 21:11:53 | 解剖生理学(骨・筋肉)
骨格筋と神経
 骨格筋は意識して動かすことのできる随意筋である。そしてその動きは神経系によって調節されている。神経は1本1本の筋線維を支配している。この筋肉を動かすように刺激を伝えている神経こそ運動神経なのである。 

骨格筋の収縮
 私たちの運動は骨格筋が伸びたり縮んだりすることで関節の角度が変わることで起こっている。骨格筋は筋線維の束であるが、筋線維の収縮によって張力が発生している。筋線維の収縮は、太い筋細糸(ミオシン)と細い筋細糸(アクチン)がすべることで起こるといわれている。収縮の引き金にはカルシウムイオンが、収縮自体にはATP(アデノシン三燐酸)が必要である。

骨格筋線維のタイプ
 骨格筋には①速筋線維②遅筋線維③中間筋線維という3タイプある。
①速筋線維
 骨格筋の大部分にある筋線維で大量のグリコーゲンを有している。また、ミトコンドリアが少ないので色が白く、白筋とも呼ばれる。速筋線維は神経から刺激を受けると0.01秒以内に収縮することができるが、大量のATPを消費するので急速に疲労する。
②遅筋線維
 遅筋線維はミトコンドリアを多く含むため色が赤く、赤筋とも呼ばれる。遅筋線維は刺激を受けてから収縮するまでに速筋に比べて3倍の時間がかかる。しかし、ミトコンドリアが豊富なため酸素を消費して糖、脂肪、たんぱく質からATPを作ることができ、長時間の運動が可能になる。
③中間筋線維
 速筋線維と遅筋線維の中間の性質を持つ。速筋線維に似ていますがミトコンドリアが多く、疲労しにくい筋線維である。

 これらの筋線維の割合は骨格筋の種類によって異なる。早い収縮が必要な眼や手の筋は速筋線維の割合が高い。また、背部や下腿には遅筋線維の割合が高い。
 全身の速筋線維と遅筋線維の割合は遺伝的に決まっているので、瞬発的な運動が得意な人、持久的な運動が得意な人がいる。しかし、トレーニングによって筋線維の割合が変わる。瞬発的なトレーニングを続けると速筋線維の筋肥大が起こり速筋線維の割合が高まる。逆に持久的トレーニングを続けると速筋線維が中間筋線維に変わり割合が変わる。


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