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春が来た

徳田虎雄氏のこと

2010年04月29日 | ニュース

普天間基地の移転先として、何故か徳之島にこだわる政府筋だが、昨日の午前に、同島出身で元衆議院議員をつとめた徳田虎雄氏宅を、鳩山総理自らが訪ね、徳之島にに大きな影響力を持つ同氏に、協力要請したことをニュースで知った。 同時に徳田氏が、代表的な難病の一つに挙げられる 「筋萎縮性側索硬化症」(ALS)で闘病中であることも初めて知った。

私は徳田氏と2度ほどお目にかかっている。 1度は東京で、徳洲会病院の本部だったが、立ったままでやる会議を見学させていただき、限られた時間で結論を出していく迫力の凄さと、徳田氏が自分の考えを、かいつまんで分かり易く説明する、コメント力に感心したのを覚えている。 2度目は山形県の酒田市で開かれた、徳洲会の医師や看護婦との集会。 各病院の責任者らが、4半期の売り上げ目標と実績との差異説明、経費分析、残業状況、さらに患者側からからの不平不満まで、一般企業が顔負けするような、病院経営の一端を覗かせてもらった。

当時きわめて保守的な医療業界にあって、「生命だけは平等だ」という 患者第一主義を掲げ、年中無休、24時間オープン、患者からの贈り物は一切受け取らないと公約し、大阪でスタートしたのが徳洲会グループ。 いずれは行き詰まるはずだと、同業や監督官庁は見ていたが、今や日本全国に170余の医療介護施設を展開するまでに成長した。

ところで難病の「ALS」だが、筋肉の動きを支配する運動神経細胞が侵されるため、筋肉が萎縮と筋力低下をきたす病気。 きわめて進行が早く、約半数の患者が発症後3~5年で呼吸筋麻痺により死亡に至る。 有効な治療法は確立されていない。 1年間に人口10万人当たり2人程度が発症、現在国内に8300人の患者が居る。 

徳田氏は私と同年齢、病状が悪化してから6年が経過し、今は人工呼吸器をつけ、車椅子での生活。 健康であれば普天間基地の問題でも、もっと早い段階で協力頂けたはず、残念で仕方がない。


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