冨田敬士の翻訳ノート

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大震災--アメリカからの伝言

2011-03-23 11:38:34 | 日記
被災地の土地を買い占めよ

1923年に起きた関東大震災はマグニチュード7.9。今度の東北関東大震災のマグニチュード9に比べると地震の規模こそ小さかったが,折からの火災によって東京は焼け野原になり,10万人以上の犠牲者を出した。何かの本で読んだ記憶では,地震の惨状が発信された後,米国政府とその関係筋から日本政府に対して一つの助言があった。被災した土地をすぐに買い上げよという。東京の市街地を買い占め,都市計画を策定して街を造り直せというものだった。詳細は把握していないが,成り行きに任せると次の震災のときに同じことの繰り返しになると米国政府は言いたかったのだろう。しかし,その助言が採用されることはなく,結果的に東京は今のような地震にもろい街になってしまった。
 東北関東大震災の現場では,報道によると多少とも残った家屋の修復が進められているという。少しでも早く我が家を建て直したいという被災者の気持ちは十分理解できるが,みんなが同じ場所に同じように家を建てたのでは大震災後の東京と同じことになるのではないだろうか。次の地震や津波から生命財産を守るためには行政が災害に強い都市計画を作って,それに従って道路などの居住環境を整備する必要がある。被災地の土地を買い上げるか,土地の所有権を制限するか,何らかの措置が必要だろう。
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