冨田敬士の翻訳ノート

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パソコンの選び方/Word 2010の使い勝手

2011-11-27 15:55:09 | 日記
パソコンの選び方

 10年前から使ってきたCompaq(Windows XP)にちょっとしたトラブルがあったので,用心のために買い換えた。コンパックは性能こそ大したことはなかったが,一度も故障したことはなく,安心して仕事に使うことができた。パソコンは無理な使い方さえしなければ滅多に壊れることはなさそうだ。
 経験から言えば,パソコンは用途に応じて選ぶべきで,文章を書くのに高性能のマシンは必要ない。今,店頭で品質を疑うようなパソコンにお目にかかることはまずないので,その点ではどれを買っても大差ないといえる。今度買い換えたマシンはWindows 7の安物だが(値段が安いという意味で,内蔵のCeleronは立派なCPUです),動作は速く,ファンの音は聞こえないくらいに静か。メモリーの容量にも不満はない。普通のソフトやインターネットを使う分には高性能のマシンと比べて体感的な違いは大して感じられない。パソコンを選ぶときは本体よりむしろ,キーボードやディスプレイに配慮する方が賢明ではないだろうか。翻訳では大量に文章を書く必要から,どうしてもデスクトップ型のパソコンが中心になる。ノートパソコンは移動しやすく場所もとらないので便利ではあるが,大量の文章作成には適しているとは言えない。理由はいろいろある。例えば,画面とキーボードが分離できないため無理な姿勢で打って目が疲れたり,キー・ストロークが浅いために長時間の打鍵で指を痛めたりしやすい。
 ディスプレイの形状も重要な選択要素になる。ディスプレイは2,3年前までは縦長が主流であったが,現在,店頭で販売されているパソコンのほとんどは横長のティスプレイが本体とセットになっている。横長は映画のスクリーンと同じように映像や画像を見るには適しているが,文章を書くには向いていない。文章を書くときは文面を上下に参照する必要があるため,横長タイプではいちいち画面をスクロールしなければならず,そのキー操作だけでも思考が乱されやすい。その上,横長は左右にスペースをとるので卓上が手狭になる。文章を書いたり図表を作成したりするには縦長のほうが適している。
今度買い換えたパソコンは18.3インチの横長ディスプレイがセットで販売されていたので選択の余地はなかったが,ディスプレイを余分に購入するのももったいない話なので,これからパソコンを購入する人は本体とディスプレイを分けて購入するとよいだろう。縦長ディスプレイも大型が主流になりつつあるが,文章を書くには17インチぐらいが適当といわれている。

Word 2010について

 Compaqに付いていたWord 2002は使いやすかったが,聞くところによると,ソーホーやその他多くの事業所でまだWord 2002や2003が広く使用されているという。これらの版は,Windows XPに付属しているからというだけでなく,シンプルで使いやすいことも長寿命の大きな理由になっている。Windows 7に付属しているWord 2010は確かに高性能にはなったかもしれないが,機能の数が大幅に増えたり画面のレイアウトがまるで違ったりで,操作に慣れるまでに時間がかかる。できることなら2003を簡易バージョンとして残してしてほしかったと個人的には考える。
ただ,文章を書く程度なら使用する機能の数も限られので,Word 2010が複雑になったといっても操作にはじきに慣れる。ショートカット・キーの使いやすさは気がかりだったが,いろいろ試しているうちに2010でも大抵の機能にショートカット・キーが使えることがわかった。リボンの機能はキーボードで選択できる仕組みになっている。Altキーを押すと各カテゴリーにアルファベットの文字が表示されるので,該当するキーを押していけば必要な機能にたどり着く。そのほか,2002や2003にはなかった検索機能も追加されているので,うまく使えばかえって作業効率の向上につながるかもしれない。
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