今宵は皆既月食なのでござる。
いやー!見事!見事!
紅い月でござるな。
と言いたいところでござるが、今宵は雲が厚く、とても月を見るという状況ではござらぬ。
加えて、南東風にのった雨粒が吹き付けて、つらいのでござる。
山の上に紅い月が浮かぶというイメージを抱きつつ、期待をしていたのでござるが、残念でござるのだ。
「皆既月食というのは始めてみるのでござるか?」と自問自答をしてみたのでござるが、過去に一・二回見たような記憶がござるのだ。
黄砂や大気の汚れで紅くなった月とは違い、くっきりと紅い月を見たような記憶がござるが、いつとかどこでとかいう記憶が無いのでござる。
夢のような感覚でござるな。
太陽・地球・月が一直線上に並んだとき、地球の影が月に届くというものでござり、その影のうち赤い光が月に届いて紅くなるという事でござる。
人間が月へ何回か行ったということでござり、そう考えると近いようにも思えるのでござるが、いざ行くとなると遠いのでござろうな。
そこへ、太陽の光で造られた地球の影が届くという事が、拙者には不思議な事に思えるのでござる。
理屈でわかっても感覚では受け入れていないのでござろうな。
空の上の事ではいろいろと思い出がござるな。
思い出しても詮無い事と思いつつも、いろいろと浮かぶのでござる。
今となっては?マークの着く事も多いのでござるがな。
まず、家内が、いつかしら、寂しそうな顔で空を見つめていた事がござった。
これはなぜか、拙者には未だにわからぬことでござる。
拙者にも言えぬ事がござった事と思い、お詫びの心でござる。
その家内、目が非常によく、視力は2より上だったと記憶しているのでござる。
それゆえ、昴を見ていて、その中の星が7個まで見えるといっており申したのでござる。
拙者、メガネをかけても一つ見えるかどうかでござったのだ。
その家内の視力が、パソコンを使う仕事になって何年かしたら、視力が極端に悪くなったのでござる。
1以下で、拙者の矯正視力と変らなくなり、乱視ということでござった。
冬の早朝、拙者は列車に乗るために、5時45分に家を出ていたのでござる。
高校生でござるからして、青春のど最中でござるな。
1月頃は真っ暗なのでござる。
その時に、星がとんでもなく綺麗に見えていたことを憶えているのでござる。
ド近眼の拙者でも綺麗なのでござるからして、普通に見えればそれこそ砂をまいたようなものだったのでござろう。
その頃に、おそらく恋をしていたのでござるな。
しかし「好きだ」などとはとても言えぬものでござり、じっと心に仕舞いつついろいろと馬鹿話をしていたのでござる。
その女性と、あるとき高台から夕日を見る機会があったのでござる。
もちろん言えぬ言葉はじっと秘めたまま、夕日を見ていたのでござるが、その夕日がとてつもなく大きく見えて、真っ赤だったのでござった。
帰り道に、星が一杯の暗い田んぼ道を帰った事も何回かござったが、これもいい思い出でござる、としておくのでござる。
拙者が生まれたここへ帰ってきて数年たった頃、どこかの男性と同棲していると言う事を、風の噂で聞いたのでござるが、それっきりでござるな。
これから、拙者、夕餉の片づけでござる。
でもって、「明日の心だ!」
いやー!見事!見事!
紅い月でござるな。
と言いたいところでござるが、今宵は雲が厚く、とても月を見るという状況ではござらぬ。
加えて、南東風にのった雨粒が吹き付けて、つらいのでござる。
山の上に紅い月が浮かぶというイメージを抱きつつ、期待をしていたのでござるが、残念でござるのだ。
「皆既月食というのは始めてみるのでござるか?」と自問自答をしてみたのでござるが、過去に一・二回見たような記憶がござるのだ。
黄砂や大気の汚れで紅くなった月とは違い、くっきりと紅い月を見たような記憶がござるが、いつとかどこでとかいう記憶が無いのでござる。
夢のような感覚でござるな。
太陽・地球・月が一直線上に並んだとき、地球の影が月に届くというものでござり、その影のうち赤い光が月に届いて紅くなるという事でござる。
人間が月へ何回か行ったということでござり、そう考えると近いようにも思えるのでござるが、いざ行くとなると遠いのでござろうな。
そこへ、太陽の光で造られた地球の影が届くという事が、拙者には不思議な事に思えるのでござる。
理屈でわかっても感覚では受け入れていないのでござろうな。
空の上の事ではいろいろと思い出がござるな。
思い出しても詮無い事と思いつつも、いろいろと浮かぶのでござる。
今となっては?マークの着く事も多いのでござるがな。
まず、家内が、いつかしら、寂しそうな顔で空を見つめていた事がござった。
これはなぜか、拙者には未だにわからぬことでござる。
拙者にも言えぬ事がござった事と思い、お詫びの心でござる。
その家内、目が非常によく、視力は2より上だったと記憶しているのでござる。
それゆえ、昴を見ていて、その中の星が7個まで見えるといっており申したのでござる。
拙者、メガネをかけても一つ見えるかどうかでござったのだ。
その家内の視力が、パソコンを使う仕事になって何年かしたら、視力が極端に悪くなったのでござる。
1以下で、拙者の矯正視力と変らなくなり、乱視ということでござった。
冬の早朝、拙者は列車に乗るために、5時45分に家を出ていたのでござる。
高校生でござるからして、青春のど最中でござるな。
1月頃は真っ暗なのでござる。
その時に、星がとんでもなく綺麗に見えていたことを憶えているのでござる。
ド近眼の拙者でも綺麗なのでござるからして、普通に見えればそれこそ砂をまいたようなものだったのでござろう。
その頃に、おそらく恋をしていたのでござるな。
しかし「好きだ」などとはとても言えぬものでござり、じっと心に仕舞いつついろいろと馬鹿話をしていたのでござる。
その女性と、あるとき高台から夕日を見る機会があったのでござる。
もちろん言えぬ言葉はじっと秘めたまま、夕日を見ていたのでござるが、その夕日がとてつもなく大きく見えて、真っ赤だったのでござった。
帰り道に、星が一杯の暗い田んぼ道を帰った事も何回かござったが、これもいい思い出でござる、としておくのでござる。
拙者が生まれたここへ帰ってきて数年たった頃、どこかの男性と同棲していると言う事を、風の噂で聞いたのでござるが、それっきりでござるな。
これから、拙者、夕餉の片づけでござる。
でもって、「明日の心だ!」