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交流

先生への通信簿

2010-02-27 08:16:00 | 徒然なるままに
2月26日(土)

今朝は、いつもの時間に目を覚ましたものの、本降りの雨のため、早朝ウォーキングはお休みすることにした。

今週は、スケジュール的にも体力的にも結構きつかった。
3年生の成績付けと、残り少ない時数にプラスして授業をゆずってもらったり、予餞会準備も大詰めになって来た。
美術は、試験がない分、日々の授業の取り組み(忘れ物チェック、自己評価カード記入と提出)や作品の提出、鑑賞力が評価の重要ポイントになる。
どんなにいい作品ができても、提出締め切りに間に合わなかったり、忘れ物が多かったり、道具(特に刃物)の取り扱いや準備・後始末がいい加減では思い切り減点対象になってしまう。
そのチェックリストとにらめっこしながらの採点は、結構大変だ。
でも、私も生徒も納得できるものでなくてはいけない。
たとえ、3年生でも『1』は『1』をつける。(それなりの裏づけとつけるほうにも覚悟がいることではあるが)
また、クラス全員が『4』か『5』しか付けられないときも、その通りつける。
「甘くないか?」と言われても、
「減点のしようがないほどちゃんと成果を出せているので」
とハードルを上げることはない。
でも、私の使命は
『一人でも美術嫌いを減らすこと』
なので、評価の期限を過ぎても、しつこいくらい作品の提出を待つし、次回リベンジに向けてのフォローや声掛けは欠かさないようにしている。
それでも美術に前向きに取り組めない生徒に対しては、私自身の指導力不足として、反省しなければならない。
・何故、授業に出席できないのか、
・何故、忘れ物をしてくるのか、忘れない、失くさないようにするにはどうしたらいいのか、
・何故、1時間白紙のまま何もできないのか、アイディアを考えるヒントや資料の提供、説明は十分できているか
・何故、同じ説明をしなくてはならないのか、板書の仕方や、本時の目当て、手順については見てわかるように提示してあるか、
・何故、期限内に仕上げられないのか、失敗してもそれを逆に生かしたり、そこからどう完成まで諦めずに仕上げられるかフォローはできているか、欠席した生徒への時間の確保はできているか
・鑑賞の際、鑑賞のポイントを理解させて取り組ませているか、私の説明のほうが長くなってはいないか、生徒が自分の言葉で感想を書く時間が十分取れているか
・45分授業の中で、一人ひとりに対応する時間は取れなくても、美術ファイルの自己評価カードのチェックは欠かさずできているか

今回、3年生の成績付けをしながら、3年生にも私の授業を受けてのアンケートを書いてもらい、また私への評価をしてもらった。まさに、『生徒から先生への通信簿』だ
ほとんどは励まされる内容や感謝のメッセージが多かったが、なかなか手厳しい回答もあった。

『もっと一人ひとりを見てほしかったです。』
と篆刻の鑑賞カードに書いてきた生徒は、アンケートのほうでは、
『大変なクラスの指導、1年間ご苦労様でした』
と書いてくれていた。
やんちゃな生徒が多いクラスは、手のかかる生徒のほうに注意がいってしまい、積極的に質問でもしてこない限りは、だまっていると授業中に対応してあげられない場合が多い。
ましてや、所属学年ではない場合、週に1時間しかない授業で生徒全員の顔と名前が一致するのは、大分経ってからだったりする。

カウンセラーの先生にそのアンケートを見せたところ、
「彼は、もっと先生と話したかった、教えてもらいたかったのに、それがなかなか言い出せなかったのでしょうね。『一人ひとりを』と書きながら、本当は一番自分を見てほしかったと書きたかったのでしょうね」
と言われた。

1,2年生の成績付けと彼らへのアンケートはこれから。
3年生からのアドバイスを参考に、残り少ない授業を充実させていこうと思う。

3年生の授業は終わってしまったが、みんなが作った篆刻を展示したり、BOX ARTの作品を資料用に撮影しながら、一人ひとりとアイデアスケッチから完成まで交わした会話の一つ一つを思い出していた。
卒業式まであと2週間。
みんなが全員自分の進路が決まって、いい顔で卒業して行けるように、心からエールを送りたい。
まずは、予餞会。心行くまで泣かせてあげよう。

          *(桜)*       *(桜)*       *(桜)*       *(桜)*       *(桜)*

今日はこれから末娘を連れて『土器作り』をしに行く。
帰ってきたら、今週分の『まとめ日記2』を書くことにしよう。