TOLITON's WEB SITE

日記中心
 
情報提供(アニメ・映画・美術関係)

交流

玉川大学夏期スクーリングを終えて

2012-08-24 09:26:32 | 徒然なるままに
8月24日(金)

昨日で6日間の玉川大学のスクーリングが終わった。
千葉から片道2時間半、往復5時間の通学と、丘陵地に立っている構内の移動は、疲れと暑さとの戦いだった。

でも、今、6日間の講義を終え、すごい達成感がある。
講義を受けながら、自分がどんどんスキルアップして行くのを実感できた。
何度レポートを出しても、合格できなかった理由が分かった。
自分の勉強不足と認識不足を反省した。
講師の先生には、万難刳り合わせて、はるばる受講しに来た甲斐のある、ハイレベルで内容の濃い授業をしていただいたことを心から感謝している。
あの授業をするには、先生の長年の研究や実践の積み重ねの上にあり、事前の準備にはかなりの時間をかけていらっしゃるはずだ。
更に、この後、単位認定試験の採点、評価があるのだ。

自分でも教壇に立つ人間として、授業を受ける側よりも、授業をする側の方が何倍も疲れることは実感できる。
なおかつ、教育現場の最前線で頑張っている現役の教員や、専門家がたくさん受講しているのだ。緊張もあるだろう。
鋭い質問や、難しい質問にも的確に対応しなければならないのだ。
当たり前の事なのだろうけれど、本当によく勉強・研究され、実に様々な事例に対応されて来た方なのだなあと思った。

玉川大学のスクーリングは、これまでにも何度か受けてきたが、どの先生方も情熱的で、熱心な先生方が多い。

特に、受講生たちに対して、
「あなた方が、朝の9時にこの教室の、その席に座っていることが、どれほど大変な努力と周囲の理解と協力のもとに実現できているかを思うと、こちらの身が引き締まります。必ず単位を取得できるよう、誠心誠意、良い授業をがんばります」
というスタンスなのだ。こちらこそありがたくて頭が下がる。

実際に、日本各地から、また、海外から、様々な年齢や職業の方が、この玉川の丘に集うのだ。
私が出会った最高齢の方は、74歳。一番遠い方は、エジプトから来ていた。
看護師さんをしながら、栃木県から、夜勤明けに新幹線で通っている人もいた。

背中に「がんばろう 石巻!」と書かれたTシャツを着ていたら、女川出身の方(65歳以上の男性)が話しかけて来てくださった。
昨年、入学願書を出そうとしたら、震災に遭い、女川から引き揚げて来て、入学が1年遅れた。とのことだった。

本当に様々な出会いがあり、『同志』達にたくさんのパワーと元気をもらえた濃い『6日間』だった。

このモチベーションを下げずに、残りの単位取得の勉強を頑張っていきたいと思う。

オリンピック閉会 そして私の夏休み後半は…

2012-08-13 10:02:41 | 徒然なるままに
8月13日(月)

夏休み前半が終わった。
オリンピックも閉会した。
寝不足の17日間だった。
でも、たくさんの感動のシーンがあった。選手たちからたくさんの勇気をもらった。
悲願を達成できた人、目標に今一歩手が届かなかった人、チーム、それぞれだっただろうが、死力を尽くして戦う姿は、遠く離れた故郷日本のみならず、世界中の人たちを感動させたことだろう。
このオリンピックで引退する人、4年後にまた挑戦する人、次こそ出場して悲願を果たそうと思っている人は、4年後のリオデジャネイロオリンピックにはぜひ、後進を育て、連覇を、悲願を達成してほしい。
17日間、本当にお疲れ様でした。感動をありがとうございました。

私の17日間は、公私ともに、盛りだくさんだった。
前半は、保護者面談、秋の校外学習の下見、職員旅行での『オペラ座の怪人』観劇、各種研修会、展覧会など、2学期に向けてのスキルアップや学級づくりに大切な、貴重な体験ができた。
プライベートでは、なつかしい友人や、久しぶりに会う友だちと、大いに語り合い、互いの健康と活躍を讃えあえた。気の合う友だちとの食事や語らいは、お料理をより美味しくし、時間を忘れるぐらい楽しい。今はしょっちゅう会えるわけではないが、折にふれては思いだし、連絡を取り合い、展覧会を見たり、講演会に行ったり、観劇したり、会って食事をしたり、泊って遅くまで語り合う。
高校時代に、大学時代に、職場で、子育て仲間として、いろいろな時代に一緒に悩み、活動し、感動し、困難を乗り越えてきた同志たち。偶然の出会いから意気投合し、同じ目標を持つ同志たち。私の大切な友達。
彼ら、彼女たちからたくさんのパワーをもらった。私はけして一人ではない。遠く離れていても、心はいつもそばにある。私の弱いところもダメなところも、情けないところもみんな分かった上で友だちでいてくれる。構えない、抑えない、素直な自分でいられる空間と相手がいるということは、なんて幸せなことだろう。
30年以来、20年来の友人もいて、見た目はお互いに年齢を感じるようになったが、話しているうちに、気持ちはすっかり女子高校生、女子大生に戻っている。

この夏の貴重な体験のひとつに、子連れ同窓会があった。
末娘が、私の母校の大学を見たいというので、大学の近くに住む友人宅に泊めてもらうことになった。その晩は、青森から、小田原からも友人が子ども連れで集まり、にぎやかな同窓会になった。子どもたちは娘と同い年の高校生だけでなく、すでに社会人や大学生もいる。
末娘は、みんなから聞く、私の学生時代の話をどんなふうに思って聞いていたのだろうか。
「家に帰ったら、その頃の写真を見せてね」
「ああ、この子もまた、いつか、長男や長女、そして私のように、親元を、故郷を離れて、自分の生きる道、生きる場所にはばたく時がすぐそこまで来ているのだなあ…。」
と思った。

さて、今日は、夜行バスで石巻に帰省する。
明朝着いたら、墓参りをし、夜は中学時代の同窓会だ。
翌日は、高校時代の友人夫婦と会う約束。
明後日は、高校時代の友人とプチ同窓会。夜行バスで帰京。

18日からは、玉川大学でのスクーリングが始まる。
夏休み、ラスト一週間は、びっしり仕事だ。
2学期に向けての準備と教材研究を頑張るぞ!

というわけで、夏休み後半も盛りだくさんの予定が詰まっていて、熱中症や夏バテなんかに負けてはいられない。
スタミナ付けて、どんなことにも、笑顔で、フットワーク軽く乗り切って行こうと思う。

『おおかみこどもの雨と雪』 

2012-08-02 20:53:50 | アニメ



8月1日(水)

今日、『おおかみこどもの雨と雪』というアニメ映画を見てきた。
http://www.ookamikodomo.jp/index.html

観終わって、私はすごく落ち込んだ。
花が、うらやましくて、うらやましくて、うらやましくて・・・・。

そのまま、私は、『極楽湯』に行って、シャンプーをしながら泣いた。
私の嗚咽は、シャワーの音と浴場の喧騒にかき消されていたことだろう。
寝風呂で寝ていると、次から次へと涙があふれて来て、私は声も出さず、そのまま涙を流し続けていた。
涙は、私のささくれた心を潤し、淀んだ心を洗い流し、ひび割れた心を温めてくれた。

さっき見た映画のいろいろな場面や台詞を思い返していた。
自分と重なる部分・・・。
重ならない部分・・・。

花の言葉に。
彼の言葉に。
雪の言葉に。
雨の言葉に。
共感したり、気づかされたり、感動した。

花の最後の言葉は、巣立ちゆく我が子への母ならではのエールだ。
いつかこの日が来ることを望みながらも、あまりに突然訪れた巣立ちの時。
母として、我が子を信じ、旅立たせる時の心情が、今の自分とオーバーラップした。

彼女にそれを決心させたのは、彼の言葉だった。
彼は、ずっと見守っていてくれたのだ。そして、花が一番欲しい言葉をくれた。
その言葉が、本当にうらやましい。

雪の言葉には勇気をもらった。それはまた、同級生の草平君からもらった勇気のおかげだ。
ありのままの自分を見せる勇気。それは、自分を信じ、大切に思ってくれる人がいるから。

雨の言葉には、大切なことを気付かせてくれた。
自分にとって必要な、大切な「先生」とは、どういう存在か。
自分がいかに生きるべきか。それを指し示し、自らがその手本となり、導いてくれる存在。
彼がそういう存在と出会い、彼自身が自分で自分の生きるべき道を選ぶことができたのは、花のおかげだ。

私は、我が子たちに何を教えてきただろう。
何を伝えてきただろう。
何を大切にしてきただろう。
あの夢のような日々に、忘れ物をして来てはいないだろうか…。

我が子たちも、いつかは、愛する人とともに、家族を作り、父となり、母となる日が来るかもしれない。
その時、生まれた我が子を見て、どんなことを思うのだろう。

このアニメは、子どもたちはもちろん、これから大人になる少年少女、これからパパママになる若い人、今、子育て真っ最中のお父さん、お母さん、子どもがだんだん手が離れてきたミドルエイジ、「最近の若い親は!」なんて、思っている子育てからだいぶ遠のいたかつてのお父さんお母さんたちに、ぜひ見てほしい作品だ。

映像が美しい。
細野監督の故郷富山県がロケーションのモデルだそうだが、大自然の描き方が素晴らしい。真っ青な空と白銀の世界のコントラスト、嵐の雨の表情と、雨上がりの緑の眩しさがとても印象的だった。
花の声の宮崎あおいさんの演技と、彼の声の大沢たかおさんの演技も、とても自然で深みのある声だった。
特にあおいさんの笑う演技は、はにかみも、大声で笑うのも、無理に笑顔を作る時も、とても自然で良かった。

エンディングが最高だった。
エンドロールで流れる歌は、今も耳に残って、私を、すべてのお母さんたちを応援している歌だ。

夏休み、ぜひたくさんの人に見てもらいたい作品だ。