TOLITON's WEB SITE

日記中心
 
情報提供(アニメ・映画・美術関係)

交流

思い出のマーニー

2014-07-27 14:56:49 | アニメ
観終わった後、胸がいっぱいになって、しばらく余韻に浸っていました…。

いろいろ疑問点はあったけれど、米林監督のが目指した「マーニーと杏奈の気持ちに寄り添い、見る人の気持ちに寄り添って、温かい気持ちになる映画」でした。

他の方のレビューを読むと、従来のジブリ路線や原作ファンの方々にとっては、辛口の評価の様ですね。
私もジブリファンですが、今まで通り、「子どもに見せたい映画」であり、自分の中に残っている子どもに見せたい映画だと思いました。
ジブリの映画に、冒険活劇や浮遊感を求める人には物足りなく、原作ファンには突っ込みどころ満載かもしれません。

でも、舞台は狭いかもしれないけれど、立派なブレイブストーリーです。
103分という限られた時間枠の中で、登場人物達の関係性や、主人公達の友情が深まり、成長する姿が丁寧に描かれていたと思います。

心に闇を持つ少女たちが、時空を超えて育む友情は「ファンタジー」ではありますが、最後にそれが「現実」となった時、杏奈は自分の中の殻から解き放たれ、周りの人々の愛に気づき、自分自身をも愛せる様になるのです。
「外側」にいる人間が「内側」に入って行くのって、本当に勇気がいることなのです。

私はまだ原作は読んでいないのですが、この映画は、原作を読んでいない人は、ぜひ読まずに先に映画を観ることをお勧めします。

この作品は、杏奈と同じ様にこれから先の展開が分からないまま、杏奈と同じ気持ちになって成り行きを見守る映画だと思います。その方が楽しめます。
もし、辻つまが合わないシーンがあっても、それは余白。自分の妄想?で補いながら、ストーリー展開に振り回されるのを楽しむのです。

本当はどうだったのかとか、原作との違い、割愛されたシーンやエピソードは、後で原作を読めば、2倍楽しめると言うもの。

劇場アニメなのだから、単純にアニメならではの表現や背景美術の美しさを楽しめればいいのでは?と思います。

最後に流れるプリシア・アーンの歌声が心にしみます。
https://m.youtube.com/watch?v=Yb2arWjBhp0&feature=youtu.be
さっき、ネットで歌詞の内容知り、彼女がいつその歌を作ったのかと言うエピソードを聞き、感動しました。
今度はしっかり原作を読んでから、再びじっくりこの映画を観てみたいと思いました。