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交流

『ライオンキング』を見てきました。

2005-06-26 11:48:00 | 徒然なるままに
6月15日(水)

今日は千葉県民の日でお休み。
長女と劇団四季の『ライオンキング』を見てきた。

ディズニーのアニメがベースになってはいたが、舞台劇ならではの見所がいっぱいの舞台だった。

歌も踊りもさすがは『四季』!と言う感じだったが、アフリカを意識したデザインと色彩が見事だった。

会場は、修学旅行生が多かった。
ラブシーンの場面では、期待したシーンが外れてしまったのか、その反応があまりに幼くて思わず笑ってしまった。

長女も身を乗り出して見入っていた。
心に響く言葉や歌があったのか、涙を流しながら見ていた。

小さいころから『生の舞台』は家族ぐるみでいろいろなジャンルを見てきたが、長女曰く、
「四季の舞台は、今まで見てきたどの舞台とも違う。」
帰りの電車の中では、たくさんもらってきた四季の他の舞台のチラシを読んでいた。

目の前で、生身の人間が全身汗をかきながら演じるのを見、腹の底から出す歌声を聞くことで、14歳が感じたものは何だったのだろう。

主人公のシンバの成長と、父王ムファサの親心。その二匹を見守る動物達との心の交流は、とてもわかりやすく、各世代に共感を与えるものだった。

「『過去』から逃げるか、『過去』に学ぶか、おまえはどうする?」

シンバは後者を選ぶ。

自分が何者であるか、悩みに悩んで、『過去』から逃げ、過去を封印していたシンバ。
己の中に亡き父を見出し、王となるべく『過去』に立ち向かい、故郷に帰るシンバ。

でも、あまりに過酷な『過去』の出来事に立ち向かうには、『時間』と言うものが必要なのだと言うことも伝わってくる。

『時は来たれり!』

機が熟すと言うことか。
風が変わるのを待つ時間とタイミングが必要なのだ。

シンバの『過去』から逃げていた時間はまた、『仲間』を作り、学習する時間でもあった。
シンバの語りたがらない『過去』をそっとしておいてくれ、気持ちの切り替え方を教えてくれ、ここ一番というときは駆けつけて力を貸してくれる『仲間』たち。

見ていて、やはり、手塚治虫の『ジャングル大帝』を思い出していた。
でも手塚氏はまた、若い頃何度も『バンビ』を見ているのだ。
名作は名作を生み、天才は、天才に影響を与えるのだ。

『ライオンキング』を見た子ども達の中から、将来どんな『名作』を生み出す天才が現れるか楽しみだ。



1年がたって・・・。

2005-06-25 22:38:00 | 徒然なるままに
6月25日(土)

今日は、K君の一周忌。
当時、1年生だったK君は下校途中、いつも通い慣れた通学路の交差点で、左折してきた路線バスの後輪に巻き込まれて亡くなった。

あれから1年。
その横断歩道の近くには、毎日、花とジュースの缶が絶えることはなかった。
子ども達は、信号待ちをする時、自然に手を合わせるようになった。
以来、自治会の方や、保護者が必ず横断旗を持って子ども達の下校指導に当たってきた。
バス会社の方たちも旗持ちに協力してくれている。

今日は授業参観日。まさに『その時間』に、私はその交差点の旗持ち当番をした。
『その時間』のバスは、今日は特にとても慎重に左折しているように見えた。
『その時間』には、K君のお友達親子が何組もお花を持って『現場』に訪れた。

当番が終わって、皆の姿を見送ってから、そっと手を合わせた。
かわいかったK 君。
もうあなたのかわいい声を聞くことも、元気な姿を見ることもできないけれど、皆、あなたのことを忘れないからね。
天国から、皆のことを見守っていてね。

久しぶりのDiary更新と思わぬ『冬ソナ』効果

2005-06-12 09:28:00 | 徒然なるままに
6月12日(日)

中学校に赴任して、2ヶ月が経った。
1年生~3年生605名の思春期、反抗期真っ最中の子ども達に、受験とは直接関係ない『美術』を教えるのは大変な反面、やりがいもある。

『ガ○ダム』の背景を描いていたころの『昔取った杵柄』や、去年の小学校の図工の授業で好評だった『デザインの技法』や失敗作をよみがえらせる『裏技』の伝授には、皆ノリノリで食らいついてくる。
マーブリングやスパッタリング、クレヨンを使ったスクラッチや轆轤を使った土器作りなどは、まるで小学生のように夢中になったり大はしゃぎしたり。あっという間の50分授業だ。
運動部の輝かしい実績の影で有名無実の活動状況だった美術部も、各種コンクール、展覧会を目指してやる気満々。

そんな中で、手ごわい生徒もいることは確か。
でも、自分の息子娘を通してバトルや修羅場を通ってきた私から見れば、まだかわいい所もあるかな・・・。
先日も、当然のように『スケッチブックを忘れた』K君が準備室に紙をもらいにきて、壁に貼ってあった高校生のユジンと最後の海でのユジンのデッサンを見るなり、
「すげえ!!これ、先生が描いたの?マジ?!この絵、俺に頂戴!俺の親、『冬ソナ』ファンなんだよ。ぺ・ヨンジュンとか、クウォン・サンウとかも描くの?」
と言ってきた。
普段「腰パン」姿でいろいろヤンチャをしている彼でも、「意外に親思いなところがあるんじゃない」と思ったら、無償に可愛くなった。(私って単純?)「社交辞令」かも知れないけれど、ちょっとうれしい。

息子は、「家の親、ファンなんです」なんて言ってBYJssiや「冬ソナ」のグッズをもらってきてくれたりしないだろうなぁ・・・。K君のお母さんが羨ましいな。

思わぬところでの『冬のソナタ効果』に心から感謝!