「助けを求める声がする」

　２０１８年３月２１日、神奈川県警多摩署は２０１２年１０月２７日、川崎市多摩区の女性（当時３９）を麻薬取締法違反容疑で誤認逮捕し、９分後に釈放したと発表したのだ。簡易鑑定で脱法ドラッグをコカインと誤ったというのだ。神奈川県警多摩署によると、２０１２年１０月２６日午後１時半ごろ、「助けを求める声がする」との近隣住民の１１０番で駆けつけた警察官が女性宅でポリ袋に入った白い粉末を発見。簡易鑑定したところ、コカイン用の試薬に陽性反応が出たため、現行犯逮捕したのだった。しかし、反応が通常より若干遅いことなどから９分後に現場で釈放したのであった。正式鑑定した結果、２０１２年１０月２７日に「α－ＰＶＰ」と呼ばれる脱法ドラッグと判明したのだ。コカインと同様の症状を引き起こす薬物だが、この時点で違法ではなく、２０１２年１１月１６日から薬事法の指定薬物として規制されたのだ。しかし、警察の捜査精度が低くなったような気がする・・・（井森隆）