自著の小説・詩の紹介(巨人戦)

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高木徳一の小説の執筆状況と24作目の詩

2008-08-15 11:22:26 | 小説

 お早う御座います。

 北京オリンピックがたけなわで、日本選手の出場種目に目を凝らし、一喜一憂しており、合間に、執筆した小説を校正中です。

 現在執筆中の『赤い笹舟』は日中戦争時の悲恋と再会を中国女性の視点で描いた中篇小説です。この作品を私設編集長にチェックして貰ったところ、次の指摘があり、括弧内のように対応しました。原文を読まないと内容が理解しづらいかと思いますが、私の創作ノートですので、参考となれば幸いです。

1.1章と2章の関係が2章の終わりで分かり、読者は両章のつながりにいらいらするので、二つの作品にしたらどうか。(確かに両章の間の時間を省略し、最後に関連を暴露して、読者を驚かそうとしたが、2つの短編作品にしても良い)

2.悲恋の二人が再会する場面は、説明的過ぎる。2人が泊まって過去を告白したらどうか。(投稿枚数制限で、最後を簡単に済ませてしまった。ここが山なのでじっくり書き直す)

3.営業日誌風である。(科学者出身なので、どうしても5W1Hを重視し、時系列通りになってしまう。新聞小説などを参考に、時系列の表現方法を変える。例:翌朝→明くる朝、眠りから覚めると、・・したのは翌朝だった、或る日の朝など)

4.観光地の紹介も長い説明なので、読者はそこで横道にそれた感じになる。紹介文は短く。(サービス精神旺盛で、インターネットで調べ読者に伝えたくなる。主題、副題にそれた分は割愛する)

5.何処の道を南に行ったとか、右折したとか毎回出てくる。読者にはうるさ過ぎて、どうでも良いと思う。(北京市街地図を見ながら執筆しているので、どうしても精確さを求めてしまう。重要な場面には記入し、後は簡略する)

以上の様に直し、1作目を『ナナカマド』として群像新人賞に挑戦します。

 さて、24作目の『旅愁散文詩』をご覧に入れます。

 二十四. 静岡県伊東市(無言の旅立ち)

                昭和四十二年八月

  (一) 波が聞こえる   波が聞こえる

      一人淋しく     聞かねばと

      貴方の笑顔に   会える日を

      指折り数え     ベッドの上

      星に祈りを     捧げます

  (二) 早く来い       早く来い

      学びの机      待ち焦がれ

      貴女の笑顔に   会える日を

      友と語ろう     休み時

      旭に祈りを     捧げます

  (三) 誉めて頂戴     この私

      いい子でいたのよ 療養所

      貴女の笑顔に   会えずして

      さよならも      言えずして

      私の分まで     長生きを

  (四) 暑中見舞いが    最後の便り

      余りに早い    旅立ちだ

      貴女の夢が     耳に残り

      男一匹        荒波を

      泳ぎ切るぜと    誓い立て 

 


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