自著の小説・詩の紹介(巨人戦)

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高木徳一の小説の執筆状況と『歩く・歩き』の歌謡詞(第2回かつしか文学賞作品の書評、巨人戦)

2014-04-18 08:35:17 | 小説

 今日は。

 早や4月も半ばとなり、桜の季節から新緑、ゴールデンウィークへと向いますね。

 腰痛の方は柔らかいコルセットをはめ、血流改善剤・神経損傷回復剤のビタミンB12を服用中で、ブロック注射は週一1回の4回目を終え、今度は1週おきです。左脚に少し重たい感じがする程度で、普通に歩けるようになりホッとしているところです。でも、余り無理をせず、重たい物を持たなかったり、1時間以上の同じ姿勢を止め、休憩時にストレッチをしています。

1.政治・経済

  集団的自衛権の問題をどう捉え、どう決着するのか。

ご承知のように、自衛権は『急迫不正な侵害を排除するために武力を持って必要な行為を行う国際法上の権利である』と言われている。

自衛権には二つあり、自国防衛のための個別的自衛権と同盟国防衛のための集団的自衛権ですね。

これまでの政府は戦争放棄を謳った憲法9条のもとで許されている自衛権とは必要最小限の個別的自衛権であり、集団的自衛権は必要最小限を越えているとしてきた。しかし、安倍政権はこれでは虫が良すぎて、同盟国の韓国や米国が北朝鮮や中国から攻撃を受けても知らん振りはないだろうとのことですよね。同盟国の人達もそう思っている人は多いと言われている。世界で唯一原爆投下された国としては、自衛以外に他国の戦争に巻き込まれたくないのは本音ですが、また永世中立国を宣言しても、国連があっても会議時間が長く、ヤクザ大国に突然侵略されたらひとたまりもありません。自衛の十分な武器を造るには膨大な軍備予算が必要ですので無理です。従って、強力な同盟国を作り、援助して貰いたいですよね。おんぶに抱っこではなく、お互い様の精神で集団的自衛権は行使すべきではないでしょうか。あなたはどう考えますか。

  これから、ウインドウズXP,オフィス2003から最新のウインドウズ8.1に変更したいと思います。お金が掛かりますが、努力している従業員の給与の一部になるので仕方ありません。

 

2.社会

  16日、韓国で修学旅行の高校生が乗った客船が沈没し、死者や多数の行方不明者を出している由。人道的立場から日本や近隣諸国は救助に向って欲しい、一刻も早く!

政府が支援を連絡した結果、謝意を表されたが、支援していただく事項がないとの返事だそうです。

  死刑が確定していた袴田元被告の第2次再審の決定がなされ、48年ぶりに釈放されましたね。冤罪であれば恐ろしいことです。取調べは密室ではなく、弁護士が立ち会えばどうか。事件数に比較し弁護士が足りないので、死刑、無期懲役 、10年以上の懲役の刑に該当するような重大案件の場合にするとか。その他の事件はビデオ撮りなどの可視化か。

 

3.科学

  石油資源開発は国内初のシェールオイルの商業生産を秋田県由利本荘市にある『鮎川油ガス田』で1日から開始したと発表した。1日当たり約35キロリットルの生産。秋田県男鹿市の『福米沢油田』でも5月下旬から実証試験を始める由。岩盤に酸を流し溶かして原油を取り出す方法とのこと。低コストで十分採算が取れるとも。

 

4.医療

  動物実験で、子宮内の液体は精子を殺すそうですが、精液中の蛋白が精子を守り、死なないようにしているそうです。人でも同じか研究中とのこと。不妊治療の手掛かりが見付かるかも。

  国立がん研究センターの落合孝弘分子細胞治療研究分野長らは、細胞から分泌される『エクソソーム』微粒子中に大腸癌患者で特異的に多く含まれる物質を発見し、0.005mlの血液からそれを捉えて発光させる方法を開発したと発表した。大腸癌患者194人の内5割から検出し、191人の健常人からは1人 。精度を更にたかめるため、大腸癌特有のほかの物質も特定したいと。この方法を膵臓癌などにも応用したいとも。

    

5.スポーツ 

  16日の巨人対ヤクルト戦は心臓に悪かったです。出る投手出る投手が死球を出すわ、ヒットを打たれるわでプロかと思われる。そこにいくと、ヤンキースのマー君は3試合目で2勝を上げ、28奪三振は開幕からの3試合での球団記録を塗り替えている。お見事という他はない。巨人の結果は8:7でなんとか勝ち、ホッとしましたが。先発菅野が3点を献上したが阿部、長野のホームランで逆転したまではよかった。閉めの山口、西村で4点取られ、マシソンも同点本塁打を浴びてしまった。10回表に阿部がソロをかっ飛ばし、笠原が閉めてくれた。安定感のあるのは先発陣では菅野一人で、内海や杉内は勝ち星に恵まれず、打撃陣は開幕当初の勢いがなく、片岡と橋本が好調を維持しているだけ。阿部、長野が復調の兆しあり。9勝7敗の3位に転落しているので、建て直しを早急に!

17日はまたも阿部が2本のホームランを放ち、今村信孝投手(20歳)が7回3失点で、マシソンがセーブをあげ、5:3でヤクルトに勝利して、2位に浮上。18日からドームで中日3連戦。

 

6. 第2回かつしか文学賞作品の書評

   第2回かつしか文学賞作品集(発行:葛飾区、平成26年3月16日、制作:葛飾区文化施設指定管理者)

  1) 大賞『天晴れ オコちゃん』(400字詰原稿用紙140枚)三宅直子作(77歳、調布市在住、シナリオライター)

   ① 元気な曾祖母が孫娘が住んでいる葛飾水元に調布市から引っ越して来て、 新しい家族や地域社会に溶け込む様を描いている。孫娘がリサイクルショップを開いたり、ひ孫が登校拒否だったりするが、曾祖母は老いを感じながら静かに見守り、応援してゆく。

   ② 曾祖母は近くの閘門橋やその流れから生まれ故郷や調布の川を都度思い出し、心の安らぎを覚えている描写が的確で良かった。

   ③ 登場人物が活動的で、ユニークである。孫娘の結婚の馴れ初め、妹との関係も端的に描かれている。

   ④ 脚本を読んでいるような描写が散見される。シナリオライターの地が出てしまった。

   ⑤ ひ孫の長男で登校拒否の子に対する葛藤やその立ち直りの切っ掛けが面白かった。

   ⑥ 名所である『しばられ地蔵』はひ孫の次男が劇で演じるが、せりふのない地蔵役に不満だが、最後に一言の台詞を先生から貰い、私はホッとした。

   ⑦ 難しい言い回しもなく、全編に渡ってサーと読め、読後感は曾祖母のように明るく元気に90歳頃まで生きたいと思ったことです。

  {構成}

    第1章 オコちゃん:風が微かに川の匂いを運んできて、曾祖母は閘門橋に出掛ける。ひ孫が迷子を懸念し捜しに。原発事故の福島からの疎開したひ孫の友の母子に会う。

    第2章 蟻ンこ:孫娘がリサイクル店を経営。店名の蟻ンこは人が蟻のように集まって欲しいから。曾祖母の手作りを客にプレゼント。夫の祖父の自転車屋を改造。結婚の経緯。孫娘に引き取られた理由。不登校のひ孫の長男にあまり干渉しないでと釘をさされる。

    第3章 しばられ地蔵:ひ孫の次男が劇で『しばられ地蔵』の地蔵をいやいや押し付けられ、会話がないのに嫌気。家族は主人公だからと慰め、先生が『何でも叶えてやるぞ』の台詞を最後に付け足す。長男を除いて皆で観劇。

    第4章 閘門橋:劇を一緒にした女子の母親はキルトの作品を展示しているが、失業中の父親に暴力を受けていた。曾祖母がだし汁を与え、お互い心を割って話したらと勧めた。逆恨みした父親が酒によって店に怒鳴り込み、曾祖母を突き倒す。長男がバケツの水を被せ、退散させた。救急車で運ばれる。父親が謝りに来て、福島に戻り、やり直すと。車椅子を押す長男に閘門橋のいわれを話すと、大学まで行くと言う。肩を揺すって笑う仕草は連れ合いや息子に似ていると。彼らの性格や職業を伝えた。曾祖母は振り返って閘門橋を見た。「閘門様、また会いに来ます」

  {選考委員選評}

   ① 加古陽治委員 : 孫娘に引き取られて水元にやってきたお婆ちゃんの存在が周囲の空気を和ませ、人々を優しく前向きにさせる。福島からの自主避難家族の登場は時事的要素を上手く取り込んでいる。短文はリズミカルで読後感が清々しい。ややこじんまりして私は2位グループに。でも、大賞には反対しなかった。

   ② 小池昌代委員 : 90歳の通称オコちゃんが魅力的で、全てを語り尽くさず、思いを凝縮して生きる人物造形に力がある。子守唄や民話のしばられ地蔵のエピソードが心惹かれ、もっと膨らまして欲しい。大賞については水が流れるように自然な成り行きで決定された。

   ③ 松久淳委員 : とても温かい人情喜劇です。老婆にありがちなステレオタイプ(由来は印刷の鉛版のことで、型にはまった、固定観念の意味)ではなく、行動的ではあるがやりすぎず、物分りがよすぎることもなく、普通っぽさがチャーミング。『しばられ地蔵』の演劇で次男の地蔵役に親友が福島に帰りたくないと縄を巻くシーン、引きこもりの長男が酔客にバケツの水を掛けるシーン、素直にほろっとした。文章に粗はあるが、それを補って余りある読後感であった。

                                                          

  2) 優秀賞『たそがれの青砥橋』(400字詰原稿用紙130枚)小林隆猛作(56歳、葛飾区在住、住職)

   ① 主人公は大卒後、就活に失敗し、アルバイトで青砥のデニーズに働いている。店の上司や同僚とアパートでの大家や住人との悩みが流れるが、青砥橋から見える工事中と完成後のスカイツリーを眺めることが心の癒しになっている。  

   ② 生活保護の老人が入院し、ペット禁止の大家から情けで彼の飼い犬を認めているが自分は引き取れないからと、主人公は一時預かりを依頼され、断りきれずに飼う羽目になる。徐々に犬に情が湧く。犬の件で、気難しい女店長や住人とも口を利くようになり、特に時々デニーズに客と来るキャバ嬢が夜間ドアの前で痴漢に襲われた際に犬の吠えに目覚め、助けたことより、彼女と親密になる。

   ③ 嫌々預かった犬のお陰で、主人公は視野と交友関係が広がり、心の成長を見せる。

   ④ 話の運びがテンポ良く、次の展開が楽しみになっていった。

  {選考委員選評}

   ① 加古委員 : 物語の完成度は高く、委員会の評価も高かった。『常套句を叩きつけた』といった不用意なフレーズが気になり、推すのに二の足を踏んだ。

    

  3) 優秀賞『ドアの向こう』』(400字詰原稿用紙83枚)洲之内タカ作(57歳、平塚市在住、独立行政法人職員)

   ① 幼い頃に母親を亡くし、弁護士の父親に育てられた僕は父親に敷かれたレールで法科大学院に進むが気乗りはせずに、父親には通学時間を短くして勉強時間を長くくしたいからと嘘を言い、実家の由比ガ浜を飛び出し、葛飾区立石に辿り着く。大学を止め、同級生と同棲し、コンビニでアルバイトをする。中川の土手で、二人は星空を眺め、心を癒す。学習塾の塾講師にもなる。彼女は司法試験勉強に邁進。

   ② 突然、彼女は故郷の秋田へ帰ると言い出す。その理由は話せないとも。1ヶ月後に舞い戻って来て驚く。父親から同棲を解消し、受験の邪魔をしないようにと懇請された由。疎遠にしていた父親が入院し、手術するとの知らせを受けるが、憎悪心が強く会いたくない。彼女の勧めで術後の昏睡中の父に会う。その姿からは厳格な父の香りが失せ、幼き頃の思い出が浮かぶ。立石様や立石熊野神社の『願掛けなで牛』に父の病気の平癒を祈る。退院した父を実家に送り届け、二人で掃除をする。アパートに戻り、星空を眺めながら「人生の苦しみを親父のせいにして来た、これからは自分自身の力を付けたいのでアルバイトをしながら夜間の法科大学で再度挑戦する」と彼女に伝える。

   ③ 無駄な言葉を省いた物語に引き込まれ、一気に読んだ。

   ④ 実体験の描写のように思われた。

   ⑤ 出だしが、『最近同じ夢を見る。それはアパートの玄関のチャイム音で始まる。外に怒った親父が立っている。・・・』で、最後が、『それじゃあ、行って来るよ、と心の中で彼女に告げた。僕は玄関ドアを開けた』と対応している。

  {選考委員選評}

   ① 加古委員 : 物語の完成度は高く、委員会の評価が高かった。同棲している恋人の親に別れて欲しいと言われ、女性が黙って姿を消すという設定がリアルでないところが気に掛かり、推すのに二の足を踏んだ。

   ② 松久委員 : 本作を推した。小品で、モラトリアム(大学生のように人生で唯一何をしていても、何もしていなくても良い期間)からの卒業、父を乗り越える物語といたってありがちな話なので本賞にえらぶタイプの作品でないかも知れない。しかし、完成度は一番で、文章に無駄がなく、酔うこともなく、目線がぶれていない。主人公だけでなく恋人、父、教え子からコンビニ店長に至るまで短い描写で人物が浮かび上がっている。タイトルは再考して頂きたいが。

 

  4) 優秀賞『葛飾ラプソディー』(400字詰原稿用紙152枚)樽井弘志作(51歳、足立区在住、無職)

   ① 京成押上線の沿線にある商店街に和菓子屋があり、看板娘のリリーは両親が交通事故で死んだと聞かされ、祖母に育てられた。実際は、葛飾区シンフォニーヒルズの演奏会でソプラノ歌手の母ヒルデと指揮者の父中沢星児が舞台を終え、車で帰宅している時、赤ん坊のリリーがぐずり、一時停止した。再発車の際に対向の暴走車と衝突し、母だけが死亡。父は赤ん坊が母を殺したと憎み、手元に置けば殺意がまた芽生えるからと捨ててドイツへ戻る。

   ② リリーの恋愛、父親との再会を望む商店街の人達や警察官との交流がある。母の祖父母は父への怒りが解け、リリーと父親の再会を望むようになる。

   ③ 拘置所から乗せた不審な客、パトカー警察官ををパパと呼ぶ幼子、リリーを式場から父の演奏会場に運んだパトカーの激走、警察官上司の温かい眼差しなど挿話が面白い。

   ④ ドタバタ悲喜劇で、スピード感があり、一気に読ませる。

  {選考委員選評}

   ① 加古委員 : 私はこれをイチオシした。パワフルでスピード感のあるB級コメディーで、クスクス笑い通し。寅さんの味付けで、『多湖社長』は『タコ社長』に、タクシー運転手『田所』は渥美清の本名と言うふうに。反面傷も多い。来日した外国人夫妻がいきなり日本語を会話するのはないだろう。

 

7.小説の執筆情報

  執筆は中断しており、『ホンニナル出版』に完成済みの4作品を掲載依頼のための準備をしています。

  第2回かつしか文学賞に3作品を投稿しましたが、残念ながら入賞しませんでした。上記6に示しましたように、優秀作品集を図書館から借り出し、今後の参考にするため、纏めてみました。今年こそとの思いでしっかり構想を練りたいです。

 

8. 『歩く・歩き』の歌謡詞   A. 恋に破れた女            (七七調)     一. 恋に破れた           女が一人        寺に籠もって           心の業(ぎょう)        春夏秋冬(しゅんかしゅうとう) 巡り来る        邪念捨て去り           生かされた命        行脚の旅へ            山を下りて行く     二. 恋に破れた            女が一人        村から街へと           托鉢の旅        新芽の匂い            鼻をくすぐる        日差しの強さ           滲み出る汗        秋風小雪             じっと立ち尽くす     三. 恋に破れた           女が一人        寺に戻って            心の整理        花鳥風月             五感に響く        此岸と彼岸            綴る思い        仏の前で             そっと手を合わす   B. 父母の星         (七五調)     一. よちよち歩いた       あの頃は        記憶にないのは       当たり前        父が撮った          ビデオ観て       思わずこぼれる       白い歯よ        父も母も           若かった     二. とぼとば歩いた       あの頃は        恋を打ち明け        振られ泣き        男はガッツだ         前を向け        父の言葉に          目が覚めた        結婚式の           父母の笑み     三. てくてく歩いた        わが道は        曲がりくねって        いたけれど        寄り添う心に         励まされ        空への道に          差し掛かる        父母の姿は          星の中

        


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