原発事故の風評被害「ミルクフアーム蔵王」が破産

2013-08-10 09:02:54 | 宮城県

震災後は原発事故風評被害も加わり、12年3月期の売上高は8億円弱まで減少。6月末には事業を停止し、7月17日に自己破産を申請していたという。

宮城県の「ミルクフアーム蔵王」が破産 観光酪農施設はすでに閉鎖

2013.8.9 14:35

 宮城県の蔵王地区で観光用酪農施設を運営して一定の人気があった「ミルクフアーム蔵王」が仙台地裁大河原支部に破産を申請、7月末に破産開始決定を受けたことがわかった。観光用施設はすでに閉鎖して営業をやめ、牛乳などの乳製品の販売も停止した。

 信用調査会社の東京商工リサーチによると、負債総額は3億7000万円。

 同社は平成7年に地元農協や生協などが設立。8年から牛乳を中心に乳製品を製造・販売。さらに9年4月には、宮城県白石市福岡深谷に「ミルクフアーム蔵王ふれあい広場」を開設。乳牛やヤギ、ウサギなどの動物とふれあえるほか、酪農や園芸も見学することができる。施設で売るソフトクリームや牛乳は売り物だった。

 しかし本業である乳製品販売の方が振るわず、一時は11億円超あった売上高は減少が続き、東日本大震災による客離れもあり、3億円の累積赤字を抱え、経営が続かなくなった。観光施設は5月末で閉鎖していた。

 今後の対応は破産管財人となった弁護士に一任されている。



コメントを投稿