子どもの貧困問題考える集会

2015-06-01 07:52:28 | 宮城県

震災の影響などで経済的な困難を抱える子どもたちへの支援を考えるシンポジウムが31日、仙台市で開かれました。
このシンポジウムは、あしなが育英会が開き、仙台市青葉区の会場には災害や病気で親を失った子どもや支援団体などおよそ30人が集まりました。
はじめに高校2年生の時に母親を病気で亡くし、今はアルバイトと奨学金で大学に通っているという仙台市の伊藤衣里奈さんが思いを語りました。
伊藤さんは、「経済的な理由で大学中退を余儀なくされた仲間も数多くいる。震災後、貧困家庭は増加しており、子どもたちに救いの手を差し伸べて欲しい」と訴えました。
続いて、宮城や岩手の被災地で、子どもの生活や学習支援に取り組むNPOなどが現状を報告しました。
震災後、仙台市を拠点に学習支援を行う団体は、ひとり親で生活保護を受けている家庭も多いとして、行政や支援団体が連携し、親も子どもも孤立しないよう継続して関わることが大切だと指摘しました。
シンポジウムの実行委員長で病気で父親を亡くした秋田大学4年の高崎安由美さんは、「被災地では、震災が子どもの貧困に追い打ちをかけている。社会が関心をもち、長期的に支援することで子どもの夢や可能性を守ってほしい」と話していました。



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