敦賀原発の安全は証明ほとんどできない…班目氏

2012-04-26 20:25:28 | 政治
ほかの原発もよく調査すべき

日本原子力発電敦賀発電所(福井県)の原子炉建屋直下に活断層がある可能性が出てきた問題で、内閣府原子力安全委員会の班目春樹委員長は26日、原電が安全性を証明できなければ、再稼働は不可能になるとの見通しを示した。

班目委員長は臨時会議後の記者会見で、国の基準では活断層上に原子炉を設置することは想定されていないと指摘。「原電が安全性を証明しない限り、運転できないと解釈すべきだ」と述べたうえで、「安全性の証明は実際には難しい。そんなところに作れば傾くわけで、安全の証明はほとんどできない」と語った。

橋下氏の「脱原発」、関電や民主党への反発

2012-04-26 14:52:29 | 政治
 野田政権の原発再稼働に真っ向から反対する橋下徹大阪市長。自らが率いる「大阪維新の会」の国政進出をめざし、エネルギー政策をめぐって次期総選挙での争点化を狙う。橋下氏はなぜ「脱原発」を掲げたのか。どんな考え方なのか。発言や周囲への取材から探った。

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 「こんな再稼働は絶対許してはいけない。ストップをかけるには国民が民主党政権を倒すしかない。次の選挙の時に政権を代わってもらう」

 13日夜、野田政権が関西電力大飯3、4号機の再稼働を「妥当」とした判断を、橋下氏は痛烈に批判した。

 今年2月に大阪府市のエネルギー戦略会議を立ち上げ、元経済産業省官僚の古賀茂明氏や自然エネルギーに詳しい飯田哲也氏らの力を借りながら、脱原発政策を矢継ぎ早に提案している。国に対し、原発から100キロの都道府県が電力会社と協定を結ぶ仕組みを求めるなど8項目の「原発の安全性に関する提案」や、市が筆頭株主である関電の6月の株主総会での「脱原発」株主提案をまとめた。

 教育や労働組合をめぐる問題では、橋下氏は保守系の知識人と考えが近い。彼らの多くは「今後も原発は必要」との考えだ。それだけに、橋下氏の「脱原発」は異色だ。

 橋下氏は1969年生まれ。高校生だった86年に旧ソ連でチェルノブイリ原発事故が起きた。原発を日本の将来の希望と考えた終戦直後の世代とは意識が違う。

 もちろん、根っからの脱原発ではなく、当初は再稼働反対までは考えていなかった。今年の正月に放映された東京都の猪瀬直樹副知事との対談で、こう語っている。

 「(原発事故を受けて)まずは新規の建設中止、老朽施設のリプレース(施設内での置き換え)はやめてほしいと言った。ところが、そういう発言をした途端、関電が『一自治体の首長が何を言っているんだ』『電力問題は国が語るものであって、大阪府知事(当時)がそんなことをいうのなら、一切、我々は府に協力しない』とワーッと言ってきた。そこからなんですよ」

 関電の「強硬」態度が、橋下氏の火に油を注いだ形だ。

橋下氏「司法判断がすべてだ」

2012-04-26 14:48:39 | 政治
大阪維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事は26日、民主党の小沢一郎元代表への無罪判決を受けた小沢氏グループとの今後の連携について「一切ない。国会議員の定数や報酬も(府議会並みの削減に)手を付けていない状態で、政策面で一致しない」と強調した。府庁で記者団の質問に答えた。

 維新の会代表の橋下徹大阪市長は、判決に先立ち市役所で記者団に「司法判断がすべてだ」と強調。さらに「無罪ならば、報道の自由や権力チェックの在り方を見直さないといけない」と述べた。(共同)