肺で味がわかる!肺で苦味受容体を発見、喘息治療などの改善をもたらす可能性

2010-11-06 09:23:07 | 医療
苦味受容体が舌と同様、肺にも存在することが明らかになり、この知見が喘息やその他の閉塞性肺疾患の治療の改善につながる可能性が、新しい研究で示された。

米メリーランド大学医学部(ボルチモア)内科・生理学教授/心肺ゲノミクスプログラム責任者のStephen B. Liggett博士は「肺気管支平滑筋に機能的な味覚受容体が検出されたことはあまりに予想外だったので、我々自身、当初は非常に懐疑的であった」と述べている。

肺にある苦味受容体は、同氏らが無関係の研究で偶然発見したもので、舌にある受容体と同じもの。ただし、舌にある苦味受容体は脳にシグナルを送る味蕾でクラスターを形成しているが、肺にある苦味受容体は味蕾に集まっておらず、脳にシグナルも送っていないという。それでも苦味には反応する。

不思議ですね。人体の神秘だ。

米国立心肺血液研究所(NHLBI)の助成で実施された今回の予備研究で、Liggett氏らは種類の異なる苦味化合物について、ヒトおよびマウスの気道、個々の気道平滑筋細胞、喘息マウスで検討した。その結果、どの化合物も既存の薬剤よりも、肺の気道を大きく拡張させた。研究結果は、医学誌「Nature Medicine(ネイチャー・メディシン)」オンライン版に10月24日掲載された。

Liggett氏は「喘息や気腫、慢性気管支炎に対する新薬が必要とされている。これは既存薬に置き換わるか、それを強化する可能性があり、完全に新しいアプローチである。しかし、単に苦味食品や化合物を摂取するだけでは喘息患者には有用でない。この研究に基づき、最良の薬剤は苦味化合物を化学的に修飾し、エアロゾル化してインフェラー(吸入器)で肺に吸入させたものであろう」と述べている。(HealthDay News 10月24日)(肺で苦味受容体を発見、喘息治療などの改善をもたらす可能性 海外ニュース【健康美容EXPO】)

警察官が3人いてこれ 被害者を犯人と誤認 県警、認める 秋田・弁護士殺害

2010-11-06 09:03:59 | 日記
 秋田市泉北3丁目の弁護士津谷裕貴さん(55)が4日未明、自宅で殺害された事件で、秋田県警は5日、通報で現場に駆け付けた警察官が当初、津谷さんを犯人と誤認していたことを認めた。県警は4日の段階で「現場での制圧方法に落ち度はなかった」としていたが、佐藤憬刑事部長は5日、「警察官の目の前で被害者を守り切れなかったのは反省点。どのようにしたら守れたのか検討したい」と非を認める発言をした。
 佐藤刑事部長は現場に向かった警察官が防具を身に着けていなかった点も反省として挙げ、「指導を徹底し、より適切な対応に努めたい」と述べた。
 県警によると、通報を受けた5分後の4日午前4時10分ごろ、警察官3人が津谷さん方に到着し、うち2人が先に家の中に入った。寝室付近で、津谷さんと殺人未遂容疑で逮捕された無職菅原勝男容疑者(66)=秋田市泉中央2丁目=がもみ合っており、警察官は拳銃を持っていた津谷さんの手をつかみ、取り押さえた。
 菅原容疑者はそのすきに、別の部屋に置いていた剪定(せんてい)ばさみを持ち出し、津谷さんを刺したとみられる。
 県警は5日午前、津谷さんの法律事務所で、弟の聡さん(53)に犯行時の状況に関しては「手続き上、危険な拳銃を持っていた方を先に捕まえた」などと説明した。聡さんは「手続き上はそうでも、なぜすぐ本当の犯人を捕まえてくれなかったのか。スウェット(寝間着)姿の兄の格好を見れば、犯人ではないと分かったはず」と不満をあらわにした。
 聡さんは県警に対し、犯行時の状況をさらに詳しく調べるとともに、その結果を公表するように強く求めた。
 聡さんによると、津谷さんは取り押さえられた際、「おれは犯人じゃない。こいつだ」と叫び、津谷さんの妻(53)も「あっちが犯人」と警察官に叫んだという。
 聡さんは「兄は怒りの中で亡くなったと思う。せっかく拳銃を取り上げ、警察が来て助かると思ったのに『お前、犯人だろ』と勘違いされてしまった。その延長線上で刺された。悲惨な死に方だと思う」と話した。


◎「拳銃引き金引いた」/容疑者供述弾は出ず 計画的、強い殺意か

 秋田市の弁護士津谷裕貴さん(55)が殺害された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された無職菅原勝男容疑者(66)が秋田県警の調べに対し「数年前、中国人から買った拳銃を持ち込んだ。津谷さんに向かって引き金を引いた」と話していることが5日、捜査関係者への取材で分かった。県警は押収した拳銃の鑑定を進めるとともに、計画性と強い殺意があったとみて、捜査本部を同日設置し、詳しい経緯を調べている。
 捜査関係者によると、菅原容疑者は4日午前4時ごろ、窓ガラスを割って侵入。寝室で津谷さんと争った後、拳銃の引き金を引いたが、弾は出なかった。直後に津谷さんが拳銃を取り上げた。押収された拳銃からは実包とみられる数発の弾が確認され、津谷さんを刺した剪定(せんてい)ばさみ以外にも数種類の凶器を準備していたという。
 県警によると、津谷さん方の小屋には爆発させる目的でガスボンベと発熱器も仕掛けてあった。菅原容疑者は2004年に離婚をめぐる調停で「前妻に財産をたくさん取られた」と供述。県警は、前妻の代理人を務めた津谷さんに強い恨みを抱いていたとみている。
 約1年前まで菅原容疑者が住んでいた地区の住民によると、菅原容疑者は実家の権利譲渡や借金の清算などで前妻ともめていた。調停中は「なぜこうなってしまったのか」と涙を流す一方、「すべてあいつのせいだ」「今にみていろ」などと津谷さんへの恨みを口にしていたという。
 住民によると、菅原容疑者は鮮魚店や酒屋の経営のほか、自宅で木工品の製造をしていた。昨年8月に自宅を売却後、津谷さん方から約1キロのアパートで1人暮らしをしていた。
 秋田中央署は5日、容疑を殺人に切り替え、菅原容疑者を送検した。(河北新報 東北のニュース/被害者を犯人と誤認 県警、認める 秋田・弁護士殺害)