父との旅

　今思い出しても、目に浮かぶのは、ニコニコと娘達を見ていた父の様子。
良く喋り、良く笑う私達をジッと見ていた。
会話に割り込む事も無く、娘の顔を見やりながら穏やかに笑ってた。

　最後に、　「皆、忙しかったろうに、来てくれて有難とうのう～」
そう言ってくれた。
私と二人で入った、　東茶屋町のお茶屋さん　
何にでも興味を示し、重要文化財の襖を引っ張ってしまった父。。。。。。
「こりゃあ～着物かぁ？」　と言って、衣桁に掛かった生地を触ってしまった父。。。。
「おい！こりゃ開かんのんか～？」と古九谷の入ったガラス戸を開けたがる父。。。。
ハラハラしながらも、可笑しくて可笑しくて～～

　「お父さん、重要文化財なんやから触らんのよ」
　「お父さん、これは着物じゃなくて帯みたいよ」
　「お父さん、古九谷が入ってるのに開いたら、皆が触るでしょう！」
親と子が逆さになったような会話。。。。。。。
良い思い出になったよ。



　観光ボランティアの方お勧めの　「折鶴の松」