朱鷺色の天使

ソロモンオウムをはじめ沢山の鳥さんとの日々、を綴ります。また、元エホバの証人の2世です。そのネタ投下もします。

命の線引き

2012-10-23 01:57:36 | 日記
人間でも尊厳死だとかどこまで治療するかとか線引きを求められます。人間の場合は治療をやめて安らかに終末を迎えることが目標になることが多いですが、動物の場合はもっとシビアです。

競走馬。成績の良い馬は繁殖の道があるのでとことん治療してもらえる。けれど成績不振なら手術をしないで薬殺。

豚や牛などの家畜。怪我をすると即刻肉になるために屠場に。治療費と肉代、天秤にかければ肉に傾く。

ペット。飼い主の考えによる。無駄な治療と金をかけたくなければ安楽死。とことんやるなら大きな病院へ行く。とことんやってもダメならどこでピリオドを打つか求められる。

どこでピリオドを打つかは飼い主次第でしょう。獣医さんサイドでもうすこしやれそうだと思っても、飼い主が決めること。獣医さんで悔しい思いを抱いたことがある人は結構いるんじゃないかと思います。

アメリカなんかフェレットがリンパ腫にかかったら即刻安楽死と聞きました。日本だと猛スピードで進行するリンパ腫をなんとか食い止めようとすばやく処置をします。もちろん安価ではありませんからこの時点で諦める人も当然出てきます。皮肉にも、動物も人間もお金持ちだけが先進医療を受けられるんですね。そのために保険に入っていると良いのですがフェレットは病気になりやすいですから料金高額です。その分貯金しておく人もいます。

自分はどうなんだろう。動物は自分の命の終わりを悟るような気がします。もう、いいんだ・・・そんな目をします。そうなったらどれだけ楽に残りの日々を暮らせるか考えます。

その目をしない限りは最善を尽くし・・・結局は死んでも悔いが残らない為・・・自分のために奔走します。そう、結局は飼い主の心を満たす為。エゴといわれても仕方ないこと。

外国人はその点からっと割り切っているみたいです。「早く寝かせてあげなくては」と安楽死。私には到底理解できません。やはり宗教的背景の違いでしょうか。天国があると。私はあるわけ無いと思っているので今この世で出来ることを精一杯してあげたいのです。

う~むここでも宗教が絡むな。

ペットショップのスタッフだったとき、全ての責任を取る上で自分の動物の主治医に小動物を連れて行くことが許されていましたがお金は有限です。深刻な病状の子を助からないと判断し、その分見込みのある子に使うことをしていました。恐ろしい命の線引きです。主治医に連れて行った子で死んだ子はいません。助からないと判断したものの、諦めずにねずの看病をして助けた子もいます。助かった子の裏には死んだ子もいます。考えると心が揺らぎます。見込みのある子を全て助けたのは良いことです。でも見込み無しから生還した子がいたということはもっとお金があったら、時間があったら助かった子がいっぱいいたという事ではないでしょうか?私の線引きは正しいものだったのか?

過ぎたことで取り戻せない時間。答えは無いでしょう。でも安易に線引きは出来ないことは確かです。

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