ぼけの花

のらりくらり日々感じたこと。
自分のための記録。

希望の音楽

2020-09-27 17:05:37 | おんがく

メシアン:世の終わりのための四重奏曲
@水戸芸術館コンサートホールATM

メシアンが第二次世界大戦中ドイツ軍の捕虜として収容所にいた最中に書き、同じく収容されていたクラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ奏者と共に本人がピアノで初演したこの曲。

メシアンってわたしにとってはちょっと難しくて他の作品も前衛的な曲多いなって印象なんだけどこの曲は、苦しいながらもこの先は続く、けど諦めてはならないよというメッセージ性を強く感じる。
雑な言い方すると全体的に重苦しい曲なんだが苦悩の中に光が垣間見えるような。
折しも今年はコロナに振り回されソーシャルディスタンスで各種催しものはことごとく中止になり。
今日も芸能人の訃報に驚き。
そんな中今日この曲を生で聴けて自分はとても幸運だなと思った。

公演終了後、同じバンドの(楽器屋さん勤めの)子とロビーで会ってお互い開口一番、いや〜…よかったねぇ…が出た。
このホールでの公演も7ヶ月ぶりだそうでなんだか感慨深い。
チケットもそんな売らなかったんだろうな、コロナ対策でかなり客席間あけてたもの。
演奏家の方も多くの仕事がキャンセルになったであろう今年、観客入れてのステージでの演奏は何か思うこともあるんじゃなかろうか。
こういう時語彙力の無さに本当腹立つんだけど、とにかく音に込められた想いを感じ受け取ったものを忘れないでいたいなと。

pppppの音楽、弱奏部は生の音ならではだね。そしてこのホール室内楽聴くにはホントいい。
はああぁ…幸せだった。

さ、これから現実が待ってます(練習)。