ぼけの花

のらりくらり日々感じたこと。
自分のための記録。

コミュニケーションの難しさ

2018-08-26 16:50:32 | にっき
当時、君の名は。と同時期に上映されていたよねーぐらいの印象ぐらいしかなかった聲の形。
昨日Eテレでやってたので観たけど、非常に考えさせられる内容でビックリした。
こんなにいい作品だったなんて。

登場人物たちが出会ったのも数年たって再会するのも、これって不幸なんじゃないかと途中で思ったんだけど、最後まで観るとよくもここまで自分の想いをぶつけ伝えたなとその勇気に恐れ入った。
わたしは基本、この人には伝わらなくてもいいやと思ってしまうと途端に当たり障りなく接するか諦めるかのどちらかなので、こうやって前に進んで行く方法もあるのかと。すごいな。

自分の気持ちを上手く表現できなかった
思ったことを素直に言ったまでだ
己の保身ではなく本当にそう思って行動してた
NOをはっきりと伝えられなかった

素直であると同時に残酷さを持ち合わせる子供時代。
耳が聞こえない子を普通学級に入れる理由が何かあったんだろうなと思う事にして、しかし何故にあんな担任のクラスに入れてしまったんだろう。
中3の初めに転校生としてしんどい一年を過ごした自分と重ねてしまった。
転校生はクラスを選べない。
いいクラスならば問題はないがそうでなかった場合、これは結構その後の人生を左右する。
きっとわたしが先生という職業をリスペクトするのは、この一年があったからだと思う。
先生の存在って本当に大きいことを痛感したから。
なので、この担任が発端じゃないかと思っちゃうんだけど…。

テーマとしてかなり深いものだけど作品全体からこの手の押し付けがましさが感じられないのも良かった。

そしてエンディングがまさかのaiko…
ぬをー!ここにきてaiko…

ホント良き映画でした。
24時間テレビの裏でCMも無く、Eテレさんに感謝。