ぼけの花

のらりくらり日々感じたこと。
自分のための記録。

きっかけはひょんなところから。

2018-03-12 15:39:24 | おんがく
昨日、地元吹奏楽団の定期演奏会に行ってきた。
ここの定期を聴くのはこれで3回目になるけど毎年楽しめる。
まず司会進行が上手。
照明等裏方スタッフの働きもいいんだろうなと感じる。

今回プログラムに、スーホの白い馬の朗読と音楽というものがあってこれが思ってた以上に良かった。
音楽を作った福島和弘さんは、このようなお話を元にした作品が他にも何曲かあってスーホは昨日初めて聴いたんだけど…
いやー良かったなあ…
朗読の方も大変に素晴らしく(プロの方?)楽曲の良さも相まって胸に迫るものがあった。
泣いた(マジで)。
現在小2の娘が国語でスーホをやっていてここ1ヶ月、毎日心のこもらない音読を聞かせられていたのだけど(いや、気持ちはわかる。長いもんねこの話。そんな読み方になるのはわかるよ)、話の印象が180度変わった(笑)。
こういうのってライブならでは。

毎年春先に演奏会やるのは知ってたけど日付を知ったのは確か2月、仕事帰り立ち寄ったスーパーに貼ってあった演奏会チラシを見て。
あらま!ネリベル(二つの交響的断章)やるなんて意欲的!それは聴かなきゃ!
と、とても楽しみにしていた。
それと同時に…なんだろう。
ネリベルの曲の持つエネルギーというかパワー的なものが後押しするかのように、ああ。わたし楽器やりたい、やらなきゃ。と、居ても立っても居られなくなってしまった。
そこからこのバンドはじめ、いくつかの団体見学に行って現在再び楽器吹き始めた。
何気に苦労は多いが今楽器吹けてるのはスーパーでネリベルの名前を見たのがきっかけという話。
もちろん動機は他にもあるけど、やりたいと実行する最初の一歩になったのはこの瞬間だったかも。

昨日指揮者の方が言ってた。
去年の定期が終わってから小編成アンサンブルに取り組んできた。その延長線上さらに力を付けるために今回ネリベルを選曲した。このバンドにとっておそらく今まででいちばん難しかった曲だったと思う…。

なんだか上から的で申し訳ないけど、その経緯がよくわかる演奏だった。

絶大な力を持ってます、ネリベル。
それを伝えるのがとても難しいからこそ惹かれる。
指揮によって大きく曲が変わっちゃう作品もそんなにないんじゃないかと思う。

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もはや吹奏楽マニアの域ですか?
昔、楽譜問屋に勤めてただけに知識と傾向分析が必要だったのです。
今や生かす場所がなく、ただ単に頭でっかちになっちゃって自己嫌悪になることが多い。