ぼけの花

のらりくらり日々感じたこと。
自分のための記録。

信じきれる?

2016-09-19 23:52:38 | にっき
映画「怒り」を観た。
そんなに映画観ない人間がいうのも何だが、映画として素晴らしい作品だと思った。
俳優って。演じるって。
表現するその力がとにかく皆すごかった。
それを引き出す監督もすごいんだろね。

原作は既に読んでいた。
でもこの話は結末よりもその過程の心の葛藤がたまらない。
人を信じることができるか。
大切な人、愛する人だからこそ信じたいのに疑心が湧く。
信じる。ではなく、信じたい。と言った時点で人はもう疑っているのである。
簡単なことじゃない。真っ直ぐに思うことって。

ものすごく怒った後は無性に悲しくなる。
…と、中学の頃から感じていた。
何故だかわからないがそう思っていた。

信じたかったんだろうな…
きっと怒りの裏にはこんな気持ちがあるんじゃないかと、今ぼんやり思う。

怒った後の悲しさは昔の小さい頃の方があった。
今は怒ったまんまでいることの方が多いかもしれない。
いつの間にか自分勝手になってんな。

最後に。
人によって思うことは様々だと思うけど、この作品に出てくる妻夫木聡と綾野剛の同性愛をとても美しく感じたことを特筆しておく。
それと、この映画の前評判が非常に良く公開を楽しみにしていた。
たぶん最後なんかすんごい泣いちゃいそうだから絶対独りで観に行こうと決めていた。
が、まるで泣かなかった訳じゃないけど思ったほど泣けなかった。
期待しすぎたか、考え込んじゃったか。
本当は、頭使わずして心で感じておもいきり泣きたかった。