何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

419日目 藤木宅キャンピングカーライブ2

2005年05月18日 01時59分00秒 | Weblog
5月18日

 午前2時が近づいていてまだ起きている。ガンかも知れないと言われたんだものね。高橋忠史、普段は、物事に動じない振りをしているけど小心者さ。せっかく藤木君が休息の段取りを取ってくれているのに、このざまだ。考えていても何も始まらない事なので、どうせ眠れないなら、病院で練り続けていた詩を完成させようとして頑張った。気が晴れるものね。

 今だから書けたのかもしれない。素敵な詩になった、と僕は思っています。一年越しに隼人町の仲間たちに約束を果たせる事になった詩です。もちろん曲はすでに2年前に作っていたものなので、聞いたことがある人もいるかも知れません。でも、今日が完成の日です。
では、紹介しましょう。

   つぼみ (隼人咲く唄)

* 人 夢 咲かせたい
  私たちの住む町に
  野に咲く花のように
  強く優しく

  私のそばに あなたが
  あなたのそばには 誰かが
  寄り添い 支え
生きている幸せを 小さなつぼみのまま
  終わらせないでね


  この町咲かせたい
  あなたの声を聞かせて
  恥ずかしがらないで
  急がなくていい

  私のそばに あなたが
  あなたのそばには 誰かが
  寄り添い 支え
生きている幸せの 小さなつぼみが今
  ふくらみはじめる

*(繰り返し)

 気分がとっても爽やかになりました。明日は病院に出かけなくてはならない。さー…寝よう。

午前10時30分
呼吸器の専門医が、立派な肺炎ですと宣言してくれました。しっかり治して、無理をしないようにしないと、又病状が悪くなったら、その時は本人の意志に関係なく即入院です。と、医師に釘を刺されました。
無理をしないスケジュールを組むことが無理なのかもしれないが、ガンバラなくっちゃ。
 病院からの帰り、温泉に立ち寄って、久しぶりに風呂に入った。あ~気持ちいい~。

今日も、病院の短い待ち時間の中で詩のアイデアが浮かんだ。病院ならではの作詞だ。曲の構想もほとんど出来上がった。僕には珍しいナンセンスソングかな?。詩は完成なので、紹介しよう。

生きていて良かった

生きていて良かった
生きていて良かった
生きていて良かったよね

突然何かにぶつかって そしてぶっ飛んじまった
頭の上には地面があって 空を歩いてた
不思議な事だが ちょっと待て
  待ってはくれねー

頭の上から落ちてきたのは 地球じゃないか
背中に背負ったつもりがどっこい おいらの負けさ
頭痛だ打撲だ ちょと待て
  息が出来ねー

おいらどうなっちゃうの
おいらどうなっちゃうの
おいらどうなっちゃうんだろー

頭のてっぺん擦りむけちまって 10円禿げ二つ
包帯だらけの左足だけ ぶら下がってる
ベッドの上だぜ ちょっと待て
  おしっこがしたいよー

自分じゃ出来ない起きれない情けない ブザーを鳴らした
白衣の天使がちんちん摘んで 優しく笑った
初心なおいらさ ちょっと待て
  なかなか出ねーよー

生きていて良かった
生きていて良かった
生きていて良かったよね


 こんな感じです。中学生の頃、自転車通学の時、車にはねられて病院に入院した事がある。その頃の事を思い出して書いた詩だ。お遊びの唄と思ってください。

 曲を作っている間に、8時になって、昨夜来てくれた高原君が林君とやってきてくれた。藤木君もお客さんが来ているのにやってきてくれて、昔の事を語り合いながらのキャンピングカーライブが始まった。まだ完成はしていないが、お遊び唄の「生きていて良かった」を披露。昨日林君からリクエストがあった岡崎輪典作曲、高橋忠史・日高靖志作曲の「あなたと唄いたい」、藤木君のリクエスト「友酔」などを唄い45分ほどで終了した。その後、宮村さんから頂いた泡盛をちょっぴり飲みながら12時近くまで語って解散。熱は完全に下がりきった。