手元にあるのは、’79年11月号である。
表紙は、当時、大人気であったネイティブ・サン。
故本田竹曠(kb,per)、峰厚介(ts,ss)、大出元信(elg)、川端民生(elb)、村上寛(ds)がメンバーである。
セカンド・アルバム『サバンナ・ホット・ライン』が11月新譜となっている。
アルバム発売に合わせたコンサート・ツアーにも出かけた。
で、本誌の中で興味深いのは、広告の多さである。
オーディオ・メーカー、レコード会社、中古レコード店、ジャズ喫茶。
それぞれの広告の量が今と比べて多い。
そして、ジャズ喫茶の広告に、京都の『わらく館』オープンの広告が載っていた。
百万遍から今出川通りを銀閣寺へ向かって坂道を上がって行くと白川通りのちょっと手前に店があった。
京都のジャズ喫茶の中では、一番通った店である。
スピーカーはJBLハーツフィールド。
金のない学生であったので、日曜日のお昼頃に起きてモーニング・コーヒーを飲みに行っていた。
そこで聴いた、デイブ・ブルーベック・カルテットの『カーネギー・ホール』やウェザー・リポートの『8:30』は、社会人になった後、ともに2枚組LPで購入した。
某ウィスキー・メーカーのCMとタイアップした日野皓正(tp)の『シティ・コネクション』のカラー広告も載っていた。
このアルバム・ツアーにも出かけた。
そこで、デイブ・リーブマン(ts,ss)を知った。
後年、マイルスの’73年バンドのライブ・アルバム『ダーク・メーガス』に出合い、彼のファンになった。
初めて、購入したスイングジャーナルは前号である。
その中に、オーネット・コールマン(as)のディスコグラフィーが載っている。
これは偶然であるが、後年、彼のアルバム収集の参考になっている。