エリック・ドルフィーas、ジョン・コルトレーンts、オーネット・コールマンasとジャズを聴
き始めた早い頃から、フリー・ジャズの入口付近を彷徨っていました。
次に、興味を持ったのが、アルバート・アイラーtsでした。
○ ’64年録音『スイング・ロウ、スイート・スピリチュアル』
メンバーは、
・ Call Cobbs(p)
・ Henry Grimes(b)
・ Sunny Murray(ds)
です。
インター・ネットで調べてみると、このアルバムは現在廃盤のようです。
デイスク・ユニオンのDIWレーベルから発売されていました。
ライナーノーツは、油井正一氏。
このアルバムは、やや録音状態が悪いのですが、貴重な未発表音源として発売され
ました。
フリー・ジャズを聴くときには様々な聴き方がありますが、このアルバムは聴き易く、
アイラーの奏でるサックスの「音」に耳を傾けてください。
アルバムの1番目を飾る「ゴーイング・ホーム」は、皆さんも耳にしたことがあるドボ
ルザークの『新世界』の曲です。
彼の「音」は、あなたの胸の中に飛び込んで来るでしょう。
’76年11月26日、ニューヨークのイースト・リバーに浮かんだアイラーの「死」を伝
えるニュースがアメリカから舞い込んだと言われていますが、私は前日の25日、三
島由紀夫の割腹自殺のニュースの方が、時代背景として印象に残っています。