羽生ファンのみなさん、ご無沙汰しております。お元気でしょうか?
自分は人生初骨折、右肘前腕尺骨圧迫骨折で全治一ケ月だそうです。
私事ですがめでたい日になるはずがとんだ日になってしまいました。
しばらく右手が使えない生活を余儀なくされます。
このブログも左手一本で書いています。なんとかなるもんです。
さてさて羽生さんへ2回にわたって実施させていただいた質問の回答を公開します。
2011/11/10
質問1「中原先生が40代を過ぎて大きく棋風を変化されたと語られておりますが羽生先生はそれをどう思われていましたか?また羽生先生が40代になられて、講演会にて意識的にアクセルを踏むようにしているとも語られてはいますが、棋風を意図的に変えようとされるようなことはあありですか?」
回答1「中原先生は独自の新作戦を考案されてそれが他の人には真似しにくい所が凄いと思いました。自分はどのような道を進むか解りませんが変化は必要であると考えています。」
質問2「将棋世界の山岸氏の王座戦観戦記の中で、羽生さんが渡辺さんの将棋を谷川さんに似ていると言われていましたが、逆に渡辺さんと谷川さんの将棋の違いはどういう点だと考えられておいでですか?また、渡辺将棋が他の一般的な現代将棋と違うと感じられる点はおありですか?」
回答2「谷川さんは居飛車、振り飛車の両方を指しますが渡辺さんは基本的には居飛車中心である点が違うと思います。また、渡辺さんは横歩取り、1手損角換わりが流行してもあまり指さず独自の路線を歩んでいる傾向があります。」
質問3「『勝負哲学』の中で岡田監督がゾーンの話をされていて、羽生さんも「(それに)近いことがある」(P174)とおっしゃっていますが、具体的に印象に残っている対局がおありですか?」
回答3「僅差の接戦の対局の時には特に集中する必要があるのでゾーンかどうかは判別出来ませんがそれに近い感じという意味で話をしました。本当のゾーンかは解りません。」
2012/04/03
質問1「森内名人との名人戦は7期目となります。スピード感あふれる20代、充実の30代、そして40代はとの週刊将棋の質問に、「今まで積み重ねた経験、知識なりを出しながら、それだけじゃないプラスアルファな部分も出していけるかどうかでしょうか」と回答されています。羽生将棋には既成概念・固定概念を覆してきた歴史があると思っています。ファンはそこにロマンを感じぜずはいられません。また一手違いが致命的なプロの将棋における逆転勝ちにもファンは歓喜します。プラスアルファにはそのようなものも含まれているのでしょうか?」
回答1「逆転は自分の力ではどうにもならないのでそこは実戦の中の綾で生じるものです。基本的な部分を充実させたいという意味です。」
質問2「チェスの百傑戦で優勝されました。似ているようで実は違っているとこれまで羽生さんの口から何どもお聞きしました。ただ時折見る斜めの攻めにどうしてもチェスを結びつけたくなります。羽生さんにとって、チェスは将棋の幅を広げているのでしょうか?それとも単に気分転換なのでしょうか?」
回答2「3つの駒は同じ動きをするので共通の手筋はありますが根本的な構造が異なっています。8年ぶりの国内の大会でしたが楽しめました。」
質問3「名誉NHK杯獲得おめでとうございます。NHK杯4連覇、JT杯2連覇、朝日杯2度目の優勝、早指し戦では最近では無類の強さを発揮されています。以前羽生さんから大山十五世名人のように局面をぱっと見て指すことを目標にしたいように語られたことを覚えています。昔、大横綱双葉山が69連勝で破れたときに「いまだ木鶏たらず」という言葉をオーバーラップさせてしまいます。大局観、直感、講演会でも語られている言葉に近づかれている実感はございますか?」
回答3「早指しの将棋は特に粗があります。木鶏以前の問題でその実感は全くありません。」
質問4「研究会(木村八段・松尾七段・村山五段)、VS(長岡五段)を羽生さんからお聞きしました。まだ継続されていますでしょうか?またこれ以外に増えたりしてますでしょうか?失礼でなければ月にどれくらいのペースで実施されているのでしょうか?内容的には序盤・中盤・終盤、どの部分を研究されることが多いのでしょうか?」
回答4「研究会は特に変わっていませんし、開催も不定期です。内容は実戦を指して感想戦を行うだけです。」
質問5「羽生さんはスポーツ界・経済界、どのようなジャンルの方と対談しても、ファンを楽しませていただけます。たいがーもいろいろな方との対談本や対談番組、トークショーを楽しませていただけました。たいがー自身、またtwitter上でも、MLB)イチロー選手との対談が実現したらと胸踊ります。その可能性はありますでしょうか?また羽生さん自身、この人と対談したいという方はございますでしょうか?」
回答5「今は特にはありません。」
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中原先生や、谷川九段、渡辺竜王、ゾーンや木鶏、プラスアルファやチェスと将棋を語る羽生さん。もう少し突っ込んで聞いてみたかったけどうまく聞き出せないところもありました。しかしながら少しでも楽しめてもらえたのなら幸いです。
自分は人生初骨折、右肘前腕尺骨圧迫骨折で全治一ケ月だそうです。
私事ですがめでたい日になるはずがとんだ日になってしまいました。
しばらく右手が使えない生活を余儀なくされます。
このブログも左手一本で書いています。なんとかなるもんです。
さてさて羽生さんへ2回にわたって実施させていただいた質問の回答を公開します。
2011/11/10
質問1「中原先生が40代を過ぎて大きく棋風を変化されたと語られておりますが羽生先生はそれをどう思われていましたか?また羽生先生が40代になられて、講演会にて意識的にアクセルを踏むようにしているとも語られてはいますが、棋風を意図的に変えようとされるようなことはあありですか?」
回答1「中原先生は独自の新作戦を考案されてそれが他の人には真似しにくい所が凄いと思いました。自分はどのような道を進むか解りませんが変化は必要であると考えています。」
質問2「将棋世界の山岸氏の王座戦観戦記の中で、羽生さんが渡辺さんの将棋を谷川さんに似ていると言われていましたが、逆に渡辺さんと谷川さんの将棋の違いはどういう点だと考えられておいでですか?また、渡辺将棋が他の一般的な現代将棋と違うと感じられる点はおありですか?」
回答2「谷川さんは居飛車、振り飛車の両方を指しますが渡辺さんは基本的には居飛車中心である点が違うと思います。また、渡辺さんは横歩取り、1手損角換わりが流行してもあまり指さず独自の路線を歩んでいる傾向があります。」
質問3「『勝負哲学』の中で岡田監督がゾーンの話をされていて、羽生さんも「(それに)近いことがある」(P174)とおっしゃっていますが、具体的に印象に残っている対局がおありですか?」
回答3「僅差の接戦の対局の時には特に集中する必要があるのでゾーンかどうかは判別出来ませんがそれに近い感じという意味で話をしました。本当のゾーンかは解りません。」
2012/04/03
質問1「森内名人との名人戦は7期目となります。スピード感あふれる20代、充実の30代、そして40代はとの週刊将棋の質問に、「今まで積み重ねた経験、知識なりを出しながら、それだけじゃないプラスアルファな部分も出していけるかどうかでしょうか」と回答されています。羽生将棋には既成概念・固定概念を覆してきた歴史があると思っています。ファンはそこにロマンを感じぜずはいられません。また一手違いが致命的なプロの将棋における逆転勝ちにもファンは歓喜します。プラスアルファにはそのようなものも含まれているのでしょうか?」
回答1「逆転は自分の力ではどうにもならないのでそこは実戦の中の綾で生じるものです。基本的な部分を充実させたいという意味です。」
質問2「チェスの百傑戦で優勝されました。似ているようで実は違っているとこれまで羽生さんの口から何どもお聞きしました。ただ時折見る斜めの攻めにどうしてもチェスを結びつけたくなります。羽生さんにとって、チェスは将棋の幅を広げているのでしょうか?それとも単に気分転換なのでしょうか?」
回答2「3つの駒は同じ動きをするので共通の手筋はありますが根本的な構造が異なっています。8年ぶりの国内の大会でしたが楽しめました。」
質問3「名誉NHK杯獲得おめでとうございます。NHK杯4連覇、JT杯2連覇、朝日杯2度目の優勝、早指し戦では最近では無類の強さを発揮されています。以前羽生さんから大山十五世名人のように局面をぱっと見て指すことを目標にしたいように語られたことを覚えています。昔、大横綱双葉山が69連勝で破れたときに「いまだ木鶏たらず」という言葉をオーバーラップさせてしまいます。大局観、直感、講演会でも語られている言葉に近づかれている実感はございますか?」
回答3「早指しの将棋は特に粗があります。木鶏以前の問題でその実感は全くありません。」
質問4「研究会(木村八段・松尾七段・村山五段)、VS(長岡五段)を羽生さんからお聞きしました。まだ継続されていますでしょうか?またこれ以外に増えたりしてますでしょうか?失礼でなければ月にどれくらいのペースで実施されているのでしょうか?内容的には序盤・中盤・終盤、どの部分を研究されることが多いのでしょうか?」
回答4「研究会は特に変わっていませんし、開催も不定期です。内容は実戦を指して感想戦を行うだけです。」
質問5「羽生さんはスポーツ界・経済界、どのようなジャンルの方と対談しても、ファンを楽しませていただけます。たいがーもいろいろな方との対談本や対談番組、トークショーを楽しませていただけました。たいがー自身、またtwitter上でも、MLB)イチロー選手との対談が実現したらと胸踊ります。その可能性はありますでしょうか?また羽生さん自身、この人と対談したいという方はございますでしょうか?」
回答5「今は特にはありません。」
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中原先生や、谷川九段、渡辺竜王、ゾーンや木鶏、プラスアルファやチェスと将棋を語る羽生さん。もう少し突っ込んで聞いてみたかったけどうまく聞き出せないところもありました。しかしながら少しでも楽しめてもらえたのなら幸いです。