ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

火天の城(山本兼一)

2022年10月27日 | 時代劇はミステリー

山本兼一の松本清張賞受賞作、「火天の城」を読んでみた。

巨大な安土城築城の真相に迫る物語だ。

なかなか、読み応えのある重厚な時代小説だった。

よくこれだけ複雑な物語をまとめあげて一つの小説に
できたと思う。後に取材協力先なども記載されて
いたが、大変だったのだろうなと想像できる。

信長の夢、天に聳える五重の天主の城を建てよの号令に
答えた棟梁親子の物語だ。

無理難題、妨害、困難に会いながら、このプロジェクトを
実現していく姿は、何とも、爽快だが、最後は、
必ずしも、ハッピーではない。

なぜなら、安土城は、今では、焼失しているからだが、
その謎にも迫ろうとしているのだ。

巨大な蛇石という石が使われたが、それを運ぶため、
何百人もの犠牲者が出たという。しかし、いまだ、
発掘されてないとは、安土城とは、謎の多い城だと
思う。

 

 


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