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映画「首」@ユナイテッドシネマ豊洲(2023/11/24)

2023-11-26 09:53:06 | 映画感想
映画「首」。2023/11/24、ユナイテッドシネマ豊洲。

話題作であり、公開初日(11/23)は、祝日でもあり、混むだろうと見て回避し翌金曜に鑑賞。
平日、初回上映だが、客の入りは多く、1/4ほどの座席が埋まる。

事前には比較的観客の年齢層が高いと予想していたが、意外と若い人が多く、ペアでの鑑賞も多かった。
デートの対象としては疑問符が付く映画。



北野武監督脚本編集。
ビートたけし主演、西島秀俊、加瀬亮、浅野忠信、大森南朋、木村祐一、岸部一徳、遠藤憲一。



冒頭「首」の文字が真っ二つに着られる演出。

織田信長(加瀬亮)の時代。
信長の配下には明智光秀(西島秀俊)、羽柴秀吉(ビートたけし)、徳川家康(小林薫)らがいたが、
信長の狂気あふれる恐怖政治には、表面上全面的に従いながらも辟易していた。

そんな中、信長の子飼いの一人である荒木村重(遠藤憲一)が謀反を企てたとして信長の攻撃を受け、
居城は壊滅、村重は姿をくらます。

信長は、村重を捕縛したものには跡目を譲ると言って配下を煽り、その実、跡目は息子の信忠に継がせ、
家康と光秀を倒し、秀吉は領地でも与えて飼い殺しにしろとの本意を持っていた。

秀吉は、軍師黒田官兵衛(浅野忠信)の助言を受けて、千利休(岸部一徳)の下で働いていた
抜け忍の芸人、曽呂利新左衛門(木村祐一)を間者として雇い、光秀が村重を匿っていることを知り、
また、信長の本心が書かれた書状を手に入れる。
これらを利用して秀吉の暗躍が始まる。

**

キャストには有名どころがずらり。
上記以外にも中村獅童、勝村政信、寺島進、桐谷健太、大竹まこと、荒川良々、副島淳など
個性的で印象に残る人がたくさん。

チラシには「本能寺の変」が大きく載っており、「戦国の常識を覆す」とある。
また、もう1枚には「戦国時代の常識を根底からぶっ壊す」「とてつもない映画」ともあった。
そこまで言うか? と言うのが正直な感想。

某局では番組のMCが「裏切りに次ぐ裏切り」「一瞬も目が離せない」などとのたまっていたが、そこまでか?
裏切りはあの時代よくあることだろうし、生死を賭けた戦いの中で勝ち馬に乗るのは当然の処世術だろう。
主君に忠誠を尽くす者と、主君に取り入っていつか寝首を書いてやろうと思う者の両方がいただろう。

織田信長と森蘭丸の男色はよく言われることであるし、大名らが男色関係にあったとしてもそれほど不思議ではない。
個人的にはむくつけきおっさんどもの絡み合いなど見たくないが、世の中には美少女と見紛う男性がいることも確か。

まあ、驚いたと言えば弥助(副島淳)の最後の行動ぐらいか。
意外性で言えば、クエンティン・タランティーノの「イングロリアス・バスターズ」の映画館の火事の結末ぐらいだが、
あっちは完全にフィクションで、こっちは表面的には事実に基づくから、かなり違うけど。

命の重さが今よりもはるかに軽く、「生きるために殺す」のが当然の時代であれば、さもありなんと言ったところ。


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